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旅の効用~人はなぜ移動するのか~

ペール・アンデション  著

畔上 司  翻訳
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価格 \2,420(税込)         

発行年月 2020年01月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 351p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/地理学/地誌・紀行
ISBN 9784794224361
商品コード 1031357460
NDC分類 290.9
基本件名 旅行
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2020年02月5週
書評掲載誌 朝日新聞 2020/02/15、日本経済新聞 2020/03/21
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031357460

著者紹介

ペール・アンデション(著者):ペール・アンデション(Per J. Andersson)
スウェーデンのジャーナリスト・作家。1962年、同国南部のハルスタハンマル生まれ。同国で最も著名な旅行誌『ヴァガボンド』の共同創業者。過去30 年にわたってインドを中心に世界各地をバックパッカー、
畔上 司(翻訳):畔上 司(あぜがみ・つかさ)
1951年長野県生まれ。東京大学経済学部卒。日本航空勤務を経て、現在ドイツ文学・英米文学翻訳家。共著に『読んでおぼえるドイツ単語3000』(朝日出版社)、訳書に『5000 年前の男』(文藝春秋)、『ノーベル賞受賞者にきく子ど

内容

インドを中⼼に世界を旅してきたジャーナリストが、
⾃他の旅の記憶をていねいに辿りながら
「⼈が旅に出る理由」を重層的に考察するエッセイ。 
なぜ人は何度でも、何歳になろうと旅に出るべきなのか。
それは旅こそが私たちにとって最⾼のセラピーであり、
⾃分を育む⾏為にほかならないからだ。
旅好きも、旅が遠くなった⼈も必読の滋味あふれる旅論。
【スウェーデン発、欧州ベストセラー!】

(本書より引用)
不機嫌という病を治すにはまず、自分の安全領域から外に飛び出すことだ。
そうすれば、すべてをコントロールしなくても日々がうまく運んでいくと気づくこともある。
いったん異文化の中に身を置けば、足が地に着かなくなっても
「すべてうまく行くだろう」と信じることができる。

変化がなければ心は消耗する。だが新たな見方をするようになれば、新たな展望が開ける。
旅をすれば感覚が研ぎ澄まされ、世間や家庭内の状況に対して注意深くなる。
今まで無関心だったことにも、不意に何かを感じるようになるのだ。
今まで見えていなかったことが不意に見えてくるのである。

美しい言葉に言い直すとすれば、旅と遊牧民の生活様式こそイデオロギーだった。
旅は、前もって予見可能であってはならず、ページを開いた瞬間の
本のようでなければならなかった。
旅人は、自分が今から何と出会うか、誰と遭遇するかを知っていてはならなかった。

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