奥山京 　著

著者紹介

内容

目次

第１部　ブラックホールの歴史 第１章　発端 重力／アイザック・ニュートン（1643〜1727）／ ジョン・ミッチェル（1724〜1793）／ ピエール・シモン・ラプラス（1749〜1827）　／18世紀の科学的背景 第２章　アインシュタイン 特殊相対性理論／動く時計が遅くなる理由／四次元の世界／一般相対性理論／水星問題／検証観測／アインシュタイン十字／恒星イカロス 第３章　フローズン・スター カール・シュバルツシルド（1873〜1916）／数学者シュバルツシルド／シュバルツシルド球／シュバルツシルド半径／当時の反応 第４章　白色矮星 シリウスB／白色矮星内部／チャンドラセカール（1910〜1995）／レフ・ランダウ（1908〜1968）／ワルター・バーデ（1893〜1960）　／フリッツ・ツヴィッキー（1898〜1974） 第５章　中性子星 中性子星形成／ロバート・オッペンハイマー（1904〜1967）／当時の科学界／各科学者の反応 第６章　特異点復活 ジョン・アーチボルト・ウィーラー（1911〜2008）／ヤーコフ・ゼルドヴィッチ（1914〜1987）／ブラックホール／ブラックホールはノーヘアー 第７章　電波天文学 カール・ジャンスキー（1905〜1950）／グロート・レーバー（1911〜2002）／ アンソニー・ヒューイッシュ（1924〜2021）／クエーサーの発見／クエーサーの動力源 第８章　論戦継続 ダラス国際学会／ロイ・カー（1934〜）／テキサス・シンポジウム／エルゴスフェア／用語「ブラックホール」について 第９章　ブラックホールの発見 ブラックホール探査／Ｘ線天文学／白鳥座X-1／白鳥座X-1の正体 第２部　ブラックホール探究 第１章　恒星 恒星形成／大質量星形成の問題点／恒星の分類／極端な恒星／最も大きい恒星：UY Scuti（UYスクチ）／最大質量恒星：RMC 136a1／一番小さい恒星：EBLM J0555-57Ab／最も高温な恒星：WR 102／近隣恒星構図／有名な近隣恒星／太陽系への接近恒 星／恒星の死 第２章　超新星爆発 新星爆発／タイプ１超新星爆発／タイプ２超新星爆発／電子捕獲超新星爆発／恒星の変死／過去の超新星爆発／５個の超新星爆発候補星 第３章　パルサー パルサーの発見／パルサーの性質／マグネター／若いマグネター発見／ミッシング・ピース／浮遊ブラックホール発見？ 第４章　ブラックホールの正体 ブラックホールの神話と現実／ ブラックホールの内部構造／図板から現実へ／スティーブン・ウィリアム・ホーキング（1942〜 2018）／ホーキング放射／ブラックホールの死 第３部　銀河とブラックホール 第１章　クエーサー 準星天体／種々のクエーサー／クエーサーの構造／クエーサーの輝き 第２章　射手座A スター 射手座Ａスター付近／その内部領域／恒星S2の走路／謎の恒星／変装恒星？／ディスク内の恒星の誕生／そのブラックホールを画像に撮る／宇宙におけるピンボール／一番速く移動する恒星：S5-HVS1 第３章　銀河とブラックホールの関係 巨大質量ブラックホールの存在確認／銀河とブラックホールの共進化／渦巻銀河M33／巨大質量ブラックホールの恒星捕食 第４章　巨大質量ブラックホール形成の謎 遠方のクエーサー／直接崩壊／多くの融合／スーパー・エディントン・リミット 第５章　球状星団内ブラックホール 球状星団／巨嘴鳥座47／球状星団内ブラックホール