理工学図書新刊ニュース　6月号

本書は、魚の生息域や捕まえ方、飼い方など初心者が知りたい内容から、種の同定の仕方、標本のつくり方、新種の発表の方法までを豊富な写真と丁寧な解説で紹介した、未来の魚博士のための本。また、プロのカメラマンによる「生き生きとした魚類写真の撮り方」も詳細に紹介。人気の「透明骨格標本」のつくり方も詳しく解説。

　情報デザインとは，情報を構造化して人間にとって理解しやすい形に表現するための方法論である。本書では，情報デザインとは何かについて述べると共に，多様なメディアによる情報表現の方法論―具体的には，情報構造化のための情報の分類法や情報の関係の構造化法，理解しやすい情報表現を行うための方法論―について詳述する。

本書では「英語表現の上達にはネイティブスピーカーの文章をまねるのが一番」との考えの下，初級～中級・上級レベルまでのさまざまな英語表現を含む例文を多数収録。今よりワンランク上の技術英語を書きたい方の支援ツールとなる。

全体像を俯瞰。［内容］統計学的視点／推定と検定／実験計画法／検定の多重性／線形回帰／計数データ／回帰モデル／生存時間解析／経時的繰り返し測定データ／欠測データ／多変量解析／医学的有意性／サンプルサイズ設計／臨床試験／疫学研究／因果推論／メタ・アナリシス／空間疫学／衛生統計／調査／臨床検査／診断医学／オミックス／画像データ／他

多変量解析手法の理論と実践をバランスよく解説することで、統計が得意ではない大学生や実務者にも利用しやすい構成とし、本書1冊で多変量解析手法を実務に応用できるまで習得できる内容。

本書は，正則ジーゲル保型形式に関するトピックスで，基礎的な内容の一部を，なるべく予備知識を仮定せず定義から詳しく解説した特徴的な書である。テータ関数，保型的微分作用素，保型形式環の例などを詳しく取り上げるほか，類書であまり扱われてこなかった，分数ウェイトの保型形式，不定符号2次形式のゼータ関数などについても詳述する。

本書はPythonの基礎を習得することが目的の書籍。自身の習熟度合い・理解度を客観的に見ることは難しく、プログラムを書いたり読んだり、レビューをもらったり、それらを繰り返して自分に足りない部分を学んでいくのが一般的であるが、本書は演習問題が付属したワークブック形式となっており、習熟度・理解度の確認が容易になっている。

　人工知能への応用も期待される量子コンピュータ。本書はその原理である量子アニーリング理論の発案者による，日本語で書かれた唯一の解説書である。量子アニーリングの基本的な定式化や動作原理の説明だけでなく，機械学習への応用やベンチマークテストの例，さらにはD-Waveマシンのユーザーインターフェイスの解説まで幅広く取り上げる。

物理科学雑誌「パリティ」の2016年4月号から2017年3月号までの連載記事「相転移ことはじめ」の単行本化。物理学やその周辺の科学において普遍的で重要な概念「相転移」を平易に解説。最近の発展を考慮にいれ、基礎的、初等的なところから最先端の話題まで、「相転移」に的を絞りわかりやすく解説。

本書は木質バイオマス熱利用の基本を解説するとともに、燃料やボイラ、システム設計などについての最新動向を盛り込んで、熱利用の導入を検討している関係者にとっての必読の書となる。

学校教育では「理科離れ」が進み、理科教育のあり方が問われている今、学生には創造性のある「探求活動」「課題研究」が求められている。そんな中、高校生の理科・科学の研究発表の場として、モチベーションを高め、理科人材を育成するために設けられた論文大会の受賞作をまとめた本。

「におい」の専門書は著者の専門分野に特化した偏った内容のものが多く、初学者には不向きである。本書では、においの専門家を目指す学生や企業の人に向けて、必要な内容を網羅し系統立ててやさしく詳しく解説する。さらに臭気判定士の資格取得のために必要な基礎知識を得られる１冊でもある。

人間活動を取り巻く多様なリスクを解析・評価し、これらを的確に低減することによって安心・安全で持続可能な社会を実現するための技術、システムそしてそれらを社会実装するための手法を具体的な開発事例をあげて簡潔に解説。

熱意ある講義で数多くの電験三種受験者を合格に導いた北爪先生が、最近の出題傾向に合わせて書き下ろした理論科目の過去問攻略書。理論科目の過去問題のなかから合格に必須の良問を厳選し、問題の答えを求める過程だけでなく、学習効果を高める周辺情報も含めて徹底的に詳しく解説。

