電子ジャーナルとは
- 電子ジャーナルって何ですか?
- 電子ジャーナル(Electronic Journal(EJ), Online Journal (OJ)など)とは、 インターネットのWeb上で閲覧することが出来る雑誌です。誰にでも 無制限に開放している一部のタイトルを除き、電子ジャーナルは限定された(お金を払って購読権がある) 方にだけ提供されるサービスであるため、利用にあたっては、自分が閲覧する権利 があることを証明する必要があります。この証明をするための作業を 一般的に登録といい、代理店を通じて出版社に依頼し、実際の登録作業は 出版社にて行う方式(多くの場合、特定書式の提出が求められます)と、お客様自身が出版社のWebサイトにアクセスして 画面登録を行う方式とがあります。
購読契約について
- 契約書にサインはしないといけないのですか。誰がするのですか。
- お客様と出版社との契約事項になります。電子コンテンツの 利用については、従来の冊子体の利用に比べ、複製や、プログラムによる違法ダウンロードなど、 出版社のリスクが大きく、それを規制する意味をこめてこのような契約書にサインを求められる ケースが多くなっています。ここに許諾される利用方法と、逆に許諾されない利用方法が 記されているため、契約前に確認の必要があります。契約書はほとんどの場合、英文で行われます。 2セットの契約書にサインをし双方で1部ずつ保管する場合と、お客様がサインをして 出版社が保管する場合があります。実際の利用に際しての法的根拠になりますので 必ず交わしていただかないといけません。サインされる方は、多くの場合ご契約機関に所属される方ならどなたでも構いません。
- コンソーシアムの案内が来たのですが、どれだけ安くなりますか?
- 多くの場合金額的に現在よりも下がることはありません。ここでいうコンソーシアム (Consortium,複Consortia) とは、共通のコンテンツを購入するためのある一定の顧客グループ のことです。既存の図書館協議会等が母体となることが多く、 国立大学図書館協議会や、医学図書館協議会、薬学図書館協議会様などで、すでに数多くの 電子コンテンツについてConsortium契約を行っています。逆に、顧客間に実際のつながりが ないConsortiumをOpen Consortiumと呼ぶことがありますが契約には問題はありません。 多くの出版社のコンソーシアムに対する基本的な考え方としては、現在支払っている価格に若干の上乗せをすることでより多くの情報を 得ることが出来るというもので、単純な金額面での削減というよりは費用対効果の大幅な改善に繋がります。
電子ジャーナルの利用について
- 必ず365日、24時間見られますね。
- どの出版社もサービスに切れ目がないように、バックアップ などの作業を行っていますが、どうしてもシステム的なトラブルなど不可抗力的な ものも起きる可能性があります。またお客様の端末から出版社のサーバーまでの ルートの中でいろいろな理由が考えられますので、何度か時間を置いて試していただいたり、 別の端末から試していただくなどお願いします。
- なお、予めスケジュールされているメンテナンス等はこちらでもご案内しております。
- 不正なアクセスが行われたという通知があり、ejにアクセスできなくなってしまいました・・・。
- プログラムを組み、 電子コンテンツを手作業では不可能な速さで大量のデータをダウンロードすることを Robot Attackということがあります。おそらくユーザー様のいづれかがこういった大量ダウウロードを行ってしまったものと思われます。これらのダウンロードは契約書上でも禁止事項としてあげられていることが多く、いくつかの 出版社では、ホームページにおいてこのRobot Attackの禁止を呼びかけています。 出版社側でも短時間で大量のダウンロードを追跡するプログラムを動かしており、 この行為が行われた段階でアクセスを差し止め、二度と行わない、という旨の誓約書が 提出されるまで、アクセスを復旧しないという実例もありましたので、お気をつけ下さい。
コンピュータ及びネットワークについて
- IPアドレスは、外部に教えないといわれましたので、教えられません。
- セキュリティーの関係もあるでしょうから、むやみに 公表しないということはわかりますが、だからこそ認証のために必要なのです。 インターネットにつながっているということは、そのIPアドレスは届けられていますので、 調べればわかります。(JPNIC Whois Gateway:http://www.nic.ad.jp/ で検索可能です)
- システムの人にプロキシーです、といわれ、アドレスを1つしか教えてもらえませんでした。
- プロキシー(Proxy)サーバーというのは、組織内部のローカルネットワーク (intranet)と、その外部につながるインターネットとの間に、不正アクセスの防止などの セキュリティーを守る目的で設置されます。これが設置されている場合、その組織で所有している 個々の端末は直接インターネットへアクセスせず、このサーバーを経由して接続します。 そのため、IPアドレスはその組織の代表として一つだけとなる場合が多く、この組織からの アクセスでは、あたかも一台のPCからアクセスされたように1つのIPアドレスから出版社側で 認識されてしまいます。接続可能なPCの数によって電子ジャーナルの価格を決定する場合には 認めない場合もあります。
- PDFとHTMLのどちらかで見られる場合はどちらがいいのですか?
- 一長一短がありますので、一概にどちらが良いとは言えません。PDFとは端末上(PC上,タブレット端末上)で文書を表示させるためのファイル形式のこと です。このフォーマットを利用するためには、Adobe(アドビ)社のAcrobat Readerという ソフトをインストールする必要があります。下記Adobe社のサイトから無料でダウンロード 可能です。
- このPDFは、 殆どの出版社で電子ジャーナルを表示させるために利用されており、冊子体とまったく 同じ体裁で論文を表示させることができるため、電子ジャーナルをプリントアウトして じっくり読みたいときにはこちらが便利です。一方、HTMLは、Web上でのページですから、 レイアウトなどは印刷体とは異なります。しかし紙では不可能な他情報へのリンクなどが できます。さっと目を通して次々と情報を得たい場合などはこちらば便利です。