理工学図書新刊ニュース　10月号

国土の約半分を豪雪地帯が占める日本列島における降雪メカニズムを長年の研究成果に基づき解説。興味深いコラムも掲載〔内容〕降雪のパターン／雪の成長メカニズム（雲物理過程）／降雪をもたらす雲システム／降雪予報／降雪と社会

環・体の初歩からスタートし、有限体の上の代数多様体の基礎までを一歩一歩学ぶ。〔内容〕環論初歩／体論初歩／有限体／環論と体論からの補足／代数多様体と有理函数体／有限体の上の代数曲線とガウス和／付録　群論からの補足

代数群の基本事項とその表現論を深く解説し、古典群を巡って幾何と組合せ論が交錯する面白さを伝える。第I巻ではSpringer対応と指標層の理論を取り扱う。〔内容〕簡約代数群／共役類／Springer対応／一般Springer対応／指標層

代数群の基本事項とその表現論を深く解説し、古典群を巡って幾何と組合せ論が交錯する面白さを伝える。第II巻ではKostka関数とエキゾチック対称空間を取り扱う。〔内容〕複素鏡映群に付随したKostka関数／対称空間とSpringer対応

項目反応理論（IRT）を解説した入門書。IRTとは、Item(項目：テストの1つひとつの問題)、Response（反応：正答か誤答か）、Theory（理論：能力の推定値）のこと。本書では良質なテストの作成に役立つ知識や各問題の難しさを意味する困難度や、識別力や当て推量と呼ばれるものなどをやさしく解説している。

文系・理系の垣根を越えて，広く大学初年度の学部生に向けたデータサイエンスの入門書。「データサイエンスとは何か？」と問うところから始まり，データサイエンスに関する統計学，機械学習・AIなどに関する話題，代表的なデータ処理ツールといった，データサイエンスにまつわる考え方・使い方をしっかり身につけられるよう構成している。

本書は，豊富な例題や章末問題（100問）から，微分方程式の標準的な解法や，微分方程式が現実問題にどのように応用されるかを理解するとともに，Pythonを活用して現実問題を解けるようになることを目的としている。

これから物理学を学ぼうとしている大学生のための入門書。手ごろな分量で固体物理学の概念を理解できる基礎が網羅されている。初学者が最初に手にする標準レベルの教科書を想定し，興味関心を保ちながら自学自習を進められるようにした。メリハリがついた内容構成となっており，学習者は常に項目と内容を把握しながら理解を深められる。

フーリエ解析から特殊関数まで，量子力学の理解に必要な物理数学の知識をまとめた教科書。予備知識がなくても理解できるよう工夫をしており，最後までつまずかないよう途中の式変形を丁寧に記述してわかりやすく解説する。解答，解説付きの演習問題がセットになり，理解度を確認できる。【目次】級数展開／フーリエ解析／ラプラス変換／他

本書は、高校物理や高校数学の理解が不十分、ないしは未履修の学生であっても、一冊で化学の基礎をきちんと理解できるように構成された教科書である。他の参考書や教科書を購入せずとも、化学の基礎と、化学を理解するのに必要十分な物理・数学の基礎知識を身に着けることができる。

昭和38年（1963年）の初版以来約60年の長きにわたって好評を得てきた 「分析化学データブック」の最新改訂版。分析の現場で頻繁に使うデータをポケットサイズにまとめたデータブック。分析化学者・技術者のみならず、広く一般の化学技術者、さらには理科系学生の日常必携のデータブックとして活用されている。

安全な化学実験に必要な基礎知識と事故事例を網羅した、高校化学教員必備の一冊。研究者向けの書籍「化学実験の事故事例・事故防止ハンドブック」をもとに、高校での化学実験や化学部等での探究活動を念頭に、大幅に構成を変更・情報を厳選してまとめた書籍。豊富な事故事例は授業中の話題にも活用可能。

比較内分泌学は、生物の個体内の諸現象に関与するホルモンを、進化の観点から統合的に理解する学問である。本書は、多様な生物を題材に、進化の観点で内分泌の基礎を網羅し、種々のホルモンを整理する。動物生理学を学ぼうとする学生、また、ヒト内分泌のより深い理解を目指す研究者に必読の内容となっている。

胸ポケットに入る大きさ（縦145×横90mm）で見やすく書き込みやすい電気工事技術者向けの技術手帳。カレンダー、月間予定表（2021年11月～2023年3月）、週間予定表、年齢早見表、暦日の知識、メモ欄、関係団体等連絡先一覧のほか、全国鉄道路線図や主要都市の地下鉄路線図、さらに電気工事技術者向けの技術資料を約150頁収録。

