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地域研究の境界~キーワードで読み解く現在地~(広島市立大学国際学部叢書 14)

田浪 亜央江, 斎藤 祥平, 金 栄鎬  編
在庫状況 有り  僅少 お届け予定日 3~4日 
価格 \3,960(税込)         
発行年月 2025年03月
出版社/提供元
人文書院
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 314p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/総記/総記/百科事典・辞典・各種辞典・地図・年表・人名事典
ISBN 9784409241707
商品コード 1040077893
NDC分類 302
基本件名 地域研究
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2025年05月1週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1040077893

著者紹介

田浪 亜央江(編者):【編者】田浪 亜央江(たなみ・あおえ)
中東地域研究、パレスチナ文化研究/中東アラブ研究、エスニシティと宗教移動/歓待をテーマに、パレスチナやその周辺地域のフィールドワークや、イギリス委任統治期についてフィールドワークを行っている。
【主要著書・論文など】
・『 パレスチナを知るための60章』(共著)、明石書店、2016年
・『 周縁に目を凝らす マイノリティの言語・記憶・生の実践』(共著)、彩流社、
2021年
・『 帝国と民族のあいだ ─ パレスチナ/イスラエルをめぐるもうひとつの層』
(共著)、東京大学出版会
斎藤 祥平(編者):【編者】斎藤 祥平(さいとう・しょうへい)
ロシア近現代史、ロシア思想史/ロシア研究
戦間期の亡命ロシア人の諸潮流を主な研究対象とし、亡命者の広域的ネットワークと思想形成の連関に着目して歴史学的に考察を行っている。
【主要著書・論文など】
・“ Crossing Perspectives in Manchukuo: Russian Eurasianism and Japanese Pan-Asianism”, Jahrbücher für Geschichte Osteuropas, Vol. 65, No. 4, 2017
・「 帝国のあいだで、スクリーンの上で:中露国境河川流域におけるロシア・コサック」(共)、『境界研究』8号、2018年
・「 あるロシア系収容者のミュンヘン難民キャンプ ─ 米ソ対立の始まりと『置き場のない人々』─ (共著)、『境界研究』12号、2022年
金 栄鎬(編者):【編者】金 栄鎬(きむ・よんほ)

政治学・国際関係、現代韓国朝鮮研究/東北アジア政治論、比較政治学、国際関係史政治・国際関係における人々と集団の認識やイメージおよび「記憶」に焦点をあて、朝鮮半島をはじめ東アジアの政治変動・安全保障・歴史問題を研究している。
【主要著書・論文など】
・『 日韓関係と韓国の対日行動 ─ 国家の正統性と社会の「記憶」』(単著)、彩流社、2008年
・『 世界の眺めかた ─ 理論と地域からみる国際関係』(共編著)、千倉書房、2014年
・「 韓国 ─ 『封じ込め』対『共通の安全』における原爆史観」(井上泰浩編『世界は広島をどう理解しているか』)、中央公論新社、2021年

内容

多様な見え方・捉え方を交差させ、地域研究の新たな地図を作る
キーワードから知る地域研究の課題と魅力

さまざまな地域への関心や興味のベクトルを、互いに交差するキーワードに落とし込み、それぞれの地域に関わる研究者の問題関心の現在地を示す論考を収録。地域固有の法則や分析枠組みから、異なる地域や時代の事象を解釈するための一冊。

世界の多様さに比べて、一冊の本の提示する世界はあまりにも小さい。だからこそ読者の皆さんには、まずはキーワードを入り口に複数の地域と出会い、みずから地域間を移動して欲しい。それは地域の境界をなくすことではなく、境界にテーマ性を与えることでそれを引き直し、地域研究の新たな地図を作ることだ。(序章より)

【広島市立大学国際学部叢書 14】

◎目次
序 章 地域研究への招待と本書の読み方             田浪亜央江/斎藤祥平/金栄鎬


【地政学】 
第一章 朝鮮半島の国際政治—大陸と海洋の狭間、兄弟と友人の狭間で              金 栄鎬

【権力の融合】
第二章 シンガポール人民行動党政権の強靱性—執政制度と政党の一体性から考える                 板谷大世  

【アイデンティティ】 
第三章 華南(福建・広東)と台湾における客家(はっか)—蔑視から文化的な注目へ                      飯島典子

【年齢と集団】
第四章 大人になるための若者のつながり ―南部エチオピアのボラナ社会における年齢組          田川 玄

【公文書管理】
第五章 近代スペイン領アメリカにおける公証人の文書管理と植民地支配—ホセ・フェブレーロの『公証人の本棚』の影響を中心に        吉江貴文

【コロニアル研究】
第六章 パレスチナのイスラエル研究—入植者植民地主義とシオニズムへの批判的眼差し                                   田浪亜央江

【大衆文化】
第七章 アメリカの「大衆文化」をどう捉えるか—一九七〇年代から八〇年代の亀井俊介の著作を読む          長 史隆

【亡命者】
第八章 亡命者が目指した北極海航路のゆくえ—A・バイカロフの協同組合論とシベリア論を紡ぐ            斎藤祥平

【周辺】
第九章 「バルカン」へのまなざし—田中一生の地域研究                         大庭千恵子

用語解説

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