理工学図書新刊ニュース　4月号

空間／球面定理／付録：多様体・バナッハ空間・測度

位相幾何学(トポロジー)の諸分野の中で、現在「結び目理論」の研究が盛んに行われている。結び目を数学的に扱うときは、その「不変量」に注目していくが、その際に、結び目の不変量を統一的に記述する「バシリエフ不変量」の理論が、分野の理解において非常に重要な鍵となる。本書は、このバシリエフ不変量をわかりやすく解説していく。

オープンデータの分析に必要な統計学の基礎を学べる入門書。大学講義での利用を想定して、分析に必要なデータ形式や統計分析の基本的手法を網羅的に解説。各章末には演習問題を配置して、項目ごとに理解を深められるようになっている。専門的な統計解析ソフトではなく，身近なExcelを活用することも本書の特長である。本文2色刷り。

論理の初歩から始め、数学の授業でOJTで学ぶことの多い証明の書き方について解説する。前半は、自然演繹と呼ばれる形式化に基づいて、日本語表現に近い形で証明の構成法をできるだけ丁寧に説明する。後半は、集合に関係するさまざまな問題に実際に証明を与えていく。集合演算の基本的性質など、直観的に明らかな命題にも証明を与える。

医療系の学生を対象に、解析ソフトに頼りきりの知識ではなく、数学的知識に基づいた統計学を身につける入門書。高校～大学教養程度の数学のトピックも積極的に記述し、理論的な根拠に基づいた知識を身につけられるように執筆した。例題や演習には医療系の問題を豊富に用意し、医療系の学生が無理なくステップアップを図れるよう配慮した。

最適化問題のうち比較的考察しやすい「線形計画問題」の「最大問題」に焦点を絞り、その解決法(線形計画法という)とそれに必要な数学の基礎を学習する。さらに、線形計画法をより深く理解するために、連立一次方程式の解のしくみについても学習する。本書により、線形計画問題の最大問題がたやすく解決できる数学的能力を習得できる。

(2020)を2分冊で邦訳。I巻では歴史と数学的基礎を解説。

楕円軌道と双曲線軌道の運動の理論に注目。惑星運動に関する理解を深め，Voyager，Cassiniなどによる惑星探査ミッションにおける宇宙機の軌道，ターゲット天体へ誘導する複雑な局面を論じる。

一般教養で学べる「熱力学」の教科書。つまずきやすい「熱力学第2法則」を、初学者にも馴染みやすい内部エネルギーに基づき、わかりやすく解説する。単純な断熱過程に対し熱力学第2法則が詳しく議論され、熱源の有無にわずらわされることなくエントロピーとその増大の法則が理解できるよう執筆。理解を深めるための演習問題・解答付。

近年の環境激変下での森林植物と昆虫類の相互作用に関して、特に植物の防衛に焦点をあて、昆虫や昆虫類の食害活動を植物が巧妙に防ごうとする姿(被食防衛)を解説。本書を通して、樹林地保全を目指した生物多様性保全に関する基礎情報から環境保全の手がかりを得る。前線で調査を行う約50名の研究者が、具体例をあげて解説する。

「ベーシックマスター分子生物学（改訂2版）」の後継書で、学生にわかりやすく、教師が使いやすいことをめざした教科書。分子生物学の基本（基礎的事項）を多数の図表を用いてわかりやすくまとめた。前著に対する読者の要望に基づき、基礎的な内容を重視し、入門者にも理解できるよう丁寧に記述。詳しすぎない適度な分量で、多数の図表を掲載した。

「ベーシックマスター分子生物学」の後継書籍として一から見直し、学生にとってわかりやすくかつ、教師にとって使いやすいことを基本方針とした書籍。基礎部分は姉妹書「分子生物学15講―基礎編―」に委ね、「分子生物学」の事象に基づいて確立された、遺伝子・ゲノム工学の技術・解析法について、多数の図表を用いて、わかりやすくまとめている。

