【MeL】訳された近代
長沼 美香子 著
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内容
目次
序 章 文部省『百科全書』への招待 一 翻訳テクストの研究 二 『百科全書』研究の意義 三 本書の構成 第一章 翻訳研究における「等価」言説──スキャンダルの罠 一 翻訳の理論と「等価」 二 欧米翻訳学事始 三 近代日本の翻訳論 四 日本の翻訳学 第二章 文部省『百科全書』という近代──ふぞろいな百科事典 一 国家的翻訳プロジェクト 二 翻訳機関の変遷 三 『百科全書』の輪郭 四 起点テクストについて 五 翻訳者と校正者の群像 第三章 「身体教育」という近代──文明化される所作 一 身体の近代 二 明治政府と「教育」 三 「身体教育」の行方 四 「体育」とは 五 国民国家の「スポーツ」 第四章 「言語」という近代──大槻文彦の翻訳行為 一 大槻文彦と「言語」 二 『言語篇』の刊行事情 三 文法をめぐる『言海』と『百科全書』 四 「言語」とは 五 ためらいがちな「言語」というもの 第五章 「宗教」という近代──靖国体制の鋳型 一 「宗教」と非「宗教」 二 翻訳語としての「宗教」 三 明治政府と「宗教」 四 『百科全書』における「宗教」 五 非「宗教」のカモフラージュ 第六章 「大英帝国」という近代──大日本帝国の事後的な語り 一 遡及することば 二 「大英帝国」とは 三 「帝国」の記憶 四 「人種」をめぐる大日本帝国 五 更新され続ける「帝国」 第七章 「骨相学」という近代──他者を視るまなざし 一 人体解剖図と翻訳 二 西洋近代の「科学」 三 「骨相学」とは 四 語るまなざし 五 疑似科学の近代 第八章 「物理」「化学」という近代──窮理と舎密からのフィクショナルな離脱 一 蘭学から英学へ 二 自然科学の翻訳 三 「物理」「化学」への跳躍 四 定義するテクスト 五 学校制度のなかの自然科学 第九章 「百科全書」という近代──制度の流通と消費 一 「百科全書」とは 二 『百科全書』の視覚制度 三 制度としての学知 四 新聞広告による流通と消費 終 章 「翻訳」という近代──訳された文部省『百科全書』 一 翻訳語の遠近法 二 増殖する名詞 三 翻訳論的転回へ あとがき 文献一覧 事項索引 人名索引
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