神道と和歌(研究叢書 569)
深津 睦夫 著
内容
目次
凡例 序章 第一部 伊勢神宮和歌史 第一章 八代集の中の伊勢神宮 一、はじめに 二、斎宮をめぐる歌 三、託宣する神と大中臣氏 四、神宮の景を詠む公卿勅使たち 五、本地垂迹思想と西行 六、題詠 七、むすび 第二章 西行詠における中世神道説受容の可能性をめぐって 一、はじめに 二、伊勢神道について 三、両部神道について 四、接点としての荒木田氏良 五、「神路山」詠の解釈 六、神路山は霊鷲山か 七、中世神道説受容の可能性をめぐって 八、むすび 第三章 『御裳濯和歌集』の編纂方針 一、はじめに 二、序文に見える方針 三、伊勢在住の歌人 四、古の歌人 五、京都の歌人 六、検討を要する歌人 七、未詳歌人の再検討 八、「二見浦百首」作者「蓮位法師」について 九、むすび 第四章 『伊勢新名所絵歌合』論 一、はじめに 二、序文 三、発起者 四、献呈先 五、名所の選定 六、絵と和歌との関係 七、絵巻の制作 八、位置づけ 九、むすび 第五章 勅撰和歌集の中の政治―『風雅和歌集』神祇部の外宮祠官の三首― 一、はじめに 二、千木を詠む歌 三、忍穂井伝承を詠む歌 四、両統迭立と伊勢神道説 五、光厳院の撰歌意図 六、むすび 第六章 中世勅撰和歌集における「天照大神」像―中世神道説による変容の可能性をめぐって― 一、はじめに 二、伊勢神道説による変容の可能性 三、両部神道説による変容の可能性 四、二人の治天の撰入意図 五、むすび 第二部 和歌と神祇信仰をめぐる四つの問題 第七章 法楽和歌の成立と展開 一、はじめに 二、「法楽」の意味 三、法楽和歌成立の背景 四、法楽和歌の成立 五、慈円以後の展開 六、むすび 第八章 「跡を垂る」詠について 一、はじめに 二、本地垂迹を詠む歌 三、鎮座を詠む歌 四、鎮座伝承 五、院政期の「跡を垂る」 六、解釈の見直し 七、鎮座を「跡を垂る」と表現する事情 八、むすび 第九章 『拾遺和歌集』巻十・神楽歌の大嘗会和歌について 一、はじめに 二、大嘗会和歌について 三、元輔・兼盛・能宣の家集 四、冷泉天皇時の大嘗会和歌 五、円融天皇時の大嘗会和歌 六、『拾遺和歌集』の大嘗会和歌 七、むすび 第十章 藤原俊成の歌神観 一、はじめに 二、歌神の誕生 三、俊成以前の玉津島信仰 四、俊成以前の住吉信仰 五、俊成の住吉信仰 六、俊成の玉津島信仰 七、むすび 初出一覧 あとがき 索引(人名・書名・和歌)