理工学図書新刊ニュース　10月号

本書は、Raspberry Piを使ってアイデアを自由自在に実現するための、デザインパターンを整理した書籍。 アイデア実現に必要なソフトウェア、ハードウェア、部品の集め方、配線などのノウハウを、パターンメイドの方法でわかりやすく紹介。

通常、多少の配慮不足があったとしてもコンパイルして実行できるプログラムはできてしまう。その結果、バグやセキュリティホールにつながるので、強い責任感をもったプログラミングが必要。本書は、構文そのものが配慮不足になりにくいしくみであり、また不良なソースコードはコンパイルできないようになっている。

ゼロトラストネットワークとは、「社内（ネットワーク内）は安全である」という前提で境界を守る方法では守れなくなった現状を踏まえ、「信頼しないことを前提とし、全てのトラフィックを検査、ログ取得を行う」というアプローチ。2010年にForester Researchが提唱したこの概念と、その実装のために必要な知識を1冊で学べる解説書。

Juliaは数値計算・科学計算用に開発された言語。非常に高速であることが最大の特徴で、PythonやRなど既存の言語の不満を解消。構文も数式の感覚で書くことができ、数学と高い親和性を持つ。本書はJuliaが得意とする機能を多数紹介し、その魅力と威力を存分に体感できる。サンプルコードはすべてGitHubから入手可能。Julia

本書ではゲームを作りながらプログラミングの大切な 要素を学んでいくことができ、プログラミングの基礎や重要な概念を自 然に身につけることができ、それらを応用してより高度なプログラムを作ることができる。

本書は、コンピュータソフトウェアエンジニアリングにかかわる約120種の職を具体的な求人例を引きながら紹介した。各職では、職務内容と必要な技能を示したので、何をするのか、どのような知識や経験が求められているのかがわかる。

漢字にルビ付。本書は日本語を学習中で、Wordの基礎を学習する方を対象にした学習ドリルである。設問の例文はWordの操作を学ぶと同時に日本語学習にも役立つように考慮した。簡単な問題から実習を始め、ステップ13まで進むと、基本操作が一通りできるようになる。

ICTを生き抜くために必要なコンピュータとネットワークの両者を統合化する技術である「分散システム」についての必携書。第2版は，初版刊行時からの技術革新を踏まえ，記述内容をアップデートし，また新たに分散システムの事例を紹介する章を新設した。 【目次】分散システムの概要／分散システムの種類／通信／名前付け／アーキテクチャ／プロセス／他

応用範囲の広い「時系列解析」について，マーケティングやIoTなどの現場で実解析の応用ができる内容を選定し，Pythonのサンプルコードとともに基礎的な手法を解説する。簡単なデータを用いた課題を例にとり，基礎的なモデル構築の過程を段階的に体験できるように，どの場面で，なぜその手法を使うのかを考えられるように説明している。

メカトロ機器開発の境界領域といえる振動のありかを探索し，解決策を提示・実証できる技術者育成を狙い，著者らが経験した機械振動のトラブルを挙げ，振動源の特定，性状の把握を踏まえ実現可能な解決策が発想できることを示す。

IoT社会、ロボットやAIの普及などの要因で重要度が増しているセンサについて、機械設計者に必要な「これだけは知っておかなければいけない」ポイントを、イラストや図面、写真を用いてやさしく紹介する本。メカトロニクス関連設計において必要なセンサの基礎知識を楽しく理解できる。

多様な加工が可能な反面、使いこなしに技量が問われるエンドミル加工の基本知識、切削条件、実践応用法などを整理して体系化。工具メーカーの設計現場で30年過ごした著者が、独自の切削データを示しつつ加工上の注意点やトラブル対策法を手ほどきする。

メカニズムを丁寧に解説する技術書「きちんと知りたい！」シリーズ最新刊。「なぜそうなるのか？　どうしてそうなったのか？」を中心に、電気自動車のメカニズムについて、その構造としくみ、基礎知識からバッテリ、モータ、充電のメカニズムなどまで、丁寧な図解でやさしく解説する。

機械系の四力の一つ、機械力学の基礎知識を分かりやすくまとめた本。機械力学で使われる基本的な用語を学ぶとともに、装置の部品構成からどのようにモデル化（単純化）でき、どういった力学が使えて、機械全体としてどういった運動をするかが分かるようになる。

真空は、「熱伝導がない」「水が蒸発しやすい」「放電が起きやすい」などの大きな特徴をもち、半導体、LED、液晶パネルの製造工程をはじめ、家電製品、自動車産業、農業や医療など幅広い分野で必要不可欠な技術である。本書では、この真空技術を図解でわかりやすく解説する。

現在、インフラストラクチャー（本書では橋、トンネル、道路、ダムなどの港湾構造物を指す）の劣化や老朽化といった問題に直面している。そこで本書では、インフラを長持ちさせるための劣化予測技術、点検・調査技術、補修・補強技術など、メンテナンス全般について解説する。

空気線図の基礎的知識から応用事例までを、実務に対応させつつ、体系的に2色刷りでわかりやすく解説。また、各章本文の解説に密接に関わる周辺知識についても、ポイントをコンパクトにまとめて掲載。 初版発行からおよそ20年ぶりの改訂。123

東京文化資源区として再注目されている地域のうち、上野恩賜公園の周囲にネックレス状に連なる上野、本郷、谷中、根津、下谷を対象に、江戸から東京へと連続する都市組織を読み解く。東京の都市の歴史やポテンシャル、課題、さらにヨーロッパ、米国の都市との比較から都市感、文明観の違いや特徴をビジュアルにあぶり出す。

プロジェクトとは、非定常業務であり、明確に目的・コスト・工期などの条件が決まっている仕事であり、その進行は発生の都度、詳細に検討することになる。本書では、そんなプロジェクトのマネジメントの一例を「家づくり」を題材に解説。

デザインマネジメントシリーズの実践編。創造性、イノベーション、ビジネスモデルの開発を組織化していく方法について初めて言及した書。チームのブレーンストーミングを通じたビジネスソリューションに繋がるアイデアからのスムーズな移行について解説。ビジネスシステムのデザインに携わる方に大きな価値をもたらす一冊。

「ヒューマンエラーとは何なのか」「どうして起きるのか」という本質を体系的に理解し、「どう防ぐか」を事例にもとづきながら検証する手引書として、初版刊行以来、業種に関係なく実務入門書として定評をいただいている書籍の改訂版。リスクマネジメントと最新のヒューマンエラー防止技術の研究をもとに、より現場に役立つ内容に更新しました。

東京商工会議所主催のビジネス実務法務検定試験（R）2級の試験対策書。 初学者に向け、たのしいイラストを交えやさしく丁寧に解説。また、試験によくでるところだけをピックアップして解説しているので、少ない学習時間で試験合格レベルまで到達することが可能。さらに、各節末には練習問題があるので、学んだ知識の確認ができる。

自己と他者の脳内表現について，古典的な哲学の捉え方から，脳機能イメージング研究や脳損傷患者の症例など，最新の認知脳科学の知見まで多数紹介する。自己と他者への探求は，身体性と社会性の脳メカニズムに迫ることである。この一見異なる自己と他者が脳のなかでどのように結びついているのか，本書を通じて理解を深めることができる。