理工学図書新刊ニュース　8月号

データの特徴や解析の考え方，標準的な手法，RやSASによる事例解析と実行結果の読み方まで，順を追って平易に解説する実践的テキスト。〔内容〕生存時間データ／生存分布の推定と検定／Cox回帰／Cox回帰解析の適用例／応用と発展

「知る」「作る」「使う」を軸にした総合事典。あらゆるものが地図的表現の対象となりうる今日，地図リテラシーの基幹部分を示すべく，専門家に限らずすべての利用者に向け編集。〔内容〕地図を知る（地図とは何か／地図の歴史／地図と社会／地図の種類／地図の挑戦）／地図を作る（地図の原理／地図作成の類型／地図の作図・デザイン／地図の製作・複製／ネットワーク環境の地図）／地図を使う（地図利用の基本／地図の目的別利用／地図の入手／地図の保存・活用／地図と教育・研究）

　統計学は近年，社会的にますます重要なスキルとなっている。本書は高校レベルの確率・統計の導入から区間推定・仮説検定まで，理論と応用の両面を偏りなく記述することを強く意識して構成した。「統計のための確率，確率のための統計」を念頭に，応用例や発展的内容を含んだコラムなどを配置し，統計学に親しみながら理解できるよう解説した。

　観測されたデータのバラつきは本当にただの「誤差」なのか，観測者による「大間違い」なのか，はたまた「ウソ」なのか･･･ それらの違いを統計学がいかに見分けるか，幅広い多くの歴史的な事例とともに，数式を用いずにやさしくユーモアに富んだ言葉で解説する。『統計学を拓いた異才たち』の著訳者が新たにおくる統計学を楽しむための一冊！

　W.P.Thurstonによる講演“Shapes of Polyhedra”を端緒として，「多角形の形」に関するサーストンの定理を解き明かす。サーストンは，等角n角形のモジュライに対して，蝶変換という操作を導入することで鏡映変換群の話と結びつけた。本書では，多角形という素朴な題材が，現代幾何学により美しく解きほぐされる過程を体感することができる。

　数学教師や数学教職志望者に対し，さまざまなタイプの数学的な問題を提供する問題集。特徴は，各項「背景」「課題」「解説」「演習」の四つからなり，ときに「余談」が加わることでその項の理解が深められる。数学教育での問題解決は，数学教育を活性化する重要な手法で，数学教育における問題解決の諸側面を理解できる問題集となっている。

　データサイエンスの数理的基礎付けとして確率と統計を学ぶ。確率論の基礎から始めて，推測統計の典型的なテーマである母数の推定と検定を扱う。統計処理の処方箋の提示で終わることなく，より深く理解できるよう理論的な仕組みをできるだけ丁寧に記述した。さらに，多変量解析の典型として回帰分析と主成分分析の基本も身につけられる。

例題や練習問題を適宜配置し、節末問題や章末問題で理解力を確認しながら学べるテキスト。内容は高等学校レベルなのでリメディアルや初年次教育などにも最適。

「新版線形代数　改訂版」に完全に準拠した問題集で、教科書のまとめを掲載。A問題→B問題→発展問題と段階式に配列し、A問題には該当する教科書の練習問題番号を記載。内容は高等学校レベルなのでリメディアルや初年次教育などにも最適。

読んでいるうちにわかる、ファンタジー調のライトノベル風、物理の超入門参考書。フィリシア姫の〈物理の迷宮〉攻略をとおして、基本的な物理量の概念を理解することを目標として、まとめている。物語は、王位を継承するべく〈物理の迷宮〉の攻略を決意するが物理が大の苦手の主人公が、仲間たちに励まされ、ヒントをもらいながら迷宮を攻略します。

　数理モデリングの基礎を，ねずみ算から始めて，差分方程式（漸化式）の数理モデルのみを扱い丁寧に解説。数理生物学の基礎として最も豊かに発展してきた生物個体群ダイナミクスに関する数理モデルの構築や構成・構造の論理の手始めをしたため，読者にその面白さや広がりを感じてもらう。図を多用して数理モデリングの論理なども丁寧に記述する。

動的な地球の動きがわかるジオスポットが詰まった日本列島。地形ごとに章を分け、代表的な例と共にその歴史や仕組み、見どころを紹介。

電力会社、海外電力調査会、電力中央研究所、大学教授による、大規模停電に関する初の技術書。国内外の大規模停電事故を集めて技術解説したものは本邦初。大規模停電の事故概要と発生原因および対策、今後、電気設備の損傷による大規模停電を発生させないために、どうシステムを発展させていくべきか、などについて解説。

