【MeL】文学授業のカンドコロ ―迷える国語教師たちの物語―
難波 博孝, 助川 幸逸郎, 幸坂 健太郎, 岡田 真範, 山中 勇夫 著
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内容
目次
メイキング・オブ・この本 ●助川幸逸郎 凡例 まえがき、のようなもの─スケガワ先生の独白─ 登場人物紹介 第1章 「視点」を意識する—ごんぎつね・走れメロス・羅生門 1 「走れメロス」は友情の物語だと思っていたが…… 【コラム】「視点」(岡田真範) 2 物語や小説には「視点」がある 3 「ごんぎつね」と視点─仕掛けられたトラップ? 4 視点は行ったり来たりする 5 「羅生門」を下人以外の視点で読んでみる─「作者」という目立ちたがり屋 6 日本語の書きことばの特性 7 文学の「視点」は同時代の世界の問題にもつながる 後日談 スケガワ先生から出された宿題に対する、コウサカ君の回答 第2章 「語り手」を意識する—海の命・少年の日の思い出・鏡 1 「鏡」は本当にあったのか 2 事情聴取─「事実」や「真実」はそのまま語られるのか? 【コラム】「語り手」(山中勇夫) 3 では「海の命」の語り手は? 4 語られた内容から語り手の思いを探る 5 「少年の日の思い出」の語り手を考えてみる 第3章 「語り手」にも認識できない世界を意識する—白いぼうし・故郷・舞姫 1 「語り手は万能、一番えらい」ではうまくいかない 2 語り手に共通する問題点 3 「白いぼうし」の語り手の背後にある世界 4 語り手にも認識できない世界の論理 5 「舞姫」の語り手の背後にある世界 6 「作品の語り手」「語り手を語らせている存在」「作者」はそれぞれ違う 【コラム】「語り手をいまある姿で語らせている存在」と「作者」(助川幸逸郎) 7 「自分と違う世界」への扉をどう開くのか 8 「故郷」の語り手の背後にある世界 9 読者に問いかけるための設定 ■作品集 ごんぎつね(新美南吉)(出典『国語 四 下 はばたき』光村図書出版株式会社、二〇二〇年) 走れメロス(太宰 治)(出典『国語2』光村図書出版株式会社、二〇二一年) 羅生門(芥川龍之介)(出典『高等学校 改訂版 国語総合』株式会社 第一学習社、二〇一七年) 海の命(立松和平)(出典『国語 六 創造』光村図書出版株式会社、二〇二〇年) 少年の日の思い出(ヘルマン・ヘッセ 高橋健二訳)(出典『国語1』光村図書出版株式会社、二〇二一年) 鏡(村上春樹)(出典『村上春樹全作品1979〜1989⑤ 短篇集Ⅱ』講談社、二〇〇五年) 白いぼうし(あまんきみこ)(出典 作:あまんきみこ・絵:北田卓史『車のいろは空のいろ 白いぼうし』ポプラ社) 故郷(魯迅・竹内 好訳)(出典『国語3』光村図書出版株式会社、二〇二一年) 舞姫(森 鷗外)(出典『高等学校 改訂版 現代文B』株式会社 第一学習社、二〇一八年) あとがき、のようなもの─コウサカ君の独白─ 本当のあとがき ●幸坂健太郎 おすすめの本
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