PNES臨床講義
谷口 豪, 兼本 浩祐 著
内容
目次
Contents 1限目 PNESとは何か PNESとはどのような病気か クレッチマー型から考える PNESの疫学について整理しよう 診療の問題点を考える 1.心因性非てんかん発作(PNES)はどのような病気なのか 1−1.PNESは転換性障害と解離性障害の中間あるいは合併という病態が基本 1−2.PNESには様々な医師が診察する機会がある 1−3.PNESの複雑さ(難しさ)に困っている医療者は少なくない 1−4.PNESは多種多様な病態・グループから成る 2限目 PNESの診断 ガイドラインについて PNESを疑う病歴はどのようなものか てんかんとPNESを鑑別する―発作の症候学 長時間ビデオ脳波について PNESの診療で問われること 2.PNESの診断 2−1.問診 2−2.長時間ビデオ脳波検査 2−3.経過観察 3限目 PNESの治療:環境調整 「満ち足りた無関心」 心理的なアセスメント 診断告知のポイント 救急時の対応のポイント 環境調整について 3.PNESの治療:環境調整 3−1.La belle indifférence(満ち足りた無関心・美しき無関心)について 3−2.心理検査 3−3.PNESの診断告知・病状説明 3−4.PNESの発作時の対応について(「発作に対応する周囲の人が 無理をしない」と「本人の安全」のバランス) 3−5.環境調整 4限目 PNESの治療:精神療 PNESに対する認知行動療法(CBT) 病理が重い人への支援・介入 PNESの臨床を広げるために PNESの治療のゴールとは 4.PNESの治療:精神療法 4−1.PNESに対する認知行動療法(CBT) 4−2.精神医学的視点に基づいた,CBT以外の支援・介入 4−3.本邦で実践可能な,これからのPNES治療のあり方 4−4.PNES治療のゴール 索引