理工学図書新刊ニュース　6月号

イラストや図を多用して、機械材料に関する基本的な知識をわかりやすく解説。改訂にあたっては、最近の動向を踏まえて内容を入念に見直したほか、演習問題とコラムを充実させた。機械設計において適材適所で材料を用いるための知識を盛り込んだ入門書。

本書では主として非圧縮性流体と定常な現象を扱い，機械系の流体力学の初学者が基礎的かつ実用的な内容を限られた時間で習得できるよう配慮した。重要な式は例題で取り上げ，また章末には豊富な演習問題を付け，詳細な解答を載せた。

部品の短納期化や省資源の観点から機械加工技術への関心が高い。本書は，これら製造プロセスの技術的要求を踏まえ，除去加工における切削，研削，研磨加工を対象とした，加工作業の実践的な説明と加工現象の理論的背景を解説する。

近年，自動車業界を中心として製品設計にシミュレーションモデルを積極的に用いるモデルベース開発（MBD）が盛んに行われている。本書は，HILシミュレータなどもWebで提供し初めての人でもMBDを独習できるようにした。

本書は，短期間で実力がつき，合格できるように工夫された問題集である。各章扉では過去の出題傾向を分析し，最新５年間の出題問題から出題傾向に沿った多数の過去問題を掲載した。項目ごとに試験によく出る重要事項をまとめ，豊富な図表と２色刷により覚えやすい工夫がされている。

本書では，ストック重視の時代における不動産学の必要性を説いている。 建築の工学的側面だけを考えていては解けない課題が増えているからである。また，建物とそれを支える土地の市場を考えること，建物と土地の権利関係を考えること，この2点についても，詳しく解説している。次世代に誇れる住まい・まちづくりを考えるとき必読の本である。

前作「場所原論」を刊行してから6年。その間に隈研吾は新国立競技場など「新しい時代にあった，新しいかたちの大きな建築」を設計することが多くなってきた。そこでこの「場所原論Ⅱ」は，大きな建物を都会に設計するときの考えをまとめたものである。収録した19事例は，日本10，フランス4，中国3，アメリカ・スイス各1と多岐にわたっている。

本書は，最新の出題内容を徹底分析し，合格に必要な内容に限定して重要事項をまとめたテキストである。各章扉には出題傾向を，また各節のはじめには，学習のポイントを掲載し，学習効率を高める工夫をした。巻末には，平成29年度の全出題問題と正答一覧を掲載している。

本試験と同じ形式で，最新５年間（平成25年～29年）の全試験問題を出題順に収録した受験用問題集である。ワンポイント解説を付した解答試案（別冊投込み）を活用することにより，実戦演習として最適な受験用教材である。試験直前の自学自習にも最適な問題集である。

予防技術検定試験の受験対策書。同試験で出題されるポイントにしぼり、図表を駆使し、コンパクトにまとめた。『テキスト＋問題演習』の構成で、試験に出題されやすく、最低これだけはおさえておきたい重要事項が効率よく身につく。

住環境の快適性，構造の安全性，省エネなど住宅計画の基礎的事項と考え方を，住宅の間取り構成法や外断熱の活用などの実例を取り入れながら図例により解説する。【目次】新しい間取り構成と塗壁外断熱／世界最高水準の間取り／日本の戦後住宅と改良型リフォーム／新しい間取り構成／住宅計画／塗壁外断熱／他

アールト生誕120年。再評価高まる北欧モダニズムの中心にいるのが巨匠アールトである。本書は、「北欧の巨匠に学ぶ」シリーズの第3段。アールトの椅子「スツール60」、実験住宅「コエ・タロ」を題材に、その表現技法を学ぶ。インテリアと建築と外部空間が相呼応してかたちづくる「トータルデザイン」世界へのいざないの書である。

仮設工事は、いかに手際良く安全に考慮して進めていくかが重要であり、技術はもちろん、仮設材・機器についても日々進歩・高性能化している。現在の仮設工事に対応できるように、若手エンジニアのためにベテラン現場マンの視点から捉え編み直した基本解説書である。2004年刊行の『建築施工計画実践テキスト?　仮設工事編』がもとになっている。

階段は床や窓とならび、建築を形づくる重要な要素のひとつである。本書は、豊かな空間を生み出している階段に着目し、著者独自の図法によって空間構成や機能、ディテールを描き出し、そこに秘められた設計思想をひもといていく。ここで展開される解剖ドローイングは、精緻さと想像力を膨らませる多様さを併せ持ち、見るものの心を奪う。

2級建築施工管理技士実地試験の受験参考書。平成30年度版。本書は、採点のウェイトが高いとされる1問目の施工経験記述を中心に受検種別の記述例に添削を加え、作文テクニックをトレーニングする。過去5年分の添削記述例と解答・解説で構成。出題頻度の高い知識を集めた「解く前のおさらい」は、試験直前でも要点整理できるようにまとめた。

試験が年に２回と増えた最新の平成29年度を含む過去10年分の問題を分析し、出題されたことがある内容に限定したわかりやすい解説、欄外で重要語解説と暗記のゴロ合わせを補足、項目ごとに過去問題からの例題と本書オリジナルの挑戦問題を付けた。分冊の「○× 1000本ノック」は過去問題から典型的なものを選別し繰り返し学習できる。

富士ゼロックスは将来の競合出現と競争激化を予測し、技術提携先の米ゼロックスからの依存脱却に挑む。品質管理では朝香鐵一と鐵健司、品質工学では田口玄一、信頼性工学では真壁肇、IEでは川瀬武志の諸先生方との経営革新に挑んだ著者が、富士ゼロックスがメーカーへと転身を遂げるまでの実践的経営秘話をまとめた。

高頻度取引を中心に株取引アルゴリズムと数学的背景を解説〔内容〕不確実性と投資／アルゴ・ビジネスの階層／電子市場と板情報／市場参加者モデル／超短期アルファと板情報力学／教師あり学習を使ったアルファ探索／戦略／取引ロボット／他

過去7年分の試験問題を、試験科目ごとに分類・整理し、頻出・重要問題をていねいに解説。各選択肢に詳しい解説を掲載しているので、この1冊で試験傾向の把握と対策が可能。

エネルギー環境に関わる行政・企業のプロジェクト指標である，エネルギー，環境，経済という三つのキーワードについて，数多くの事例を通して丁寧に解説。電気系学生や社会科学系学生だけでなく，事業立案者にも読んでほしい一冊。

環境保全型産業社会のビジョンを探究することが全世界的課題となっている。経済発展と隣り合わせに起こる環境問題について、経済学からのアプローチに加え、経済活動や社会情勢を捉えコントロールする政策学の研究、さらには関連する諸科学を総動員した学際的研究の基本項目／重要項目を取り上げた、学会設立20周年を記念する中項目事典。

「地球温暖化」の根拠となる気温データは加工され、国連（IPCC）、メディア、一部研究者が主張する人為的CO2排出増加による温暖化の脅威は、「から騒ぎ」ともいえる。日本では毎年３兆円もの巨費が温暖化対策費として使われているが、CO2は毎年増え続けている。本書は、この無駄なように思える現状に対する頂門の一針といえる一冊。