著者紹介
ギ・ド・モーパッサン(著者):ギ・ド・モーパッサン(Guy de Maupassant 1850–93)
ノルマンディー生まれのフランスの小説家。『オルラ』『手』『首かざり』などの短編や時評、『女の一生』『ベラミ』などのシニカルな作風の小説で知られる。1880年、ゾラたちと発表した『メダンの夕べ』所収の『脂肪の塊』で一躍有名になる。流派に属さず、フローベールとブイエから強い影響を受けた。すべてを見、眼差しによって理解しようというモットーのもと、冷徹な人間観察と自然描写が際立つ作品を多く残した。
渡辺響子(翻訳):渡辺響子(わたなべ・きょうこ)
東京大学大学院(総合文化研究科)博士課程単位取得退学。パリ第三大学で文学博士号取得。現在明治大学法学部教授。専門はゾラ、サンド、モーパッサンを中心とする十九世紀フランス小説。訳書にアラン・コルバン『レジャーの誕生』、『記録を残さなかった男の歴史』(以上、藤原書店)、ダニエル・ペナック『エルネストとセレスチーヌのお話』(銀の月)他。