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「人新世」時代の文化人類学の挑戦~よみがえる対話の力~

大村敬一, 深山直子, 飯田卓, 森田敦郎, 中川理, モハーチ ゲルゲイ, 木村周平, 久保明教, 中谷和人, 土井清美, 入來篤史, 河合香吏  著

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価格 \5,280(税込)         
発行年月 2023年12月
出版社/提供元
以文社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 10p,443p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/社会科学/民族学・民俗学・人類学/民族学・民俗学・人類学
ISBN 9784753103812
商品コード 1037456641
NDC分類 389
基本件名 文化人類学
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2024年01月4週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1037456641

著者紹介

大村敬一(著者):放送大学教養学部教授。主な著書に『カナダ・イヌイトの民族誌:日常的実践のダイナミクス』(大阪大学出版会、2013年)、主な共編著に『「人新世」時代の文化人類学』(放送大学教育振興会、2020年)、The Word Multiple: The Quotidian Politics of Knowing and Generating Entangled Worlds(Routledge, 2018)、主な訳書に、フランツ・ボアズ『プリミティヴ アート』(言叢社、2011年)がある。

内容

近代化の網の目からこぼれ落ちる、過剰なる他者たちの営みから、いかに人類の想像力の可能性を見出すか――。

総勢12名の人類学者が対話・インタビュー形式で「人新世」時代を語る、最新の研究動向に迫る論集。

近代のプロジェクトが推し進めてきたグローバル・ネットワークは、地球全体を覆い尽くすまでに拡大した今日。それは、もはや地球の存在そのものが危ぶまれる、「人新世」時代へと突入したと呼ばれるようになった。
このような21世紀初頭の時代において、人類のさまざまな文化のあり方をつぶさに研究してきた文化人類学もまた、大きな岐路に立たされている。文化人類学という学問が、80億人に達した人類について、その過去と現在を問い、その未来の限界と可能性を探究するという壮大な規模の問題を扱う実践である以上、その担い手である人類学者の立場も関心も見解も多様にならざるをえないだろう。
本書は、こうした豊かな多様性を孕みつつ共通の感性でゆるやかにつながれた文化人類学という学問の実情をできる限りそのままに提示する試みた、文化人類学者たち自身による文化人類学という学的実践の実験的な民族誌である。
 対話の形式で紡がれる本書は、現在進行中の文化人類学の実践の目的、対象、方法、意義などの一端が、地域・フィールドを異にする文化人類学者たち自身によってさまざまに語られると同時に、問答を応酬しながら相互に触発し合うことで、新たなパースペクティヴの予感を宿しながら未来の可能性を孕む種子や胚を懐胎してゆく姿を提示していく。

目次