胸ポケットに入る大きさ（縦145×横90mm）で見やすく書き込みやすい自家用電気技術者向けの技術手帳。カレンダー、月間予定表（2021年11月～2023年3月）、週間予定表、年齢早見表、暦日の知識、メモ欄、関係団体等連絡先一覧のほか、全国鉄道路線図や主要都市の地下鉄路線図、さらに技術者向けの技術資料を約150頁収録。

電気設備の良し悪しには、特に電気工事の施工の良否は重要。複雑化の進んだ設備工事にあっても、基本作業が正しく行われて初めて信頼できる電気設備となる。本書では、電気工事に携わる人のために、電気工事の基本作業について豊富や写真や図解を用いて解説。屋内電気工事の実務に携わる技術者はもちろんのこと、電気工事士をめざす学生にも役立つ。

「電波」「光」って何だろう？　という疑問に答えるように「電磁波」（電波・光）の基本理論から性質、どのような経緯でこれらが発見され、区別されてきたか、その歴史、そして応用例までを解説する。電磁波は「電磁気学」や「量子力学」を理論的な土台とするため、多少難解な箇所もあるが、高校卒業程度の知識で読み解けるようにまとめた。

計算問題に特化したドリル形式の電験三種の参考書。電験問題集の多くは過去問をベースにしており、途中式の変形の仕方が理解できないとの声が多い。本書は、初学者と過去問（解説）との間にあるギャップを埋めるためのもの。理論の前に、三種に必要な最低限の数学を学び、練習問題の解答目安時間や難易度を数値で表記している。

電験三種試験の4年度試験対応版。豊富な例題や章末問題で実力をアップ。重要公式は語呂合わせでしっかり暗記。

電験三種試験の4年度試験対応版。豊富な例題や章末問題で実力をアップ。重要公式は語呂合わせでしっかり暗記。

電験三種試験の4年度試験対応版。豊富な例題や章末問題で実力をアップ。重要公式は語呂合わせでしっかり暗記。

電験三種試験の4年度試験対応版。豊富な例題や章末問題で実力をアップ。重要公式は語呂合わせでしっかり暗記。

現在の社会生活を支える情報通信技術について、第一線の研究者により、その中核をなす普遍的なアイデアを抽出し、それらを可能としている基本的原理を理解することに重点を置いて解説した初学者向けのテキスト。現在のカリキュラムやセメスタ制といった大学・高専の実情に対応し、情報通信工学を具体的にわかりやすく解説する。演習問題も充実。

基礎信号処理、広く用いられる音声・音響信号処理、産業応用と情報システムに用いられるシステム最適化技術についてオムニバス的に紹介。あわせて信号処理が用いられる幅広い分野において横断的に適用可能なシステム最適化技術の可能性についても解説する。信号処理分野で、現在どのような研究や産業応用がなされているかがわかる貴重な一冊。

「陸上無線技術士」試験の定番書として高い評価を受ける本書を全面的に見直し改訂！最新の出題傾向に準拠させるとともに、基礎学習の内容については解説の補足を行い充実を図った。

フィッシング詐欺は、誰でもひっかかる可能性がある。うっかりはもちろん、熟慮した結果でも、あり得る。本書は、ひっかからないための知恵を授けるもの。インターネット、電子メールがどれほど危険なものかを整理し、フィッシング詐欺の事例とともに、警戒する心を育てる書籍。

機械学習で繰り返し登場する課題を30のパターンに分類し、それぞれについてベストプラクティスを提示・解説。手を動かしながら機械学習を試したい初心者にも、現場のデータサイエンティストにも読んでもらえる内容。アメリカ海洋気象庁の研究者として、さらにGoogle Cloudのデータ分析＆AI部門トップとしての経験に基づく一冊。

アルゴリズミックバイアスとは、コンピュータによる偏った決定のこと。ネットショップでの的はずれなお勧め、理由のないアカウントを凍結などはバイアスの悪影響の典型例。本書では、バイアスがどう発生するかを知り、バイアスとの闘い方を通して機械学習全般について学び、システムにバイアスが混入しないよう予防、管理する方法を明らかにする。

AWSではデータサイエンス分野で利用できる様々なサービスが提供されている。それらを有効に使い、データの収集、分析、モデルの訓練、テスト、デプロイまでのプロセスを行う方法を紹介。事例は多岐に渡る。本書では、サービスの説明だけでなく、サービスの組み合わせでデータサイエンスとアプリケーション開発の統合を図り開発の効率化を図る。

