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すばらしい孤独~ルネサンス期における読書の技法~
宮坂 真紀
翻訳
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在庫状況
有り
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お届け予定日
3~4日
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価格
\6,930(税込)
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発行年月 |
2024年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
295p,67p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/総記/総記/図書館情報学 |
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ISBN |
9784560093993 |
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商品コード |
1037973611 |
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NDC分類 |
019.023 |
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基本件名 |
読書-歴史 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2024年04月1週 |
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商品URL | https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1037973611 |
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著者紹介
リナ・ボルツォーニ(著者):Lina Bolzoni
ピサ高等師範学校名誉教授。ニューヨーク大学、ハーヴァード大学ほか、欧米のいくつも
の大学でイタリア文学を教えている。本書で2019年に、イタリアの学術・文芸への功績に
対して授与されるデ・サンクティス賞を受賞した。著書は他に『記憶の部屋――印刷時代の
文学的‐図像学的モデル』、『クリスタルの心――ルネサンスにおける愛の談論、詩、そして
肖像画』(いずれもありな書房刊)など。
宮坂 真紀(翻訳):東京大学大学院総合文化研究科博士課程、博士(学術)。専門は18世紀イタリア文学。京都
産業大学文化学部 国際文化学科助教。主な訳書に『チチスベオ イタリアにおける私的モ
ラルと国家のアイデンティティ』(法政大学出版局、2019年)、池上俊一監修『原典イタ
リア・ルネサンス芸術論』(共訳、名古屋大学出版会、2021年)。
内容
本書はおもにルネサンスの人文主義者たちを読者という観点から捉え、彼らの読書行為と著作との関係を読み解こうとする試みである。
古代ローマのキケロやセネカの時代から、著作は「魂の肖像」と考えられ、ルネサンス期に古典を読むことは、いにしえの知性との、孤独な空間における、文字通り対話であった。ペトラルカは千年以上前の著者たちにあてて手紙を書き(書簡集が残っている)、芸術家のパトロンとして名高いウルビーノ公フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロは、古代から同時代までの著作家たちの「肉体の肖像」二八点を描かせて書斎に飾った。本書では、それら肖像画を含む図版五五点をカラーで収録し、まさにフェデリーコら当時の文人がしたように「肉体の肖像」を見ながら「魂の肖像」を考えるかたちで論じられる。
読書と創作をめぐる著者の考察は、論述の対象を特定の著者や作品に絞り込むのではなく、読書と創作を切り口にルネサンスの人文主義者たち(そして、プルーストまで)を有機的に結び付けているところに既存の研究とは異なる特徴があり、ルネサンスと古典との関わりに新たな視点を与えてくれる。
[4色刷]