丸善のおすすめ度
アーシュラ・K・ルグィン~新たなる帰還~(アメリカ文学との邂逅)
諏訪部浩一
監修
|
在庫状況
有り
|
お届け予定日
3~4日
|
|
|
価格
\4,180(税込)
|
|
|
|
発行年月 |
2024年04月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
399p |
---|
大きさ |
20cm |
---|
|
ジャンル |
和書/人文科学/文学/イギリス文学 |
---|
|
|
ISBN |
9784384059472 |
---|
|
商品コード |
1038249308 |
---|
NDC分類 |
930.278 |
---|
|
|
本の性格 |
学術書 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2024年06月2週 |
---|
|
商品URL | https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038249308 |
---|
著者紹介
佐々木真理(著者):佐々木真理(ささき まり)
1970年生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了、同博士課程中途退学。現在、実践女子大学文学部英文学科教授。
共著に『揺れ動く〈保守〉――現代アメリカ文学と社会』(2018年、春風社)、『アメリカ文学入門(新版)』(2023年、三修社)、『知っておきたいアメリカ文学』(2010年、明治書院)など。
諏訪部浩一(監修):諏訪部浩一(すわべ こういち)
一九七〇年生まれ。上智大学卒業。東京大学大学院修士課程、ニューヨーク州立大学バッファロー校大学院博士課程修了(Ph.D.)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部准教授。
著書に『A Faulkner Bibliography』(2004年、Center Working Papers)、『「マルタの鷹」講義』(2012年、研究社、日本推理作家協会賞受賞)、『ノワール文学講義』(2014年、研究社)、『カート・ヴォネガット――トラウマの詩学』(2019年、三修社)、『薄れゆく境界線――現代アメリカ小説探訪』(2022年、講談社)、編著書に『アメリカ文学入門 新版』(2023年、三修社)、訳書にウィリアム・フォークナー『八月の光』(2016年、岩波文庫)、同『土にまみれた旗』(2021年、河出書房新社)など。
内容
想像力の持つ可能性と希望を信じ、異文化の共存の可能性を模索し、限界に挑戦し続けたルグィンの螺旋をのぼる旅をたどる
アーシュラ・K・ルグィンは、時の流れによる変化を恐れない作家であった。変化を受け容れ、常に新しい地平を目指すことを選んだ。旅することは終始一貫して彼女の作品のテーマであり続けたが、その旅には終わりというものはなかった。帰還は新たな旅の始まりでしかない。そして、その旅は、作品の中のはるかな未来の世界や、遠い宇宙の惑星、そして竜が空に翼をはばたかせる異世界を移動するものであると同時に、現実の世界における歴史の流れを映し出すものでもあった。
本書の目的は、SFとファンタジーの新たな道を切り開き、その可能性を模索し続けた、ルグィンという作家の旅をたどることにある。SFやファンタジーというジャンルの問題、同時代のアメリカ社会と文学の潮流、そして文学とジェンダーとの関わりが、各章をつなぐ大きな主題となるだろう。数々の賞を受賞し、SFとファンタジーを名実共に代表する作家としていまなお大きな影響力を持つルグィンの道のりはどのようなものであったのだろうか。自らの限界に挑戦し続け、芸術とは「つねに限界のそのさきを探し求めることであり、境界線を見定めてはじめて、完全で、確固とした美しいものを生み出すことができる」のだと公言する作家が、長い旅路の果てに見せてくれるのはどのようなものなのだろうか。
(序章より)