【MeL】資本主義の多重危機(DL不可)
伊藤 誠 著
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内容
目次
はじめに 解説者による付記(清水真志・𠮷村信之) Ⅰ プレリュード 第一章 価値概念の進化とその歴史的基礎――マルクスのアリストテレスとの対話から―― 1 マルクスのアリストテレスとの対話 2 商品の通約性の基礎 3 宇野弘蔵の理論的介入 4 価値形態論への歴史的基礎 第二章 資本主義の螺旋的進化――グローバリゼーションと新自由主義―― 1 資本主義世界システムの進化 2 自由な競争的市場の制限へ 3 競争的市場秩序の再活性化 4 その諸問題と変化の可能性 Ⅱ 新自由主義的資本主義の危機 第三章 サブプライム恐慌からユーロ危機へ――ケインズ主義はなぜ機能しないのか―― 1 ソブリン危機の脅威 2 労働力の債務危機 3 新自由主義的緊縮政策への再反転 4 どうしてこうなるのか、何をなすべきか 第四章 現代資本主義における貨幣・金融の政治経済学――ラパヴィツァスとディムスキーの論争をめぐって―― 1 方法論上の争点 2 理論的抽象の歴史的基礎 3 現代資本主義について残された諸論点 第五章 格差再拡大の政治経済学――『二一世紀の資本』を読む―― 1 格差再拡大の政治経済学――ピケティの話題作 2 補完すべき論点――『資本論』との対比から 3 格差再拡大へのオルタナティブ 第六章 新自由主義的資本主義の再考――D・コッツの新著によせて―― 1 SSA理論にもとづく新自由主義的資本主義の総括 2 労資関係の再編と情報技術の役割 3 日本は例外か 4 これからの社会経済への選択肢 第七章 世界経済の構造変化と先進諸国の衰退 1 先進諸国の衰退 2 途上諸国の分化と高成長 3 世界経済の構造転換 付 記 Ⅲ 典型例としての日本資本主義 第八章 日本における住宅金融と金融不安定性 1 高度成長期の住宅問題 2 低成長のもとでの住宅金融の拡大 3 バブルとその崩壊過程における住宅金融 第九章 日本の人口動態の危機――マルクスの資本主義的人口法則の観点から―― 1 少子化による人口動態の危機 2 自然法則としての人口論 3 マルクスの資本主義的人口法則論の現代的意義 4 人口動態の危機と新自由主義の限界 第一〇章 日本資本主義の多重危機 1 多重危機の構造的連鎖 2 自然災害による経済危機の深化 3 新自由主義からの転換 Ⅳ 必要とされるオルタナティブ 第一一章 マルクスの経済理論による社会主義への展望 1 伝統的マルクス主義と宇野弘蔵の見解 2 ソ連型社会の性質――社会主義経済計算論争との関連をふくめて 3 社会主義への中国型路線の可能性 第一二章 二一世紀型の社会民主主義と社会主義の政治経済学――D・ハーヴェイの提起した論点をめぐって―― 1 資本主義世界の多重経済危機 2 ハーヴェイの恐慌論 3 代替戦略の構想に向けて 参照文献 初出一覧 解説(清水真志・𠮷村信之) あとがき(伊藤(中馬)祥子)
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