丸善雄松堂株式会社では、「グローバル人材育成」課題に取り組む教育機関、図書館や研究者、学生方々のお役に立てるよう、洋書カタログ『洋書に触れる』のご案内を始めてから、今年で6年目を迎えました。
今年も内容別に3種類、刊行時期をずらして発行いたします。
第1回目はこれから英語を学ぼうとする学生、英語を学習中の学生のために、英語に親しみやすいビジュアル書やマンガ、効果的な英語習得のための多読教材や読み物をご紹介いたします。
ビジュアル書
見て楽しい、読んで面白い! 洋書に触れるきっかけとして、まずは図鑑やビジュアルガイドを手に取ってみてはいかがでしょうか。
たくさんの難しい文章を読まずとも、豊富に掲載されているカラフルなイラストを見るだけで楽しめますし、イラストと文章を同時に目にすることで理解が深まり、洋書に対する親しみも持ちやすい書籍です。
マンガ
好きなマンガの英訳版は、初めて触れる洋書として最も手に取りやすいものの1つではないでしょうか?また、日本のマンガは海外でも manga として親しまれ、数多くのファンがいます。日本に興味を持った最初のきっかけがmangaだったという方も多くいらっしゃいます。
日本人学生にとっては英語に触れるきっかけとして、また留学生にとっても手に取りたい資料の1つとしてご活用ください。
多読リーダー
英語を習得する上で、たくさんの文章を読む「多読」は効果的な学習法です。易しいレベルから徐々にレベルの高い本へと読書の幅を広げていくことで、自然と英語が読めるようになります。
英語学習者を対象とした、とても易しいもの(CEFR A1)からレベルの高いもの(CEFR C2)まで、網羅的にご紹介いたします。また、英語以外にも、ドイツ語・フランス語・イタリア語・中国語の多読教材も併せてご紹介いたします。英語能力の向上と、そこからさらに一歩進んだ多言語学習まで。幅広くご活用ください。
英語教材・英語学習用辞書
ここでは、英語学習におすすめの教材をスキル別にまとめてご案内いたします。また、英語に限らず、言語学習におすすめの辞書も併せてご紹介いたします。
読み物
レベル別の多読で英語に読み慣れてきたら、次は簡単に読める物語や小説に挑戦してみてはいかがでしょうか。
ここでは、初級レベルの読み物と、学生に多く読まれている定番読み物をご紹介いたします。
第2回目となる本カタログは、学生が「英語を活用しながら学ぶ」ための一般教養書や、大学教科書、学術分野に必要な英語能力を強化するためのEAP教材、論文執筆法などをご案内いたします。
一般教養書
コミックや文芸書などで英語に慣れ親しんだら、人文社会科学や自然科学を一般読者向けに解説した一般教養書は丁度良い次のステップになります。各分野の代表的な語彙や表現にも親しむことができ、専門的な教科書や研究書、論文を読む準備としても適しています。ここでは Oxford University Press が刊行する一般教養書シリーズ Very Short Introductions とその邦訳、そして邦訳が刊行されている著名な科学教養書をご紹介いたします。
大学教科書
世界で最も高い評価を受ける大学教科書の多くは英語で書かれており、日本語では読むことができないか、あるいは古い版の翻訳に限られています。海外の特に優れた教科書を採用することは、留学生のみならず、日本人学生が専門教科を学ぶ上でも大きな意味があります。
また、学生の方々が将来英語の論文を読む、あるいは執筆する訓練の一環としても、専門分野の英語表現を学ぶ上で恰好の書籍と言えます。
ここでは、世界や日本で高い評価を得ている定番書、ベストセラーを中心にご紹介いたします。
EAP教材
大学レベルの学術的な内容を読みこなす力や、英語で論文を書いたりプレゼンテーションをするなど、目的に応じた英語能力をつけることは非常に重要です。ここではスキル別に学術のためのおすすめ英語教材をご紹介いたします。
Study Skills
研究活動を行うに当たっては、一般的な英語力とはまた違ったスキルが求められます。この章では批判的な考え方(クリティカル・シンキング)に基づく議論の仕方や、研究発表、研究論文の書き方といった、研究活動を進める上で必須の英語力を身につけるための資料をご紹介いたします。
第3回目となる本カタログは、グローバル人材育成における語学以外の要素に焦点をあて、異文化理解や日本研究、実務英語関連の書籍を中心にご案内いたします。学生が「学んだ英語を活用」しながら、真のグローバル人材となるための知識を身につけることができます。同時に、グローバル人材を育成する側にも焦点をあて、英語教授法や国際バカロレア、アクティブラーニングなど、学生が国際社会人として活躍できる教育カリキュラムを提供するために役立つ参考書籍を体系的にご案内いたします。
留学準備
グローバル化の時代において、日本から海外の大学に留学される方のサポートは重要な意味を持ちます。
ここではまず留学準備の第一歩、英語能力試験と大学・大学院入学のために必要となる試験の学習用教材をご案内いたします。
他国を知る
グローバル人材には語学力、特に英語能力が求められますが、それだけでは十分とは言えません。真のグローバル人材には、語学力に加えて様々な異文化を理解し、文化の違いで生じうる衝突に対処できる能力も求められます。
ここでは他国を知るために「異文化」に焦点を当て、異文化の理解、研究、異文化間コミュニケーションに関する書籍をご案内いたします。
日本を知る
語学力、異文化理解以外に、自国(ローカル)のことを十分に理解しているか、ということもまた重要な要素の一つです。
ここではまず、日本について理解を深めるために、日本研究書をご紹介いたします。次に、日本について学んだことを海外の方へ伝えるために役立つ本を特集しています。
実務英語
ビジネスの実務現場で使う英語や、職業や分野に特化した英語を学ぶための教材をご案内いたします。将来の進路や仕事に役立つTOEICの学習用教材も一緒にご紹介いたします。
また、ビジネスに特化した教養書を特集いたしました。ビジネスパーソンとしての心構えを学んだり、必要な知識やスキルを身につけるために、こういった教養書にも触れてみてはいかがでしょうか。
英語教育・教授法
英語を活用してグローバルに活躍できる人材を育てるには、そのような人材を育成する教師の存在が不可欠です。
ここでは、英語教師の方々向けに、英語教育・教授法に関する書籍をご紹介いたします。
グローバル人材育成
これから社会に巣立つ学生は、世界の複雑さを理解し、必ずしも正解を伴わない課題に対する批判的思考力・課題解決力を身につけることが求められます。加えて、この「考える力」の強化は、活躍の場を世界に求める場合にも極めて重要と言えます。
ここでは、グローバル教育の考え方と、「国際的な視野を持った人材を育成すること」を目的としている国際バカロレア・プログラム、そしてSTEMやアクティブラーニングなどの近年注目を集める教育法の関連書籍をご案内いたします。
海外教科書
国際バカロレアのコア3教科の教科書と、アメリカとイギリスで使われている初等教育・中等教育の教科書を、国際バカロレア・プログラムに準拠したものを中心にご案内いたします。英語のほか、歴史や哲学などの人文科学、政治や経済などの社会科学、数学や物理、化学などの理工学の教科書を集めており、IGCSEなどの受験準備や、国際バカロレアコースでの採用候補としてお勧めいたします。