10代からの批判的思考~社会を変える9つのヒント~
竹村 修文, 後藤 玲子, 今村 和宏, 志田 陽子, 佐藤 友則, 古閑 涼二, 田中 俊亮, 名嶋 義直, 寺川 直樹 著
著者紹介
内容
目次
この本を手に取ってくれた皆さんへ[名嶋義直] 第1章 校則(ルール)って?[寺川直樹] 1 こんな校則(ルール)がなぜあるの? (1)ブラック校則 (2)校則はなぜあるのか? (3)校則(ルール)を守ろうとするあまり… (4)世の中の「おや?」と思うルール 2 自由とルール(秩序) (1)厳密な意味での自由は成りたつのか? (2)「限りあるなかでの自由」 (3)人間の「限りあるなかでの自由」を支えるルール(秩序) (4)歴史上勝ちとった権利としての自由 (5)ルールを支える基盤としての倫理と日本人の人間観 (6)「グローバル社会」に生きる「日本人」 3 「よりよい」ルール(校則)の創造へ (1)「おや?」と思うルール(ブラック校則)が生じる理由 (2)ルール(校則)と主体的に向きあおう! (3)ルール(校則)と主体的に向きあう手段としての哲学 (4)「よりよい」ルール(校則)を創造するためのルール? (5)本書、そして社会を「読みとく」ためのルール? 第2章 いじめって?[田中俊亮] 1 はじめに 2 いじめの定義と分類 (1)いじめの定義 (2)いじめの類型 3 いじめの原因は? (1)いじめられる人が悪い? (2)見て見ぬふり (3)「いじり」と仲間づくり 4 いじめをどう解決する? (1)クラスをバラバラにしよう! (2)アンケートをしよう! (3)自分のいじめを先生に報告しよう! 5 いじめの「加害/被害」を考える (1)いじめに「意志」を想定できるか (2)いじめを「権力」として考える 6 おわりに 第3章 いろいろな学びの形――高校生活の多様な選択肢[竹村修文・名嶋義直] 1 先輩からのメッセージ 2 引きこもりから転校を経験して (1)自動車学校の指導員として (2)高校入学、そして転学 (3)アルバイトと趣味のバイクを通じて社会と出会う (4)多部制単位制高校の生徒として (5)自動車教習所指導員に 3 母の高校受験挑戦 (1)息子と一緒に高校を受験することに (2)高校中退、仕事と家庭 (3)病院で働く介護の仕事 (4)もう一度高校へ 4 高校の選択肢はいろいろ (1)単位制と学年制? 全日制? 定時制? 通信制って何? (2)広域通信制と狭域通信制 (3)通信制課程のレポートとスクーリング (4)選択肢はいっぱいある 第4章 いろいろな学びの形――生涯学習/キャリア教育[竹村修文・名嶋義直] 1 生涯学習の時代 (1)生涯学習って? (2)キャリア教育の広がり (3)キャリア教育の本当の意味 2 生き方は変わってきている (1)人生のステージの多様化・長期化 (2)人生はマルチステージ 3 マルチステージを生きるために (1)多様なステージの選択肢 (2)形のない資産 4 さあ、新しいステージへ 第5章 仕事って?[後藤玲子] 1 はじめに (1)働くことは何のため? (2)現代の労働問題 (3)典型例――低賃金率のからくり (4)合理的な経済行動 (5)生きることと働くこと 2 規範としてのワーク・ライフ・バランス (1)仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章 (2)ワーク・ライフ・バランスの二つのメッセージ (3)二つの理由 3 仕事は多すぎず、少なすぎず、ほどほどに――どうして? (1)君に代わる人はだれもいない (2)社会の中の「ハコ」としての仕事 (3)ワークとライフ――関わる人の違い 4 仕事と生活の「適度」な組み合わせ――どのように? (1)個人の合理性と社会 (2)「仕事」と関係性の広がり (3)集合的合理性 (4)関係性の基盤と相互性 5 働くとはどういうことなのか (1)「アリとキリギリス」再考 (2)いろんな労働があっていい (3)職種間格差のあれこれ 6 仕事と職業 (1)「職業」としての仕事 (2)「仕事」と対価 (3)規範としてのワーク・ライフ・バランス 7 結びに代えて (1)働くことの意味 (2)憲法とワーク・ライフ・バランス 第6章 メディアを読む力、問いかける力[今村和宏] 1 メディアの多様性と偏り、影響力 (1)ニュースはどこで知るか? (2)さまざまなメディアの特徴は? (3)メディアが切り取る「現実」 2 想像力、疑問を持って読み、ちょっと調べてみる (1)「あれっ?」という感覚、想像力のスイッチ (2)裏をとるって、どういうこと? (3)言葉づかいや統計グラフにご注意! 3 メディアに問いかけ、発信する (1)メディアに疑問や意見を投げかける (2)自分がメディアになる責任 第7章 「表現の自由」って何ですか?[志田陽子] 1 「自由です」ということの意味 (1)「表現の自由」と学校 (2)「No」といえる権利が「自由」 (3)名作文学もイタズラ書きも、同じ扱いで「自由」なの? (4)「やってはいけない!」――検閲や盗聴 (5)なぜこの「自由」が大事なの? 2 ルールを知ることで自信を持とう (1)SNSは危険な道路? (2)自由の海と、他人の権利の島 (3)権利を「侵害する」とは? (4)「公共の福祉」って何? 3 知っておきたい権利のいろいろ (1)名誉毀損とは? (2)重要な社会問題だったときは (3)プライバシーとは? (4)個人情報とは? (5)写真に撮られたくないときもある――肖像権とは? (6)学校の外ではアウトなの?――著作権 4 批判と差別は違う (1)不快リスクのない表現はない! (2)まずは、反論する自由がある (3)差別表現はなぜいけない? (4)いじめやヘイトスピーチは? (5)発達途上にあることへの配慮 5 「こんなルールは困る」と思ったら? (1)「悪法も法なり」? (2)民主主義の社会の仕組みを支える権利 (3)民主主義と私たちをつなぐ権利 6 「自由です」ということの意味 第8章 豊かでプライドが持てる日本が続くために――多文化共生[佐藤友則] 1 日本の現状はどうか? (1)人口減&高齢化 (2)科学研究面での日本のプレゼンス低下、若者の内向き志向 (3)各国の外国人受入れ政策 (4)メディアの悪影響 2 多文化共生、多様性による日本の活性化 (1)「人手不足だから外国人労働者を受け入れる」は間違い (2)米国の成長持続エネルギー源 (3)移民の力 (4)今後の日本発展のキーポイント (5)外国由来の住民 3 多文化共生に関する基本法の整備 (1)今の日本に優秀な人は来るのか (2)基本法の整備 (3)関連法と新しい「省」 4 自分の手で強い日本を持続=多文化共生の勉強を! (1)多文化共生の勉強はできたか (2)教えてくれなければ自分で学ぶ (3)皆さんが法律を作る、皆さんが外国由来の人の受入れ現場で働く 第9章 世界に挑め!――グローバル人材への道[古閑涼二] 1 はじめに――「どうして英語ができないの?」 2 グローバル化の必要性 (1)グローバル化は必要か? (2)日本人はお金持ちか? (3)2030年の未来予想図 3 グローバル人材への道 (1)グローバル人材がなぜ必要とされるのか? (2)グローバル人材とは? (3)成長市場にこそチャンスがある――中国、東南アジア、インド 4 学生時代にすべきこと (1)「自己資源」を蓄えること (2)夢中になれる「何か」を見つけること (3)起業のススメ 5 おわりに――グローバルという未知の世界へ
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