本書は、初心者向けプログラミング環境の定番といってよい「スクラッチ」の解説書。スクラッチは、ウェブブラウザーとインターネットに接続できる環境さえあればすぐに使うことができる。「プログラミングに興味はあるけれど、まずどうしたらよいかも分からない」のであれば、まず本書をお試しいただきたい。

WebAssemblyは使い方が簡単で生産性が高いという点でも注目されている。本書は、HTMLとJavaScriptについての知識が多少あって、C/C++またはRustである程度プログラミングできる読者を対象に、WebAssemblyの役割や使い方を案内するガイドブックである。

ビッグデータ時代に必要となる，データの組み合わせや新たな仮説のつくりかたを解説する。本書では具体的な事例とともに，ビッグデータを活用する応用システムのための基盤的技術となる統合的な仮説生成の方法を，データ分析(人工知能，データマイニング)とデータ管理(データベース)の技術を調和的に利用したアプローチに基づいて説明する。

コンピュータの初心者が，これからコンピュータの構造や情報処理の原理も含めて，初めてのプログラミング言語としてC言語を学ぶときに使用する教科書兼独習書。プロのコンピュータ技術者を目指す読者を対象としており，演習問題ならびに丁寧な説明を加えた。巻末解答付き。【目次】計算機の構造と動作／初めてのプログラム／他

チューリングによって確立された計算の原理を基礎に，コンパイラの原理と構造，開発方法を解説する。高階の関数や多相型型推論などの先端機能を含むML言語の小さなサブセットCoreMLを対象とし，ML言語の一つである「SML#」を用いてその処理系を開発する。エンジニアや，コンピュータやプログラミングに興味を持つ学部生に最適な一冊である。

本書は2人ゲームを念頭に非協力ゲーム理論の基礎から，ゼロ和ゲーム，非ゼロ和ゲーム，無限ゲーム，有限ゲーム，そして発展的なモデルまで，多種多様なバリエーションを示し，不確実性下の意思決定問題に生かせる内容となっている。

データサイエンスの授業は、統計学の知識がベースとなっていることもあり、基本の基から応用(実用)までが懇切丁寧に解説されたテキストが求められている。本書では高校で統計学を学んでこなかった文系学生が、実際のデータをさわりながら具体的に、データサイエンスのまずは基礎と実用までをしっかり理解できることを目指す。

物体を動かす際に生じる外乱（摩擦や重力など）を推定できれば，制御系の安定性や追従性を向上させることができる。本書では「外乱オブザーバ」の設計プロセスや応用方法，性質を体系的に記し，研究する人に役立つことを目的とした。

車両諸元だけで判断できる固有の特性と，運動方程式を導いて求める応答特性とを基に，自動車の運動とそれが起こる理由を説明する。タイヤが力を出すメカニズムや，その力によって生じる運動の物理的な解釈を丁寧に解説した。

材料力学の運用にあたり行われる力学モデルに基づく解析では，力学への理解が必須である。本書はつり合い関係を重視し，自由物体図を多数掲載。解法のプロセスよりも材料力学の基本原理を体感できることを目指した。

機械設計におけるメカ機構設計上の困りごとについて、課題と解決ポイントを明示して紹介。教科書やカタログには書かれていない設計者が押さえておくべきポイントを集約している。上司と部下の対話形式で、メカ機構設計における締結方法、回転機構設計、リンク機構設計を中心に、その設計実務を丁寧に解説する。

図面とイラストでメカニズムのしくみを紹介する「きちんと知りたい！」シリーズの新しい１冊。電子機器、自動車などを中心に、あらゆる機器に使われているモータについて紹介。「図・イラストによる丁寧なメカニズム解説」というコンセプトの下、モータを理解するための予備知識、各種モータの構造・特徴・用途までをやさしく解説する。

本書は、はじめて金属加工について学ぶ人にも理解できるよう、各加工法の解説だけでなく、鉱物から金属材料を経て製品になるまでの加工の流れをつかめるような構成とした。金属加工に欠かせない「金型」「設備」「測定・評価」についてもやさしく解説しているため、これ１冊で金属加工に関する基礎知識を網羅できる。

第Ⅰ部は，初学者向きに水理学の全体像を解説し，第Ⅱ部は，流体力学的視点から水理学で扱う公式や現象を詳しく解説することで，現象の本質まで詳しく知りたい学生，水工学の研究や実務の参考としたい研究者や技術者まで対応した。