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地獄が口を開けている<下>(竹書房文庫 す8-4)

ガード・スヴェン  著

田口 俊樹  翻訳
サイトウ ユウスケ  イラスト
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \1,320(税込)         
発行年月 2023年10月
出版社/提供元
竹書房
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 302p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/ドイツ文学
ISBN 9784801937215
商品コード 1036335050
NDC分類 949.63
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036335050

著者紹介

ガード・スヴェン(著者):ガード・スヴェン
Gard Sveen
ノルウェー在住。2013年、本作『最後の巡礼者(原題 “DEN SISTE PILEGRIMEN”)』でデビュー。この作品でノルウェーのミステリ大賞「リヴァートン賞」、「マウリッツ・ハンセン新人賞」、北欧でもっとも権威のあるミステリ文学賞「ガラスの鍵賞」の三冠を達成。現在までに、トミー・バーグマンを主人公とするシリーズが第5作までが刊行されている。執筆業のかたわら、ノルウェー国防省の上級顧問を務める。
田口 俊樹(翻訳):田口俊樹
Toshiki Taguchi
1950年、奈良市生まれ。早稲田大学文学部卒。訳書はローレンス・ブロック『八百万の死にざま』(ハヤカワ・ミステリ文庫)、ボストン・テラン『神は銃弾』(文春文庫)、トム・ロブ・スミス『チャイルド44』(新潮文庫)、ロアルド・ダール『あなたに似た人』(ハヤカワ・ミステリ文庫)、ダシール・ハメット『血の収穫』(創元推理文庫)、ドン・ウィンズロウ『壊れた世界の者たちよ』(ハーパーBOOKS)など。著書に『ミステリ翻訳入門』(アルク)、『おやじの細腕まくり』(講談社)、『日々翻訳ざんげ エンタメ翻訳この四十年』(本の雑誌社)がある。

内容

スカンジナビア屈指の圧倒的な筆勢
気鋭作家が贈る珠玉の北欧ミステリ

一九八八年十一月、二十三歳のバーグマンはゴミ袋につめこまれたクリスティアンヌの亡骸を発見する。顔は美しいままだったが、身体は原形をとどめていなかった。無慈悲な報告を聞いた母親のエリザベス・トーステンセンの悲しみは深く、何度も「わたしのせい」と繰り返していた……。回想を重ねるうち、エリザベスとは事件より以前に出会っていたことをバーグマンは思い出す。彼女はバーグマンの母親が勤めていた精神病院に入院していた。バーグマンは若く美しかったころのエリザベスと邂逅していたのだ。
その少し前からバーグマンの身辺では異変が起きていた。ラスクの元同僚に話を聞いたころから、自宅に侵入者の気配を感じるようになり、ほどなくして母親の写真が盗まれたこのだ。そしてある日、差出人不明の手紙が届く。そこには「地獄が口を開けている」と書かれていた。何者かの警告か? 解けない謎を抱えたままラスクに接見したバーグマンは、彼の口からクリスティアンヌが禁断の愛に溺れて殺されたと示唆される。やはり犯人は別にいるのか――。過去と現在の事件が絡み合い、混迷を極める中、新たな犯人像が浮かび上がる。