【MeL】シュタイナーの思想とホリスティックな知
河野 桃子 著
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内容
目次
はしがき 序 章 本書の目的 1.問題の所在――シュタイナーの後期思想の位置づけをめぐって 2.前期思想と後期思想の関係――シュタイナー自身の評価と先行研究の整理 3.本書の課題 第1章 シュタイナーのシュティルナー解釈に見る「世界自己」としての「私」という観点 1.前期シュタイナーによるシュティルナー評価と後期思想の接続という問題 2.「思考一元論」に基づくシュタイナーの認識論と「世界自己」 3.「世界自己」としての「私」を倫理的世界秩序につなぐ「倫理的個人主義」 4.「世界自己」への「発達」を導く「道徳的想像力」と〈教育〉 5.「世界自己」に向けた〈教育〉の手段としての後期思想 第2章 「世界自己」の実現に向けた〈教育〉とそのための〈神話〉 1.「倫理的個人主義」の実現に求められる不可知論の克服という課題 2.〈教育〉の方法の模索――哲学的手法から神秘主義的手法の採用へ 3.同時代人の「神話」への関心とシュタイナーが〈神話〉に込めた期待 4.〈神話〉の〈教育〉的機能とは 第3章 〈神話〉による〈教育〉(1)――「想像力」と問い直しによる認識の拡張 1.後期思想における「私(自我・自己)」の三重構造 2.シュタイナーの再受肉論と「個人(Individualitat)」 3.シュタイナーのキリスト論と「高次の自己」 4.後期思想における「認識の階梯」 5.〈教育〉を通じた認識の拡張の内実とは 第4章 〈神話〉による〈教育〉(2)――「一体となって知ること」による感情の拡大 1.感情の拡大を通じた自己認識の変容 2.「一体となって知ること(Sich-Einswissen)」 3.「ホリスティックな知」としての「一体となって知ること」 4.後期シュタイナーの歴史観における思考の変遷と意識的思考の保持 第5章 〈神話〉が可能にする「ホリスティックな知」――アナロジーの伝達機能に着目して 1.「この私」の枠をゆるめること 2.アナロジーの伝達機能 3.〈神話〉におけるアナロジー 4.「この私」の確保への配慮と「私」の「ホロン的階層」構造 終 章 「ホリスティックな知」による〈教育〉と教育 1.〈教育〉のメディアとしてのシュタイナー後期思想 2.教育において「ホリスティックな知」を考えること 3.シュタイナー後期思想の再評価へ 引用・参考文献 あとがき 人名索引 事項索引 初出一覧
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