【MeL】変貌する祭礼と担いのしくみ
牧野 修也 著
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内容
目次
第一章 地域社会から祭礼を捉える 一、「祭礼の担いのしくみ」を問う理由 / 二、地域社会の領域をどう捉えるか / 三、「祭り」と「祭礼」 / 四、地域社会の社会学研究における祭礼研究 / 五、選択縁化する地域社会の祭礼 / 六、祝祭化する地域社会の祭礼 / 七、祭礼を「開く」とは / 八、本書における各論考の位置づけ 第一部 再構築される担いのしくみ 第二章 マンション町衆が担う山鉾町の伝統─京都祇園祭 蟷螂山─ 一、祇園祭と町衆 / 二、祇園祭 蟷螂山 マンション町衆の誕生 / 三、マンション町衆が担う山鉾行事の伝統と神事 / 四、マンション新住民を包括する担いのしくみ 第三章 都市祭礼の興趣とダイナミズムは維持されるのか─祭礼の「マニュアル化」がもたらすもの─ 一、本書の課題・祭礼におけるルールとノウハウの継承をめぐる困難 / 二、長浜曳山祭の概要と調査データについて / 三、祭礼における用益の配分とそのノウハウ / 四、柔軟なルールと伝統のダイナミズムを可能にするしくみ / 五、コンフリクトを通じた伝承の困難化 / 六、祭礼のダイナミズムは引き継がれるのか 第四章 諏訪地域における御柱祭の変化と継承─“観光資源”化と“伝統”のせめぎ合いのなかで─ 一、氏子の奉仕から、「見られる」祭礼へ / 二、諏訪地域と諏訪大社・御柱祭の概況 / 三、“観光資源”化する御柱祭 / 四、拡大するアクターと、“伝統”へのまなざし / 五、“観光資源”化と“伝統”のせめぎ合いのなかで 第五章 川崎市宮前区 一、土橋町内会と川崎市立土橋小学校の概要 / 二、土橋小学校と土橋町内会の特性と関係 / 三、社会教育・生涯学習活動における芸能の伝承 / 四、学校教育をとおした民俗文化の伝承~土橋小学校の事例をとおして / 五、学校教育をとおして民俗芸能を伝承する意味 / 六、学校と地域社会の協働による民俗芸能の伝承と担い手の育成 第二部 担いのしくみのメンテナンス 第六章 大里七夕踊と青年団の関わりの一〇〇年 一、大里七夕踊における継承のしくみの変容 / 二、地域と事例の概要 / 三、大正〜昭和戦前期の七夕踊と青年団 / 四、昭和三〇〜四〇年代の七夕踊と青年団 / 五、平成二〇年以降の七夕踊と青年団(からの離脱) / 六、まとめ:責任の分掌のしくみと、その均衡の喪失 第七章 「担い」のしくみを変容させることで継承する集落芸能─長野県南佐久郡小海町親沢集落・人形三番叟─ 一、問題の所在 / 二、本章の対象地の歴史と現況 / 三、親沢人形三番叟の歴史としくみ / 四、継承することの意味の変化 / 五、親沢人形三番叟の今後 第八章 祭礼を〈縮小〉させる地域社会─千葉県印旛郡栄町酒直のオビシャ─ 一、祭礼をめぐる葛藤と合意 / 二、酒直地区とオビシャ / 三、祭礼規約からみる合意形成 / 四、改革に揺れる昭和後期の村規約 / 五、新たな担いのしくみを模索する平成の村規約 / 六、〈縮小〉するという知恵 あとがきに代えて
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