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歴史と文学のはざまで~唐代伝奇の実像を求めて~(東方選書 61)

高橋文治  著

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価格 \2,640(税込)         
発行年月 2023年10月
出版社/提供元
東方書店
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 233p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/中国文学
ISBN 9784497223166
商品コード 1037010724
NDC分類 923.4
基本件名 小説(中国)-歴史
本の性格 学術書/学生用
新刊案内掲載月 2023年12月1週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1037010724

著者紹介

高橋文治(著者):1953年、佐賀県生まれ。京都大学、同大学院で中国語学中国文学を専攻し、追手門学院大学文学部や大阪大学大学院文学研究科等で中国文学を講じた。現在、大阪大学名誉教授。中国文明論の構築を遠い目標にして、華北で生まれた隋・唐・宋・金・元期の戯曲小説等文学資料を、主に社会史的な観点から読んでいる。主な著作に『成化本『白兎記』の研究』(共著)(汲古書院、2006年)、『中国文学のチチェローネ―中国古典歌曲の世界―』(共著)(汲古書院、2009年)、『モンゴル時代道教文書の研究』(汲古書院、2011年)、『元典章が語ること』(共著)(大阪大学出版会、2017年)、『元好問とその時代』(大阪大学出版会、2021年)等がある。

内容

今日のわれわれは中国の幻想奇譚をフィクションとして読みがちである。だが、それらはもともと〈事実の記録〉として書かれ、伝統中国に生きた読者たちもそれを〈事実の記録〉として読んだ。
唐代の知識人は〈楽園〉にどんな理想を込めたのか。〈陰間(あのよ)〉からいっとき戻った妻の語りから見える結婚とはいかなるものか。狐や物の怪にできなくなったことからは武人の出世と文人の不遇が透けて見える。神秘や怪異を語っているようで、じつは当時の社会や風俗を記した実録なのである。
当時の視点で〈唐代伝奇〉を読むとなにが見えてくるのか。中国の幻想奇譚をより深く楽しむための読み方指南。

目次