テキストや音声、動画、SNSやウェブなど様々なデータを取り込み、整理、分析、可視化をするQDA(質的データ分析)ソフトウェア。「質的研究」や「定性調査」、「混合研究法」に役立つ定番ソフトとして世界中の研究者・マーケディング担当者に愛用されています。
幅広い種類のデータを取り込み、一元管理することで可視化、分析を可能に
NVivoはQDAソフト(Qualitative Data Analysis)、または CAQDASソフト(Computer Assisted Qualitative Data Analysis Software)と呼ばれる質的研究支援ソフトです。従来では紙ベースで行っていたメモを書き込んだり、切ったり貼ったりといったコーディング作業等をPC上で可能にします。
NVivoはインタビューからTwitterなどSNSの情報まで、幅広い種類のデータを取り込み、データの偏りや頻出ワードを可視化、分析することができます。 膨大な量の資料を一元管理し、分析にかかる時間を短縮してくれるので、より多くの時間を研究、考察に費やすことができます。
分析可能な形で質的データ管理・整理
テキスト、音声、ビデオ、SNS等のあふれかえる質的データを、一元管理し、データのコーディングやデータに属性を付与することで分析可能な形で整理できます。
データの可視化・俯瞰を可能に
収集した質的データで「どんな言葉が使われているか」「何が論じられているか」等をワードクラウドやワードツリー、チャート(グラフ)、クロス集計といった形で可視化することができます。手作業では難しかったデータの俯瞰を可能にし、分析の着目点を効率よく見つけることができます。
質的研究の軸となるコーディング、メモ
取り込んだ質的データに、コーディング、メモをすることが可能です。紙を切って文書セグメント化したり、付箋を貼ったりマーカーでハイライトするような感覚そのままに、PC上で作業が可能です。コーディングの階層化も可能なので、コーディングの整理や統合も簡単です。
音声・動画のコーディングと文字起こし
NVivoは音声・動画ファイルを文字起こしせずに、メディア(タイムライン上)に直接コードすることも可能です。
文献レビューの効率化
EndNoteとの連携で、記憶に頼らず、信頼性のある文献レビューを効率的に行えます。自動コーディングでテーマや論文の要旨を拾い上げて表形式にまとめる方法や、論文をNVivoで読み進めながらマーカーを引く感覚でコーディングを行う方法で、簡単で正確な論文の要約を作成できます。
テーマやコンセプト、感情を自動で抽出しカテゴリ化
大量のテキストデータから出現する単語を切り出し、テーマやコンセプト、感情を特定するコーディングを(カテゴリ化)を自動で行えます。また、インタビューのWordファイルから、発言者、設問といった特定の箇所を自動でコーディングし、発言者や設問ごとに切り分けることも可能です。
研究グループでの質的研究をサポート
研究グループで利用することにより、客観性と信頼性の高い質的研究を可能にします。研究グループでNVivoを利用すれば、1つの質的データに対して、各々がどのようなコーディングをしたか把握でき、共通性のあるコーディングを使えば、信頼性・妥当性を担保する分析、分析の効率化が可能です。
作業履歴の管理機能(イベントログ機能・コーディングストライプ)
イベントログ機能を使うと、どのような作業をしたのか履歴を見返すことができます。また、データに対してどのようにコーディングを行ったか等も、コーディングストライプの機能で可視化できます。