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木版画~伝統技法とその意匠~
竹中 健司,
米原 有二
著
発行年月 |
2021年12月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
223p |
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大きさ |
25cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/芸術/彫刻・絵画 |
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ISBN |
9784416621523 |
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商品コード |
1033856949 |
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NDC分類 |
733 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2022年01月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033856949 |
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著者紹介
竹中 健司(著者):■竹中 健司(タケナカ ケンジ)
竹中木版五代目摺師。有限会社竹笹堂代表取締役/木版画作家。
1970年京都市生まれ。京版画の摺師として伝統的な木版技術の継承、失われた技術の再現や古版木の調査・修復に取り組む。また、国内外でワークショップやアーティストとの共同制作を行う。ボストン美術館、フランス国立図書館などに作品所蔵。京都木版画工芸組合副理事長、京都精華大学伝統産業イノベーションセンター特別共同研究員等を務める。
著書に『京都・竹笹堂のはじめての木版画』(光村推古書院)など。
米原 有二(著者):■米原 有二(ヨネハラ ユウジ)
ライター。京都精華大学伝統産業イノベーションセンター長。
1977年京都府生まれ。京都を拠点に工芸を対象とした執筆活動を行う。2018年に京都精華大学伝統産業イノベーションセンター長に着任。工芸を起点とした社会研究・教育に取り組む。
おもな著書に『京都職人-匠のてのひら-』『京都老舗-暖簾のこころ-』(ともに共著・水曜社)、『京職人ブルース』(京阪神エルマガジン社)、『近世の即位礼-東山天皇即位式模型でみる京職人の技術-』(共著・青幻舎)など。
内容
「木版印刷」とは、木の板に刃物で凹凸をつくり、そこに色を付けて文字や図像を紙に写す技法です。
日本では浮世絵に代表される多色摺りによって、版数を重ねて色彩を組み合わせる技法が発展してきました。
また、出版・印刷物の歴史として、人間の生活とともに受け継がれてきた伝統工芸であり、いわば人間の生活史といえます。
機械印刷が主流になったいまでも、その木版印刷ならではの独特の風合いは紙にかかわるデザイナーやアーティストら多くの人を魅了し、さまざまな印刷物や作品に採用されています。
本書は、京都の老舗「竹中木版 竹笹堂」による、彫り、摺りを中心とした技術を丁寧な解説とともに紹介するとともに、江戸時代の浮世絵からはじまり現代の木版プリントまで、老舗ならではの貴重な資料を豊富に用いながら、日本の「木版印刷」の歴史をひもときます。
資料価値の高い内容でありながら、数々の図版と美しいビジュアルで、美術、工芸関係者はもちろん、若手作家やアーティストの参考になる一冊になっています。
■目次
木版印刷とは
はじめに
第1章 木版印刷の歴史第2章 木版印刷の仕事
①−木版印刷の誕生
②−出版産業の勃興
③−浮世絵の登場
④−浮世絵の最盛期
⑤−京の木版画、江戸の木版画
⑥−近代の木版画 商業と芸術
第2章 木版印刷の仕事
版元とともに歩んできた木版画
①−浮世絵
②−染色図案
③−巨匠たちの名画
④−掛紙・短冊・便箋
⑤−京うちわ
⑥−初釜の扇子
⑦−寺社の縁起物
⑧−絵柄・文様・タイポグラフィ
⑨−手摺りの雑貨
第3章 木版画の制作技法
赤富士に見る、木版画の技法
絵師・彫師・摺師の協業について
摺りの技法を知る
絵具のつくり方 /大きな面を摺る/小さな面を摺る
ぼかしの技法
彫師・摺師が手入れする道具
第4章 現代木版画の意匠
第5章 これからの木版画
先人に学び、現代に求められる制作を続けることが、技術を更新する
竹中木版 竹笹堂について
資料提供協力先/参考文献
おわりに
コラム
❶明朝体のルーツとなった日本で最初の『一切経』開版事業―宝蔵院
❷木版印刷の「版元」が担う役割とは―芸艸堂が受け継ぐ版木と伝統
❸古版木は「歴史の証人」だ―虎屋所蔵の版木から商業印刷としての役割がみえる
❹木版画を支える、職人を訪ねて
越前和紙 岩野市兵衛 和紙の里を訪ねて
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