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あたらしいジェンダースタディーズ~転換期を読み解く~(臨床心理学増刊 第15号)

大嶋 栄子, 信田 さよ子  編
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価格 \2,640(税込)         
発行年月 2023年08月
出版社/提供元
金剛出版
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 178p
大きさ 26cm
ジャンル 和書/社会科学/社会学/家族・世代
ISBN 9784772419840
商品コード 1036435491
NDC分類 367.1
基本件名 性差
本の性格 学術書/実務向け
新刊案内掲載月 2023年09月4週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036435491

内容

2020年に始まるCOVID-19感染拡大は,わたしたちの日々の生活から,家族関係,親密な関係,社会動態,政治に至るまで,激動の連続をもたらしつづけている。地域に生きる人々の数だけ存在する「生きづらさ」は,だが「居場所を失う」という共通の苦しみを明らかにし,「?き出しのジェンダー不平等」を浮き彫りにしてきた。阪神淡路大震災の1995年,東日本大震災の2011年にも比肩すべきこの「転換期」をいかに読み解くことができるか――――

居場所を失った人たち,その点と点を結んで短い線を描き,線を撚り合わせ,糸を紡いで布を織るように「新たな場所」がつくられるとき,共に支え合うために共有される知としてのジェンダーが浮上する。このリアルな世界において露出した加害・被害と権力性に向き合うことを求められるとき,ジェンダーという言葉は,援助職に進むべき指し示すだろう。

そのための壮大な見取図を示す「[討議]抵抗の言葉――ジェンダースタディーズ2022-2023」に次いで,ジェンダースタディーズという知の遺産(フェミニズム,フェミニストカウンセリング,男性学・男性性研究,障害学),ジェンダースタディーズの「ホットゾーン」,知を再編成するための当事者によるジェンダー言説,ジェンダーセンシティブな実践(トラウマケア,性被害,アウティング,マイクロアグレッション,反抑圧的ソーシャルワーク),そして「専門家のポジショナリティ」の問いへ。

新しい現実には新しい言葉がなくてはならない――――「いまこの時代を生きるためのジェンダースタディーズ」。

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