【MeL】映画で考える生命環境倫理学
吉川 孝, 横地 徳広, 池田 喬 著
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内容
目次
はしがき[吉川 孝] 序 章 映画とともに思考するとき[吉川 孝] 1 映画は考える 2 映画で考える 3 本書における映画作品と倫理学のトピック 第1章 『2001年宇宙の旅』にみる「人間の条件」[信太光郎] はじめに──「地球(大地)の外」に生きるということ 1 「二一世紀のオデュッセイア」は何を歌うのか 2 名と目──ロゴスへの挑戦 3 「幼児」の二義性──人間像の脱構築 おわりに──「考古学」としてのSF 第2章 ナヴィのように「見ることを学ぶ」ことができるか──『アバター』と生命環境を知ることの倫理[池田 喬] はじめに──『アバター』は何を問うているのか 1 軍人クオリッチの場合──ケアの倫理から 2 宇宙生物学者グレイスの場合──科学的世界観と神聖さの感覚 3 主人公ジェイクの場合──ポストコロニアルな視点 おわりに──知ることの倫理という次元 第3章 クローン人間と臓器移植をめぐる物語──映画『わたしを離さないで』から生命倫理を考える[瀧 将之] はじめに 1 そもそもクローンとは、またクローン人間とは何か? 2 「提供者」としてのクローン人間──臓器移植をめぐる問題 3 ブタを用いて移植用のヒトの膵臓を作る──移植医療研究の最前線 第4章 人型ロボットは愛することができるか──キューブリック/スピルバーグ『A.I.』論[渡名喜庸哲] はじめに 1 ロボットは愛することができるか 2 ロボットは愛されることができるか 第5章 人はAIと恋愛することができるのだろうか──『her/世界でひとつの彼女』と『エクス・マキナ』を題材に[山田圭一] はじめに 1 恋愛にとって身体は必要か 2 複数の相手と恋愛することは悪いことなのか 3 われわれはAIと本当に心を通じ合えるのか 4 われわれとAIはお互いにとって代替不可能な存在となりうるのか 間 奏 生命環境倫理学とは何か──生命圏と技術圏[横地徳広] 1 生命環境倫理学とエートス 2 生命圏とバイオテクノロジー──『ブレードランナー』を手がかりに 3 技術圏とサイバネティクス──『攻殻機動隊』を手がかりに 4 生命圏と技術圏の融合──サイバーパンクを怖がる? 第6章 「手」が創設する倫理──『この世界の片隅に』から考える人間と環境の関わり[佐藤香織] はじめに 1 「手」を通じた環境との関わり 2 居場所に関する問い おわりに 第7章 カタストロフィを語る哲学と映画──『君の名は。』が描く「災後」の「時間」[渡名喜庸哲] はじめに 1 哲学は「世界の終わり」を語れるか 2 カタストロフィ論としての『君の名は。』 3 『君の名は。』の時間論 4 未来の足跡と未来の痕跡 おわりに 第8章 〈絶対戦争〉後の世界を考えること──『風の谷のナウシカ』とわれわれ[横地徳広] はじめに 1 環境汚染と人間改造の虚実 2 生命への問いと人間 3 絶対戦争とわれわれの日常 おわりに 第9章 食べること、人間であること、生き残ること──『ソイレント・グリーン』を手がかりに[吉川 孝] はじめに 1 食べること──合理的思考をめぐって 2 人間であること──この私たちの生活形式 3 生き残ること──葛藤のなかの倫理 おわりに 終 章 なぜ映画で倫理学なのか[池田 喬] 1 映画で倫理学を「学ぶ」ということ 2 SF映画の効用 3 SF以外の映画に目を向ける 4 残された課題としてのドキュメンタリー あとがき[横地徳広] 索 引
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