1. 執行 Execution
彼へのこの“罰”で、 私は救われるのでしょうか?

©BBC 2014
テキサス州で最年少の死刑囚2人の執行日が近づいている。誘拐強盗殺人で死刑判決を受けたリチャード・コッブは執行前日に今の気持ちを話す。被害者で生存者の女性は、彼からの最後の謝罪を執行当日まで待ち続けている。別の事件で死刑判決を受けたアンソニー・ヘインズは、恩赦仮釈放委員会に減刑を申し立てたが、執行前日になってもその結果の知らせは来ない。被害者の遺族は執行を強く願い、アンソニーの母親は教会で執行停止を祈り続ける。様々な思いを抱える中、執行日の朝を迎える――。
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2. 審判 Judgement
陪審員を務めるたった2 週間で、 生死の判断を下さなければならない。
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前代未聞の8人の大量殺人事件の死刑裁判を初日から追う。この事件の第一発見者である被告人は22歳のガイ・ハインズで、被害者達とは親族関係にある。収監から4年後、陪審裁判が始まった。証拠品の回収や現場検証が不十分で動機も不明のまま、情況証拠のみから判決を下さなければならない異例の案件。検察官と弁護人の主張が真っ向から対立する中で判断を迫られた陪審は、この裁判の重圧を後に吐露している。被告人の弟や祖母が無罪を信じ裁判を見守る中、判決が言い渡される。
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3. 切迫 Crisis Stage
彼を死刑から救うために、 私たちは全力を尽くします。
 ©BBC 2014
ヒューストン大学の死刑制度講座(Death Penalty Clinic)では、法科大学院生が、死刑囚を執行から救うべく案件に取り組んでいる。今回講座で検証するのは、射殺犯のギャングであるロバート・ガーザと刑務官殺害犯であるロバート・プルーイットの案件。執行予定日が迫る中、院生たちは死刑囚の貧困歴、親の薬物依存、育児放棄、虐待などについて親類から詳細を聴取、さらにDNA鑑定を請求するなどあらゆる手を尽くし、裁判所が死刑の執行を停止することを祈りながら待つ。
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