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ここちよい近さがまちを変える~ケアとデジタルによる近接のデザイン~

エツィオ・マンズィーニ  著

安西 洋之, 山﨑 和彦, 本條 晴一郎, 森 一貴, 澤谷 由里子, ⼭縣 正幸  翻訳
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価格 \2,640(税込)         
発行年月 2023年11月
出版社/提供元
Xデザイン出版
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 351p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/理工学/土木工学/衛生・都市工学
ISBN 9784910984025
商品コード 1037414030
NDC分類 518.8
基本件名 都市計画
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2023年12月3週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1037414030

著者紹介

エツィオ・マンズィーニ(著者):イタリアのデザイン研究者であり、ソーシャル イノベーションとサステナビリティのためのデザインに関するリーダー。現在、ミラノ工科大学名誉教授、同済大学(上海)及び江南大学(無錫)客員教授。イノベーションとサスティナビリティのためのデザインに関する国際ネットワークであるDESIS の創設者。これまでに、エリサバ デザイン スクール アンド エンジニアリング(バルセロナ)やロンドン芸術大学(ロンドン)など世界各地の大学で教えてた。代表的な著書は、「日々の政治 ソーシャルイノベーションをもたらすデザイン文化」、「Design,When Everyone Designs」と最新著書として「Livable Proximity: Ideas for the City That Cares」など。
安西 洋之(翻訳):モバイルクルーズ(株)代表取締役。De-Tales Ltd. ディレクター。東京とミラノを拠点とするビジネス+文化のデザイナー。欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に多数参画してきた。同時にデザイン分野や地域文化との関わりも深く、ユーザビリティやローカリゼーション、意味のイノベーションの啓蒙活動、ラグジュアリー領域のイノベーション等に関与。著書に『「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか? 世界を魅了する〈意味〉の戦略的デザイン』など。共著に『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済10の講義』、『デザインの次に来るもの』。監修に、ベルガンティ『突破するデザイン』。訳書に、マンズィーニ『日々の政治 ソーシャルイノベーションをもたらすデザイン文化』。
山﨑 和彦(翻訳):(株)Xデザイン研究所共同創業者/CDO、Smile Experience Design Studio 代表。京都工芸繊維大学卒業後、クリナップ(株)、(株)日本IBMにてプロダクト、ソフトウェア、サービス等のデザインとコンサルティング担当、日本IBM UXデザインセンター長(技術理事)、千葉工業大学デザイン科学科/知能メディア工学科教授、武蔵野美術大学教授を経て現職。神戸芸術工科大学博士(芸術工学)号授与、東京大学新領域創成科学研究科博士課程単位取得満期退学。IBM社Academy of Technology、グッドデザイン賞選定委員、日本デザイン学会理事を歴任。主著に「うれしい体験のデザイン」等。
本條 晴一郎(翻訳):静岡大学学術院工学領域事業開発マネジメント系列准教授。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻および法政大学大学院経営学研究科経営学専攻修了。博士(学術)および博士(経営学)。学術振興会特別研究員、東京大学東洋文化研究所特任研究員、NTTドコモモバイル社会研究所副主任研究員等を経て現職。力学系理論、複雑系科学、脱植民地化の研究を経て、現在は市場創造としてのソーシャルイノベーションおよびブランディング等の経営学的対象を、サイバネティクスを中心とした学際的な観点から研究。著書に『消費者によるイノベーション』、『1からのデジタル・マーケティング』(共著)、『災害に強い情報社会』(共著)など。
森 一貴(翻訳):参加型デザイナー、プロジェクトマネージャー。フィンランド・アールト大学デザイン修士課程修了。山形県生まれ。東京大学教養学部卒業。コンサルティング会社勤務を経て福井県鯖江市へ移住し、越前鯖江の産業観光イベント「RENEW」や「ゆるい移住」など、持続可能な地域を目指すプロジェクトの企画・実施に携わる。また、福井県や鯖江市、エスポー市とのサービスデザインプロジェクトを実施。関心領域として、わからなさのなかで「ともにする」ことのデザインを探索している。RENEW元事務局長。シェアハウスの家主。受賞歴として令和2 年度国土交通省「地域づくり表彰」最高賞・国土交通大臣賞(地域づくり部門)など。
澤谷 由里子(翻訳):名古屋商科大学ビジネススクール教授、Design for All(株) 共同創業者&CEO。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。(株)日本IBM東京基礎研究所にてIT及びサービス研究に従事。JSTサービス科学プログラムフェロー、早稲田大学教授などを経て、2018年より現職。JST COI -NEXT 共創・地域共創第1領域プログラムオフィサー、経済産業省産業構造審議会、サービス産業の高付加価値化に関する研究会、攻めのIT投資評価指標策定委員会の委員等。大興電子通信(株)社外取締役、ジャパンクラフトHD(株)取締役( 監査等委員) 等兼務。主著に『Handbook of Service Science Vol.2』、『Global Perspectives on Service Science: Japan』など。
⼭縣 正幸(翻訳):近畿大学経営学部教授。関⻄学院⼤学⼤学院商学研究科博⼠課程後期課程単位取得退学。博⼠(商学)。専⾨は経営学史、とりわけドイツ語圏における経営学理論の展開と現代的意義の探究。最近は、サービスデザインや意味のイノベーションについて、経営学的な位置づけを試みている。2017年から価値創造デザインプロジェクトの名称で、プロジェクト型学修、協同的実践を展開中。もともとの関⼼領域は、⽇本の古典⽂芸(特に和歌と能)の美学的な考察。主著に『企業発展の経営学』、共著『DX時代のサービスデザイン』、論考として「方法としての経営学史」など。八尾市産業振興会議座長を歴任。

内容

パンデミックによって現代の暮らしに生じた、大きな変化。オンラインサービスやリモートワークの普及で自分の家に閉じこもる生活スタイルも一般的になりましたが、“ふれあうこと”や“近くにいること”の大事さに世界中の誰もが気付かされました。そのアプローチとして大きな示唆を持つのが、「Livable proximity=ここちよい近さ(近接)」。イタリアのデザイン研究者でありソーシャルイノベーションとサスティナビリティデザインに関する第一人者エツィオ・マンズィーニが著してくれるこの視点は、国のボーダーを超えてこれからの時代の“まち、地域、都市、ケア、コミュニティ、デジタル、経済、デザイン”への見方を変えてゆくと考えてやみません。本書は彼が記した「Livable proximity -- ideas for the city that cares」の翻訳書として、ポストコロナにこそ意味を放つこの視点・考え方・アプローチを我が国に広く伝えることを目的に、日本版オリジナルコンテンツとして当文脈における意義深い日本の事例や解説も追加されています。人類が“今までの生き方で良かったのか?”問われているとも言えるこの時代に、新たなる希望の一歩を踏み出すためのマイルストーンともなりえる一冊です。

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