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修道制と中世書物~メディアの比較宗教史に向けて~

大貫俊夫, 赤江雄一, 武田和久, 苅米一志  編
在庫状況 有り  僅少 お届け予定日 3~4日 
価格 \7,150(税込)         
発行年月 2024年03月
出版社/提供元
八坂書房
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 400p,14p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/総記/総記/書誌・出版
ISBN 9784896943634
商品コード 1038392079
NDC分類 020.23
基本件名 図書-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2024年05月3週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038392079

著者紹介

大貫俊夫(編者):東京都立大学准教授。西洋中世史、キリスト教修道制史。ウィンストン・ブラック『中世ヨーロッパ─ファクトとフィクション』(監訳、平凡社、2021年)、アルフレート・ハーファーカンプ『中世共同体論─ヨーロッパ社会の都市・共同体・ユダヤ人』(編訳、柏書房、2018年)ほか。
赤江雄一(編者):慶應義塾大学文学部教授。西洋中世宗教史。『知のミクロコスモス—中世・ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリー』(共著、中央公論新社、2014年)、ジョン・H・アーノルド『中世史とは何か』(共訳、岩波書店、2022年)ほか。
武田和久(編者):明治大学政治経済学部准教授。ラテンアメリカ史、南米キリスト教布教史。「イエズス会のグローバルな文書ネットワーク・システム―スペイン領南米パラグアイ管区の「年報」を中心に」(吉江貴文編『近代ヒスパニック世界と文書ネットワーク』悠書館、2019年)ほか。
苅米一志(編者):就実大学人文科学部教授。日本中世史。『荘園社会における宗教構造』(校倉書房、2004年)、『殺生と往生のあいだ』(吉川弘文館、2015年)ほか。

内容

キリスト教修道制の霊性と中世の書物文化、その分かちがたい関係の諸相を見定める一方で、日本の中世仏教との比較を通じて、その核心に迫ろうとする野心的な論集。
印刷技術発明以前の「書物」のメディアとしての特性に改めて着目し、主要な担い手たるキリスト教修道制が、宗教的実践の過程でそこにもたらしたさまざまな影響について、日本の中世における寺社文書・経典の例と比較しつつ、新たな側面から光をあてる共同研究の成果。
信仰生活・布教活動とメディアの相互関係について、聖書/経典、典礼、説教、修道院創建史/寺社縁起といった論点を核に、キリスト教修道制と日本の中世仏教、それぞれの場合を比較対照し、その相似と差異を浮き彫りにする「総論」と、彩飾写本、動物寓話集、聖務日課書、聖人伝(西洋)、また寺社縁起、札所縁起(日本)など、要所となる興味深いトピックに着目して掘り下げる各論10編からなり、総論と各論、また西洋編と日本編が重層的に響き合う。図版97点、うちカラー79点。

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