ファシリテーションとは何か~コミュニケーション幻想を超えて~
中野 民夫, 中原 淳, 中村 和彦, 田村 哲樹, 小針 誠, 元濱 奈穂子 著
著者紹介
内容
目次
はじめに――三つの仮説とアンビバレンス 井上義和 第I部 ファシリテーションの時代はいつ始まったか 01 もう一つの道を求めるなかで ワークショップとの出会い 中野民夫 1 生い立ち:高度成長期の都心育ち 2 遍歴と探究:旅と出会いと精神世界 3 次の旅は就職戦線だ:就職活動と卒業論文 4 現実世界との葛藤のなかで 5 アメリカCIISへの留学(1989–91) 02 さまざまな分野へのファシリテーションの展開 中野民夫 1 日本での環境問題の展開 2 『ワークショップ』(2001)刊行までの経緯 3 『ワークショップ』の影響 4 会社のなかでもワークショップ・プロジェクト 5 日本でのファシリテーション小史に関する質疑応答 6 コロナ時代のファシリテーション 03 「野生の学び」としてのワークショップ 中原 淳 1 初期インターネットと出会う 2 「創り出す」研究への歩み 3 「野生の学び」との出会い 4 「野生の学び」を広げるために 5 これからの世代に何を求めるか 第II部 ファシリテーションを歴史と社会のなかに位置づける 04 ワークショップ/ファシリテーションはどのように注目されてきたのか 牧野智和 1 はじめに 2 ワークショップへの注目・前史 3 日本におけるワークショップへの注目 4 ワークショップにおける「ファシリテーター」論 5 「ファシリテーション」論の分化 05 ファシリテーション概念の整理および歴史的変遷と今後の課題 中村和彦 1 はじめに 2 ファシリテーションの概念整理 3 ファシリテーションの歴史 4 ファシリテーションの現代的意義 コラム1 人間関係の体験学習と組織開発のあいだで 中村和彦 06 熟議民主主義におけるファシリテーション 熟議システム論の視座を踏まえて 田村哲樹 1 はじめに:相性のよさ? 2 熟議民主主義がファシリテーションを必要とする理由 3 熟議システム論に依拠したファシリテーション概念の拡張 4 「緊張関係」の再検討 5 おわりに コラム2 「熟議」との出会い 田村哲樹 第III部 ファシリテーションを相対化し,実践と向き合う 07 国策アクティブ・ラーニングの何が問題か 新書『アクティブラーニング』のその後を語る 小針 誠×井上義和 1 はじめに:新書『アクティブラーニング』はどう読まれたか 2 国策アクティブ・ラーニングへの警鐘 3 理念(理想)―実践―政策(施策)の三者関係を解きほぐす 4 多様化する子どもと学校 5 学界の内部事情と多様化する学校現場 6 大学教育とアクティブラーニング コラム3 「アクティブラーニング」を理念として捉えなおす 元濱奈穂子 08 反省性を統治する ワークショップ/ファシリテーションの社会学的考察 牧野智和 1 社会的現象としてのワークショップをいかに捉えられるか 2 リフレクションという要点 3 反省性をめぐる非対称性とそのデザイン 4 反省性を統治する おわりに 牧野智和 事項索引 人名索引
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