昆虫食と文明~昆虫の新たな役割を考える~
デイビッド・ウォルトナー=テーブズ 著
著者紹介
内容
目次
序 章 昆虫食に何ができる?―CRICKET TO RIDE 美食の街・パリで昆虫食を考える 食文化と利益の壁 持続可能な生産性 第1部 MEET THE BEETLES!―昆虫食へようこそ 第1章 昆虫を名づける―I CALL YOUR NAME 食用昆虫の名前 昆虫とは何か―語源と分類法 食料としての見方 第2章 数の問題―HERE, THERE, AND EVERYWHERE 地球上の虫の数 生き残る手段―飛翔・食性・擬態 第3章 栄養源としての昆虫の可能性―SHE SOMETIMES GIVES ME HER PROTEIN 本当の栄養はあるのか? 数値で見る栄養価の実際 伝統と健康をつなぐ昆虫 第4章 昆虫養殖と環境への影響―OB-LA-DI, OB-LA-DA 昆虫食はエコロジー?―飼料要求率と環境汚染 使う資源を比較する―大気と水 養殖を勧める理由 第2部 YESTERDAY AND TODAY―昆虫と現代世界の起源 第5章 昆虫はいかにして生まれたか―I AM THE COCKROACH 最初の昆虫 ペルム紀大量絶滅まで 昆虫と昆虫・植物・人類 第6章 昆虫と人類の共進化をたどる―WILD HONEY PIE 有史以前の昆虫食 ヒトとミツバチの関わり―蜜、花粉、蜂の子 共進化の先にあるもの 第7章 昆虫はいかにして世界を支えてきたか―MAGICAL MYSTERY TOUR 地球ではたらく昆虫たち シロアリの土壌維持 昆虫の食性―捕食寄生者と草食昆虫 花粉媒介者たち フェロモン―昆虫たちの対話・その1 音楽―昆虫たちの対話・その2 世界を知覚する方法 第3部 I ONCE HAD A BUG―人間はいかに昆虫を創造したか 第8章 破壊者としての昆虫―I' M CHEWING THROUGH YOU 虫への恐怖をかき立てるもの 人間を食べる昆虫たち 害虫―農業被害をもたらすもの 非昆虫食者が語る「恐怖」の物語 第9章 昆虫との戦いとその結果―RUN FOR YOUR LIFE 工業的殺虫剤の出現 虫・環境・人をめぐる自滅的な戦い 第4部 BLACK FLY SINGING―昆虫の新たな概念を構築する 第10章 創造者としての昆虫―MOTHER MARY COMES TO ME 昆虫が負わされた物語 エンターテインメントの中の虫 第11章 昆虫利用の新時代―CAN'T BUY ME BUGS 保存法という難題 世界の昆虫駆除史 生物的防除の研究 第5部 GOT TO GET YOU INTO MY LIFE―食料としての昆虫の可能性 第12章 過渡期にある非西洋文化の昆虫食―LEAVING THE WEST BEHIND? 非昆虫食者のやっかいな問題 先住民の文化に学ぶ―食料安全保障を求めて アジア・アフリカの事例 日本の昆虫食事情 長野の「ビー」・ハンティング 第13章 周縁からの新たな料理法―SHE CAME IN THROUGH THE KITCHEN WINDOW ドンマカイ―ラオスの市場 養殖工業化への不安 供給側持続可能性―カナダのコオロギ養殖場 第14章 飼料としての昆虫生産―SHE CAME IN THROUGH THE CHICKEN WINDOW 2 食糧廃棄物をアブに、アブを動物に ヨーロッパの昆虫会社 第15章 メニューに載った昆虫たち―A COOK WITH KALEIDOSCOPE EYES なぜ昆虫食は嫌われるのか? 昆虫食レストラン 昆虫食文化の将来 第6部 REVOLUTION 1―昆虫を食べるために考えること 第16章 倫理と昆虫と人間の責任―IT' S SO HARD (LOVING YOU) 動物福祉にまつわる問題 倫理規定を明確にする 自然に関心を持つ―昆虫との向き合い方 昆虫は苦しみを感じるか? 人道的な殺し方 昆虫の価値―美・食料・人との協定 人と生物のトレードオフ 第17章 昆虫食の安全対策―A LITTLE HELP 昆虫食の安全問題 不明確な食品規制 世界を悩ませる病害虫とその拡散 第18章 ヒトと昆虫との契約を再交渉する―ALL YOU NEED IS LOVE? 持続可能性を見据えた昆虫生産 生態系への深刻な影響 ミツバチに見る福祉と経済 科学者がとるべき指針 第19章 昆虫食はどこへ行く?―WE WERE TALKING 昆虫食は人を規定するか 昆虫を食べる理由 第7部 REVOLUTION 9―昆虫食の哲学 第20章 昆虫と昆虫食と人生の意味―IMAGINE 科学と神と昆虫食 困難な言語化 生命の未来を考える サンクチュアリーを目指して 訳者あとがき 写真クレジット 原註 文献目録(抜粋) 索引
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