プリント配線板の製造工程中、必要となる研磨技術の入門書。電子回路基板（プリント配線板）では、そのほとんどの工程の前後で研磨が行われる。本書では、その研磨について使われている材料、装置の紹介、工程ごとの研磨技術の実際も含めて、その原理から丁寧に解説する。

スイッチング方式の電源設計には、リニア電源には存在しない問題が伴う。また、電源ラインから起こる高調波電流対策、破壊、耐圧、損失など、さまざまな回路トラブルが発生する。本書は、実際の回路設計者が設計上で対策の必要があるスイッチング電源回路の原理と対策のポイントを丁寧に解説した実務的な入門書。

理工系学部の学生が学んでおくべき内容をまとめた「理工系の基礎」シリーズの一冊。本書は、電気・電子工学の基礎３科目の知識を一冊にまとめた。第１章では、電磁気学について詳説。第２章では、電気回路の種々の回路計算に習熟することをめざす。第３章では、電気回路で修得した内容に能動素子を加えた電子回路の回路形式や解析・設計手法を学ぶ。

電子機器設計に必須の熱設計を一通り身につけられる一冊。製品の小型化・高密度化が進み、熱対策の重要性は増す一方である。その理論から実践までを、技術者向けセミナーの人気講師がわかりやすく指南。熱設計の「考え方」「手順」「具体的な対策とその計算方法」がわかる。

スマートフォンで使えるマルチタッチアプリをPython Kivyで開発．［内容］ウィジェット／イベントとプロパティ／KV言語／キャンバス／サンプルアプリの開発／次のステップに向けて／ウィジェット・リファレンス／他

本書は、社会に浸透しつつあるAIを「株と為替」に応用する手法について、実戦的に解説。情報処理関係の知識がない金融関係者でも理解できるように、1章でデータマイニングの基礎知識、2章で基本的なデータ解析手法を紹介した後、株と為替の売買シミュレーションに入るように構成。

進化計算プログラミングのための代表的な進化的アルゴリズムを解説。各アルゴリズムを丁寧に解説しているため、どのプログラミング言語にも対応できます。アルゴリズムをプログラミングに応用することに主眼を置いており、情報関連の学生ばかりでなく企業のSE の方にも役立つものです。　付録としてC++のコードを掲載。

調査票づくりから結果の集計・分析まで、アンケート調査の実務に必要な知識をギュッと詰め込んだ1冊。社会調査やアンケート調査を学ぶ学生の方や、企画やマーケティングなどデータ分析を行う部署に所属する社会人の方を対象とした、アンケート調査の現場で使える実務入門書。

Go言語を使って架空のプログラミング言語のインタプリタを作りながら言語の作り方とコンピュータの内部の動作を学ぶ書籍。300ページ弱の分量で、インタプリタがどのように作られているのかを実際に言語を作りながら学ぶことができる。

コンピュータの専門書としては異例の大ヒットを記録した『ゼロから作るDeep Learning』の続編。第二弾の本書では、自然言語処理や時系列データ処理に焦点を当て、ディープラーニングを使ってさまざまな問題に挑む。

私立探偵、フランク・ランタイムが、警察署から盗まれた書類の犯人を追うというストーリーの中で、犯人像に迫る過程で、検索アルゴリズムや適切なデータ構造を選択するという行動を通して、コンピュータサイエンスの基本を身につける内容。

定番書の改訂第3版。Wiresharkで実際に取得したパケット情報の実例を使って問題やトラブルの解析方法を詳しく解説。日本語版ではWin10PcapやUSBPcapについての解説を巻末付録として収録しました。Wireshark

最近になって開発されたKotlinは、過去のプログラム言語が抱えていた多くの課題が解決されている。洗練された言語仕様であり、プログラマにフレンドリーで、とっつきやすい言語でもある。本書は、プログラムは初めてというような「超初心者」でも、プログラミングを楽しんで学べるように構成されている。Javaやオブジェクト指向などの予備知識は必要ない。

　再現可能なデータ解析とレポート作成のプロセスを解説する。再現性を高めるためにRStudioを使いこなしてRマークダウンをマスターしよう。【目次】再現可能性のすゝめ／RStudio入門／RStudioによる再現可能なデータ解析／RStudioによる再現可能なレポート作成／Rマークダウンによる表現の技術／他

ＡＩ（人工知能）の導入により日常の業務が変わることは、私たちにとってチャンスとなるのか、それとも危機なのか。本書では、ＡＩとはそもそも何なのか、また、ＡＩで行えることなどを解説。今後のＡＩとの付き合い方を模索する一冊。