【MeL】人間の運動学 ―ヒューマン・キネシオロジー―
宮本 省三, 八坂 一彦, 平谷 尚大, 田渕 充勇, 園田 義顕 著
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内容
目次
はじめに序章 「人間の運動」の誕生〜サルからヒトへの奇跡………(宮本省三) [1]人類の誕生 [2]人類の運動の進化 [3]第1の運動革命〜樹上生活での移動と手の使用 [4]第2の運動革命〜サバンナ生活による直立二足歩行と手の対立運動の発達 [5]手の進化 [6]人間の営みとしての行為第Ⅰ部 人間の身体 第1章 身体の解剖学………(宮本省三) [1]解剖学は「運動器」という概念を誕生させた [2]身体は左右対称形だが、「運動器」の変化によってさまざまな「姿勢」がつくられる [3]骨は支持器官であり、運動の可動性を決める [4]関節は連結器官であり、運動の空間性をもたらす [5]靭帯は保護器官であり、運動の安定性を与える [6]筋は実行器官であり、運動の出現を可能にする [7]「人間機械論」の誕生 第2章 身体の運動学………(宮本省三) [1]運動学は運動、動作、行為の「観察」から始まる [2]運動学には「キネマティクス」と「キネティクス」がある [3]キネマティクスの基本 [4]キネティクスの基本 [5]立位における重心、重心線、アライメント、基底面、体重、抗重力筋 [6]運動連鎖と筋収縮シークエンスを観察する [7]基本姿勢、日常生活動作、随意運動、代償運動を観察する [8]19世紀の整形外科医と神経科医たちが運動学を進歩させた 第3章 身体の神経学………(宮本省三) [1]随意運動のメカニズム [2]大脳皮質の機能局在 [3]大脳皮質の運動制御機構 [4]運動制御のための下行路 [5]運動制御の感覚調整機構 [6]大脳皮質の可塑性 [7]皮質下の運動調節機構 [8]脊髄の運動制御 [9]発達と学習 [10]社会脳としての心の器官 第4章 身体の生理学………(八坂一彦) [1]筋収縮のメカニズム [2]運動の感覚調節機構 [3]運動時の内部環境を調整する呼吸・循環 [4]体力トレーニング第Ⅱ部 運動する人間 第5章 肩関節の運動学………(平谷尚大) [1]肩関節の基本事項 [2]肩関節における運動学のポイント [3]肩関節の進化と機能の変遷 第6章 肘関節と前腕の運動学………(平谷尚大) [1]肘関節と前腕の基本事項 [2]肘関節と前腕における運動学のポイント [3]肘関節と前腕の進化と機能の変遷 第7章 手関節の運動学………(平谷尚大) [1]手関節の基本事項 [2]手関節における運動学のポイント [3]手関節の進化と機能の変遷 第8章 手指の運動学………(平谷尚大) [1]手指の基本事項 [2]手指における運動学のポイント [3]手指の進化と機能の変遷 第9章 股関節の運動学………(平谷尚大) [1]股関節の基本事項 [2]股関節における運動学のポイント [3]股関節の進化と機能の変遷 第10章 膝関節の運動学………(平谷尚大) [1]膝関節の基本事項 [2]膝関節における運動学のポイント [3]膝関節の進化と機能の変遷 第11章 足関節と足部の運動学………(平谷尚大) [1]足関節と足部の基本事項 [2]足関節の足部における運動学のポイント [3]足関節と足部の進化と機能の変遷 第12章 脊柱と頭部の運動学………(平谷尚大) [1]脊柱の基本事項 [2]脊柱における運動学のポイント [3]頭部の基本事項と運動学のポイント [4]脊柱と頭部の進化と機能の変遷第Ⅲ部 動作する人間 第13章 発達の運動学………(宮本省三) [1]子どもの反射と反応 [2]子どもの運動発達 [3]運動発達と反射・反応の関連性 [4]手の運動発達 [5]感覚運動統合 [6]子どもの発達理論 [7]自己意識の誕生 第14章 姿勢と動作の運動学………(田渕充勇) [1]姿勢 [2]上肢の動作 [3]寝返り動作 [4]起き上がり動作 [5]座位 [6]立ち上がり動作 [7]立位 第15章 歩行の運動学………(田渕充勇) [1]人間の歩行は巧緻運動である [2]歩行周期 [3]パッセンジャーとロコモーター [4]関節運動と筋活動 [5]重心移動 [6]床反力 [7]ロッカー機能と足圧の変化 [8]歩行の開始・停止・方向転換 [9]歩行分析 [10]歩行の決定要因 [11]歩行調節における3つのポイント [12]歩行調節における各関節の機能 [13]歩行の障害 [14]ヒトの二足移動の特徴第Ⅳ部 行為する人間 第16章 行為のニューラルネットワーク………(園田義顕) [1]行為に向けられた観察者のまなざし [2]行為を生み出す神経システムの基礎 [3]末梢神経系のニューラルネットワーク [4]中枢神経各部のニューラルネットワーク [5]脊髄反射のサーキット [6]ヒトの行為と脳機能システム 第17章 行為の運動学習………(八坂一彦) [1]運動学習が運動行動を生み出す [2]運動学習理論 [3]運動学習における知覚の役割 [4]運動学習のための注意の役割 [5]運動学習における記憶の役割 [6]運動学習における感覚フィードバックの役割 [7]運動学習における言語の役割 [8]運動学習の転移と発達の最近接領域 第18章 行為システム………(宮本省三) [1]行為はシステムによって制御されている [2]“認知する行為”という捉え方 [3]行為システムの階層性 [4]上肢、体幹、下肢の行為システム [5]情報性の運動学へ第Ⅴ部 身体化された心 第19章 運動の鍵盤支配型モデルを超えて………(宮本省三) [1]運動の鍵盤支配型モデルの誕生 [2]頭のないカエル [3]反射から脳へ [4]生命の演ずる人形劇 [5]ベルンシュタインの「運動制御理論」 [6]アノーキンによる機能システムの概念 [7]遠心性インパルスだけでは運動を制御することは不可能である [8]“美しい音楽”を奏でる「運動野のピアノ」には音符と和音がある [9]人間は“無限の意図の自由度”を奏でる 第20章 空間を生きる………(宮本省三) [1]空間の誕生 [2]身体表象 [3]空間表象 [4]身体空間 [5]身体周辺空間 [6]身体外空間 [7]「私」というイメージ 第21章 コミュニケーション行為………(宮本省三) [1]世界と対話するための行為 [2]“指差し”という行為 [3]身振りとしての行為 [4]道具使用という行為 第22章 人間は“意識”を動かして行為する………(宮本省三) [1]意識とは何だろうか? [2]“意識の志向性”と“志向的な関係性” [3]意識による行為の制御 [4]行為の発達、学習、回復のために [5]身体を生きる [6]身体化された心 終章 ヒューマン・パフォーマンス………(宮本省三)索引
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