内容
本書は、初心者のための入門書と、土木学会や各政府機関が十数年間隔で最新の知識を提供している、第一線で活躍している技術者のための調査・設計解説書との間を繋ぐ、中間レベルの新しい知識を含む技術者のための教科書的な書である。最大の特徴は、付録として、波による地形変化を予測出来る数値計算モデル(①汀線変化数値予測モデル、②高波による海浜変化数値予測モデル、③津波による地形変化数値予測モデル)のプログラムとマニュアルの一式を用意したことである。
①の数値モデルは、直線的海岸での構造物の影響を考慮した広範囲・長期間の汀線変化予測に使える。
②の数値モデルは、遡上域も含めた不透過・透過構造物設置下での不規則波による平面二次元的海浜地形変形予測に使える。
③の数値モデルは、陸上浸水域も含めた津波による平面二次元的地形変化予測に使える。
また、本文中には幾つかの利用価値の高い数値計算モデルの紹介とダウンロードURLも、該当テーマの節で記している。