アナログ回路の基礎からCMOSによるデジタル回路の入り口までを一通り俯瞰できる電子回路の入門書。電子回路の基本を多くの回路図と等価回路を使って解説する。等価回路については苦手意識を持っている人にも回路動作をイメージしやすくなるよう、回路図と波形を多く掲載。理詰めで理解できるように等価回路とていねいな式の展開で解説する。

コミュニケーション手段として研究が最も進んでいる音声の知見を手掛かりに，手話や指点字などと音声を横断的に分析し，コミュニケーションを支えている重要な機能を明確にする。その上で負担の軽い支援法を実現する手掛かりを示す。

Facebookが開発したJavaScriptライブラリ「React」の解説書。2013年にオープンソース化されたが、ここ数年で大きな変更が加えられ、取り巻くエコシステムも大きく変化した。実際に動くコンポーネントを作りつつ、最新の記法解説とツールやライブラリの紹介をする。初心者から中上級者まで、Reactの今を学習できる。

処理速度を飛躍的に向上させる「並行プログラミング」は、複雑なしくみについての幅広い知識とテクニックが必要となる。本書はRustとCを使い、CPUのアトミック命令、グリーンスレッド、アクターモデル、ソフトウェア・トランザクショナルメモリ、async/awaitなど、並行プログラミングの理論的な背景から実装までを網羅的に扱う。

　データサイエンティストが求められるスキルは，分析パイプラインの一部からビジネス側へと拡大を続けている。本書はこれらのスキルを包括的に学ぶための手引書。平易な記述で，つまずきやすいところに対するフォローは手厚く，データサイエンスを目指す入門者にとって必読の一冊。データ分析経験者にもスキルの地盤固めに読んでもらいたい。

jqのオフィシャルマニュアルはA4換算で50ページほどなので、使いたい機能を見つけるのはそう大変ではありません。ただ、そっけない記述も多く、ときには試行錯誤も必要です。チュートリアルもありますが、あまり拡充されていません。そこで、シンプルなサンプルとその実行例から各種の機能を説明したのが本書である。

線形システムに対象を絞り，初学者がシステム同定の基礎を理解できるよう構成。応用としてモデル選択，逐次同定をまとめ，発展としてカーネル正則化とスパース正則化を理論面，実装面から解説。MATLABでの実装例を付録に記載。

建設工事や農業、林業、畜産など、幅広い現場で働く建機にはさまざまな種類がある。そのメカニックな特徴には多くの工夫がなされており、関連する仕事や企業も多く、魅力にあふれている。本書では、その建設機械（建機、重機）について、その種類と役割、仕組みと応用原理、メカニズム、安全対策、特殊な工夫などを、楽しく、わかりやすく紹介する。

本書は，本試験と同じ形式で，最新５年間（平成28年度～令和2年度）の試験問題を収録した受験用問題集である。ワンポイント解説を付した解答試案（別冊投込み）を活用することにより，実戦演習として最適な受験用教材である。

本書は，徹底した過去問題の分析により，短期間で実力がつき，合格できるように工夫された問題集である。各章扉で過去の出題傾向を分析し，最新５年間の出題問題から出題傾向に沿った多数の過去問題を掲載してある。項目ごとに試験によく出る重要事項をまとめ，豊富な図表および付録で視覚的にも覚えやすい工夫がされている。

今年度の2級建築士設計製図の課題「歯科診療所併用住宅［鉄筋コンクリート造］」の課題対策本である。「実戦的演習を繰り返す」ことが合格の決め手となるので，課題演習例は10例を掲載（本文中に4例＋巻末の投込み図面（A2判）６例）。建築教科書を専門とする出版社が，全力で自学学習者を応援する！練習用紙（A2判）1枚付き！

本書は，最新の出題内容を徹底分析し，合格に必要な内容に限定して重要事項をまとめたテキストである。各章扉には出題傾向を，また各節のはじめには，学習のポイントを掲載し，学習効率を高める工夫をした。巻末には，令和２年度の全出題問題と正答一覧を掲載している。

ランドスケープデザインは、植物、自然環境、地域性、環境との共生等様々な視点から考えなければならない。本書では、基礎調査の基本からプランニング手法、建築用途に応じたランドスケープデザインの方法、植栽計画のポイントなど、知っておくべきことのみを具体的に解説。第2版にあたって、データの更新、画像や図面の追加をして内容を見直した。

街を歩き、楽しみ、そして「これから」を問い続ける三浦展が、都市を感じる源泉となった33冊を案内。ここに登場する33の都市論から何を感じ、どんな眼差しを都市に向けてきたのか、その軌跡をたどりながら、あなたも生きた街を味わってみませんか？　本書に登場する33冊にぴったりのBGMも紹介！