【国税審査請求】

【概 要】

税務当局の処分に不服を申し立てる「国税審査請求制度」を、実務と理論の両面から徹底解説。
元国税審判官や弁護士らによる制度解説、行政不服審査制度との比較、情報公開の活用法、そして貴重な実例までを網羅しています。公開事例が少なく理解が難しい分野を、具体的かつ実践的に学べる一冊。租税法や行政不服審査法の研究者に必携の解説書です。

 

【ポイント】

  • 審査請求を解説した類書がなく、図書館に保管すべき革新的な一冊
  • 納税に関する適切な権利行使を支える一冊

国税審査請求

朝長英樹編著/霞晴久/木上律子/手塚崇史著

丸善出版

ISBN : 978-4-621-31141-7

A5判・427頁

2025年6月刊行

【「国税審査請求」制度とは】

審査請求は、税務調査において税務署長や国税局長などが行った処分に不服がある場合に、その処分の取消しや変更を求めて、国税不服審判所長などに対して不服を申し立てる制度です。
税務調査の結果に納得がいかない場合、最終的には「裁判」で争うことになりますが、日本では必ず「審査請求」を経る必要があります。

【著者の意図や背景】

コロナ収束後、税務調査の活発化により審査請求の件数は3,917件で、過去10年間で最多を記録した。一方で納税者の請求が何らかの形で受け入れられた認容件数は6.5%と、過去10年間で2番目に低い割合となった。この結果は他国と比べて審査請求の件数・許容件数がともに低い。その要因の一つとして審査請求にあたって申立書の有効な作成方法や当局のやり取りが不明瞭であることが挙げられる。本書は制度解説、行政不服審査制度との比較、情報開示制度の活用法、そして貴重な審査請求の実例までを網羅。審査請求に関与する実務家はもちろん、税務調査の事後対応を検討するうえでも、意義のある一冊。

【目 次】

はじめに

第1部 国税審査請求等に関する著者談論

第2部 国税不服審査制度の解説

  • 序 章 国税不服申立制度の概要
  • 第1章 国税不服審判所の概要
  • 第2章 請求人における審査請求の解説

第3部 行政不服審査制度との比較による国税不服審査制度の解説

第4部 行政文書・保有個人情報の開示請求制度の解説

第5部 国税審査請求の実例

  • 第1章 概要等
  • 第2章 審査請求の検討から裁決書の受領までの一連の流れ
  • 第3章 審査請求の過程
  • 第4章 裁決

第6部 審査請求の審判所の処理と原処分庁の対応の解説

  • 第1章 国税不服審判所における審査請求の処理の解説