【BBC 生と死刑のはざまで】

©BBC 2014 ©BBC 2016

【概要】

米国で死刑に様々な形で直面した人々の心情を繊細に映し出したかつてないドキュメンタリー。米国では多くの州で死刑を最も重い刑罰としているが、世論は揺れている。

生と死刑のはざまで

(原題)Life And Death Row

DVD / 全3巻/ 各巻50分

2015年(原版 2014年)

原版制作:©BBC 2014

生と死刑のはざまで シリーズ2

(原題)Life And Death Row Series 2

DVD / 全3巻/ 各巻50分

2017年(原版 2016年)

原版制作:©BBC 2016

日本語字幕版監修:本庄 武(一橋大学大学大学院法学研究科 教授)

日本語字幕・英語字幕版(音声:英語)  日本語字幕版制作:丸善出版株式会社

著作権処理済作品

●このDVDは、Institutional Useとしてご利用いただけるよう授業使用及び学校図書館、公共図書館、視聴覚ライブラリー、企業等々での無償上映・館外貸出権をクリアしています。

●このDVDは、英語音声です。日本語字幕、英語字幕、字幕なしを選択することができます。

※映像中、一部に残酷な映像や写真がありますが、オリジナリティーを尊重し、そのまま収録しております。教育用上映の際は各自ご配慮ください。

【各巻詳細】

このシリーズでは死刑の各案件を密着取材やインタビューで追った。死刑囚の訴え、死刑囚の家族や被害者、その遺族の心情、陪審員への重圧、弁護人・検察官の行動、死刑制度講座(Death Penalty Clinic)の活動、死刑執行時の報道などを緊迫した映像で伝える。各巻1~ 2つのケースを取り上げて密着し、刑罰とは、極刑とは、正義とは何かを考える。

1. 執行  Execution

彼へのこの“罰”で、
     私は救われるのでしょうか?


©BBC 2014

テキサス州で最年少の死刑囚2人の執行日が近づいている。誘拐強盗殺人で死刑判決を受けたリチャード・コッブは執行前日に今の気持ちを話す。被害者で生存者の女性は、彼からの最後の謝罪を執行当日まで待ち続けている。別の事件で死刑判決を受けたアンソニー・ヘインズは、恩赦仮釈放委員会に減刑を申し立てたが、執行前日になってもその結果の知らせは来ない。被害者の遺族は執行を強く願い、アンソニーの母親は教会で執行停止を祈り続ける。様々な思いを抱える中、執行日の朝を迎える――。

 

2. 審判  Judgement

陪審員を務めるたった2 週間で、
   生死の判断を下さなければならない。


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前代未聞の8人の大量殺人事件の死刑裁判を初日から追う。この事件の第一発見者である被告人は22歳のガイ・ハインズで、被害者達とは親族関係にある。収監から4年後、陪審裁判が始まった。証拠品の回収や現場検証が不十分で動機も不明のまま、情況証拠のみから判決を下さなければならない異例の案件。検察官と弁護人の主張が真っ向から対立する中で判断を迫られた陪審は、この裁判の重圧を後に吐露している。被告人の弟や祖母が無罪を信じ裁判を見守る中、判決が言い渡される。

 

3. 切迫  Crisis Stage

彼を死刑から救うために、
     私たちは全力を尽くします。


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ヒューストン大学の死刑制度講座(Death Penalty Clinic)では、法科大学院生が、死刑囚を執行から救うべく案件に取り組んでいる。今回講座で検証するのは、射殺犯のギャングであるロバート・ガーザと刑務官殺害犯であるロバート・プルーイットの案件。執行予定日が迫る中、院生たちは死刑囚の貧困歴、親の薬物依存、育児放棄、虐待などについて親類から詳細を聴取、さらにDNA鑑定を請求するなどあらゆる手を尽くし、裁判所が死刑の執行を停止することを祈りながら待つ。

生と死刑のはざまで 第1巻 執行 Execution
 
生と死刑のはざまで 第2巻 審判 Judgement
 
生と死刑のはざまで 第3巻 切迫 Crisis Stage

【シリーズ2 各巻詳細】

米国で死刑にかかわる人々の心情を映し出したBBCドキュメンタリーシリーズの第2弾。今シリーズでは、陪審員の葛藤や、早期の死刑執行を望む被告人とその周囲の人々、被告人二人の供述がかみ合わない事件での裁判の攻防などを密着取材し、緊迫した映像で伝える。

1. 量刑  Punishment

私たち陪審が
   ひとりの人間の生死を決めるのです。


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2013年4月、オハイオ州の18歳の少年がガールフレンドの両親を大型ハンマーで殴り殺すという残忍な事件が起こる。起訴から約1年後に陪審裁判が開始され、現場の証拠や被告人の動機に加えて、精神障害、家庭環境も判断材料に、被告の運命が決められる。陪審員たちは、事件の悪質さ・凄惨さと被告人の生育環境の悲惨さ、被告人の精神障害が事件に影響した可能性との間で思い悩む。死刑判決が想定される陪審裁判での被害者の遺族や被告人の思い、陪審員の葛藤を深く静かに追う。

 

2. 執行願望  Execution

自分が死ぬことが遺族の望みだ。
   


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2009年3月テキサス州で、ダニエル・ロペスが警察官をひき殺し、21歳で死刑判決を受ける。彼は過失だと主張しつつも、自ら極刑を受け入れ上訴せず早期執行を5年間せかし続けるという異例の行動をとる。ダニエルの母親や元妻は上訴するよう彼に求め、被害者の遺族は死刑執行を強く望んでいる。弁護人は彼の自殺歴や犯罪歴、幼少期の虐待などから、死刑の自殺目的の利用を疑う。裁判官は、望んだ人生でなくても生きる方法はあると諭すが、彼は聞き入れない。彼の希望通り早期に執行されてしまうのか? もしくは周囲が彼の気持ちを変えさせ極刑が回避されるのか?

 

3. 真実  Truth

どの話が本当か
     見極めなければならない。


©BBC 2016

2014年1月、オハイオ州で18歳の少年が自宅で21か所も刺され、遺体が山中に遺棄される残忍な事件が起こった。彼の友人二人が起訴されるが、二人の供述内容が異なり事件の真相が全く見えてこない。いかに自分の責任を逃れ相手に罪を着せるか。二人は互いに相手の供述を壁越しに聞き、戦略的に供述しているようにも見える。供述や残された証拠から、二人とも事件に関与していることは断定され、首謀者の断定とその行動に焦点が絞られ死刑裁判が進められる。

生と死刑のはざまで(シーズン2)第1巻 量刑 Punishment
 
生と死刑のはざまで(シーズン2)第2巻 執行願望 Execution
 
生と死刑のはざまで(シーズン2)第3巻 真実 Truth