内容
患者理解や看護実践に活用できる中範囲理論の最新版!
中範囲理論は、健康問題に取り組む人々の心理や行動、患者・家族が体験する世界を理解したり、看護の必要性をアセスメントし適切な健康行動を促進したりするのに役立ちます。この中範囲理論を活用することにより、臨床における看護実践の質を高め、発展させていくことが期待されます。第3版では、「家族同心球環境理論」「コンフォート理論」「メレイスの移行理論」「看護の教育的関わりモデル」の4つの理論を加え、26の理論を収載しました。また、第2版の臨床での活用事例を一部刷新しました。
本書は臨床の看護実践家はもとより、看護の初学者である学生や大学院生にもお勧めです。
本書は中範囲理論を看護実践につなぐために、次の4つの特徴をもっています。
①研究者・教育者と実践者による共同執筆
②看護実践での用途という視点で取り上げた理論を網羅
③統一した構成で記述(理論との出合い、理論家紹介、理論誕生の歴史的背景、理論の説明、研究の動向、理論の看護実践での活用、臨床での活用の実際、理論を看護実践につなげるために)
④アセスメントの枠組みを示し、それに沿った事例展開
《編著》
野川道子 北海道医療大学名誉教授
桑原ゆみ 北海道医療大学看護福祉学部教授
神田直樹 北海道医療大学看護福祉学部講師
第Ⅰ章 看護における中範囲理論とは
1 看護理論の種類
2 中範囲理論の特徴と分類
第Ⅱ章 看護実践への活用
●看護のアセスメントと援助に関する理論
1 セルフケア不足理論
2 カルガリー家族アセスメント/介入モデル
3 家族同心球環境理論
4 症状マネジメントの統合的アプローチ
5 不快症状理論
6 ヒューマンケアリング理論
7 コンフォート理論
8 peaceful end of life
9 協働的パートナーシップ理論
10 コンコーダンス
11 ノーバックのソーシャルサポートのモデル
●病気・障害・人生の体験を説明する理論
12 病みの軌跡モデル
13 メレイスの移行理論
14 モースの病気体験における苦悩と希望の理論
15 ヨシダの振り子理論
●危機・ストレス・不確かさの認知や対処に関する理論
16 危機理論
17 ストレス・コーピング理論
18 病気の不確かさ理論
19 レジリエンス
●行動変容,健康行動に関する理論
20 保健信念モデル
21 自己効力感
22 トランスセオレティカルモデル
(変化ステージモデル)
●看護の対象者や看護師の認識変容に関する理論
23 エンパワーメント
24 成人教育(アンドラゴジー)
25 リフレクション
26 看護の教育的関わりモデル