エラ・クイン（著者）：Ella Quinn
エラ・クイン
作家。夫とともに南太平洋、中央アメリカ、北アフリカ、イギリスをはじめヨーロッパを転々としたのち、カリブ海や北アメリカを巡行する帆船で暮らし、西インド諸島のサンマルタン島から南ヨーロッパまで大西洋を横断した。現在はドイツで暮らし、執筆活動を行っている。
高橋佳奈子（翻訳）：高橋佳奈子
Kanako Takahashi
東京外国語大学ロシア語学科卒業。英米文学翻訳家。主な訳書にクイン『一夜かぎりの花嫁』『堅物侯爵の理想の花嫁』『求婚されなかった花嫁』『放蕩侯爵と不本意な花嫁』（竹書房）、ボバ『エクスペリエンス・マインドセット』（日本能率協会）がある。

二週間で恋に落ちて、結婚するなんてできるのかしら……？

結婚をあせる伯爵が見つけた”都合のいい花嫁“
だが妻はそれだけの女性ではなかった
夫は、自らの恋心に気づくことはできるのか――

大好評〈ワーシントン〉シリーズ！


【あらすじ】
ああ、まったく！ 自分には妻が必要なのだ。それもすぐに。ハリントン伯爵ジェオフリーは英国大使副官の任務につくための結婚を焦っていた。プロポーズするつもりだった女性はいたが、ほんの少し領地に帰っていた間に、別の相手と婚約してしまったのだ。そんな時、友人の妹であるミス・エリザベスに目星を付ける。ターリー子爵令嬢で、家のことも万事取り仕切れ、外国暮らしに抵抗がなく、おまけに美人だ。なんとしても2週間で結婚しようと決心したジェオフリーは、舞踏会やお茶会に乗り出す。
いっぽうのエリザベスもジェオフリーのことを好ましく思っていた。しかし、彼女にとって何より大事なのは愛のある結婚をすること。夫を愛するようになったエリザベスだが、彼は都合のよい花嫁としか自分を見ていないと気づいてしまう。悲しく思うエリザベスだったが、夫の気持ちを測ろうと意外な行動に出る。そしてジェオフリーは、条件で選んだ花嫁への自分の気持ちに気づくことができるのか――？　
大好評ワーシントンシリーズ、待望の第5弾。