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通訳者と戦争犯罪
武田珂代子
著
発行年月 |
2023年06月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
5p,282p,26p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/法律/国際公法 |
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ISBN |
9784622096177 |
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商品コード |
1036220314 |
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NDC分類 |
329.67 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2023年07月4週 |
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書評掲載誌 |
毎日新聞 2023/07/22、日本経済新聞 2023/07/29、朝日新聞 2023/08/12 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036220314 |
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著者紹介
武田珂代子(著者):(たけだ・かよこ)
熊本市生まれ。専門は翻訳通訳学。米国・ミドルベリー国際大学モントレー校(MIIS)翻訳通訳大学院日本語科主任を経て、2011年より立教大学異文化コミュニケーション学部教授。現在、同学部特別専任教授。MIISで翻訳通訳修士号、ロビラ・イ・ビルジリ大学(スペイン)で翻訳通訳・異文化間研究博士号を取得。著書に『東京裁判における通訳』(2008)、訳書にA・ピム『翻訳理論の探求』(2010)、F・ガイバ『ニュルンベルク裁判の通訳』(2013)、イ・ヒャンジン『コリアン・シネマ』(2018、以上みすず書房)、その他著書に『太平洋戦争 日本語諜報戦』(ちくま新書、2018)、編著書に『翻訳通訳の新地平』(晃洋書房、2016)などがある。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
内容
通訳者は通常、原発話の内容やその結果とは無関係であるとされ、それを目標言語で忠実に伝達することについて法的責任を問われることはない。また、職務倫理においても公平性と中立性が要求され、業務上知り得た事柄については守秘義務が生じる。しかしこうした平時の規範は、戦争や紛争のような暴力を伴う敵対状況下の通訳にも通用するのだろうか?
本書は、実際に通訳者が戦争犯罪に関与したとして訴追され、有罪判決を受けた歴史的事例としてアジア太平洋戦争後の英国による対日BC級戦犯裁判を参照し、そこから今日の通訳者の責任と倫理を論じるものである。第I部では、通訳被告人(台湾人、占領地市民、日系二世を含む)の動員経緯や業務内容、裁判中の供述、抗弁、判決等を詳述し、通訳者がどのようにして罪に問われたのかを精査する。同時に、同裁判で通訳者が業務中に目撃した雇用主(日本軍)の行為について証言を行ったことにも着目する。第II部では、英軍裁判に加え、イラクやアフガニスタンなど現代の戦争の事例も参照しながら、「可視性」や「近接性」の観点から通訳者が抱えうるリスクを検討。従軍通訳という究極的なケースをも包含する堅牢な通訳理論の構築を提起する。
現場感覚と研究の蓄積に裏打ちされた書。