大分昔のことですが、フランスの栄光の時代に“グロリア”という貴族がおり、大臣を歴任した政治家であると同時に、偉大な愛書家でもありました。彼は文献を集めたり、書誌研究を推進したりと、フランスが文化大国として現在の名声を得るようになった基盤を築いた人の一人だとも言われています。
ニューヨークのセントラルパークの近く60丁目に6階建てのクラッシックな建物があり、これが有名なグロリアクラブの本部です。今世紀初頭、何人かの愛書家が集まるクラブとしてスタートしてから、現在はアメリカ以外の会員も含め合計1200名程の主流クラブとして、アメリカの出版、図書館界にも大きな影響を持つクラブに育っています。
1974年、このクラブを参考に12人の日本人のメンバーが日本にも造ろうと集まったのがきっかけで、今日まで発展してきました。アメリカのように本格的なものではありませんが、ボランティアの気持ちでこの会を開催させていただいております。
グロリアクラブ事務局〔丸善雄松堂(株)経営管理部内〕