内容
基本法則の理解から自然のしくみが見えてくる!
自然科学の中で物理学がもっている使命は,すべての自然現象に通じる基本的な法則を求めることである。そのため,物理学はすべての科学や技術を理解する基礎となっており,他の科学や工学の応用においてそれを無視すると,手痛い失敗に陥ることになりかねない。本シリーズの各巻は,物理の各分野について,基礎を十分カバーしたテキストである。書き出しの敷居を低くし,体系的で丁寧な記述によって,きちんとした積み上げで物理を理解できるよう努めている。
シリーズ第1巻目は「力学」の入門書である。力学は,古典物理学に分類される,物体の運動を明らかにする物理学である。科学の典型的な体系であり,難解な数学は不要なので,科学の方法論を学ぶためにも最初に学ぶべき物理学と言える。身近な物体の力学を理解できるように,また力学を楽しめるように,わかりやすく解説していく。各章末には関連するコラムを用意し,またその章の内容に関する問題を厳選して3題掲載した。