レオロジーとはあらゆる物質に関する粘性と弾性、そしてその2つを同時に扱う流動の科学の事で、主にプラスチック・ゴムの成形加工などに必要とされるもの。本書は、レオロジーを理解するための基本を実際の現場ででてきた質問をもとに初心者向けに解説した本。

わかりやすく紹介。健康･食品･医療･工業製品など身近なところで結構使われているコラーゲンの知られざる秘密に迫る。コラーゲンの働きなどのメカニズムも、イラスト図解で一目瞭然に理解できる。

高圧受電設備等の設計・施工の要点を把握して、基本的な技術データをまとめて、設計図や施工図作成の一助となるような実務書。実際に高圧受電設備等の計画から設計をする場合には、基準や規程、規格を参考にして行うことになるが、これらはそれぞれ独立したものであるので、本書はそれらの要点も含めて１冊ですむようにまとめて解説した。

電気・電子・情報通信系学科の選択・専門科目「無線通信工学」「移動通信工学」の学部生向けの教科書。通信工学の基礎科目の履修を前提として、これに接続する内容として、無線通信で用いる電波の性質、送信電力、通信路の伝搬損失、アンテナ特性、受信電力の基本や、ディジタル信号の無線信号への変換・変調などについてわかりやすく解説している。

第一級陸上無線技術士試験の過去問題8回を科目ごとにまとめ、問題→解説の形で解説した過去問題集。ていねいな解説はもちろん、試験のテクニック、暗記ポイント、類題の出題傾向等も盛り込んでいる。また、各科目の出題傾向をまとめた表も掲載しており、直前の対策に最適。付録として、令和2年以前の問題から出題が予想される問題を抜粋して掲載。

電気通信主任技術者試験の科目『電気通信システム』の受験対策問題集。11回分の過去問題を出題分野に沿って整理・分類して並べており、出題傾向・頻出問題の確認を行いながら効率よく学習できる。同時に、得意不得意な分野も把握できる。1回分は本試験と同様の形式として巻末に掲載しており、本試験と同じ感覚で腕試しができるようになっている。

電気通信主任技術者試験の科目『伝送交換設備及び設備管理』の受験対策問題集。11回分の過去問題を出題分野に沿って整理・分類して並べており、出題傾向・頻出問題の確認を行いながら効率よく学習できる。同時に、得意不得意な分野も把握できる。1回分は本試験と同様の形式で掲載しており、本試験と同じ感覚で腕試しができるようになっている。

高専・短大・大学生、

ワイヤレス通信技術に関する教科書の改訂版。無線LANシステムのWiFi、モノとインターネットを融合した技術であるIoT、次世代通信システムの5Gなどの最新技術を解説し、今後の技術動向についても触れる。新たな演習問題を多く掲載し、詳しい解答、書籍内で用いた図版画像をWEBからダウンロード可能。

アンテナ技術の各種解析法を網羅的に解説した書の改訂版。最新技術の応用例として、放送技術や衛星技術を紹介し、とくに宇宙天気予報に関する応用事例について概説。さらにICT・IoTの応用例や今後のアンテナ技術の動向についてまとめ、アンテナのシミュレーション理論から実際のアンテナについても詳解。

メタバースは、VR・AR・MR、ブロックチェーンなどの技術を駆使し、仮想空間上でエンターテインメント、コミュニケーション、ビジネスを展開する概念。メタバースの概念が生まれてきた背景・経緯やその目指すところをはじめ、メタバースを実現するための種々の要素技術・仮想化技術やその原理・応用と魅力を取り上げて、具体的に解説した。

筆者のスクラム開発の経験を基に、「スクラム開発プロジェクトに参画しようとしているが、進め方がよくわからない人」や、「すでにスクラム開発に従事しているが、うまくいっていない人」のために開発の進め方やアプローチの方法を具体的にガイド。プロジェクト計画書の雛形も掲載しており、共通認識としてスクラムチームで活用参照してほしい書籍。

サーバ、組み込み分野において、Linuxは圧倒的なシェアを占めており、最近では、車載OS、クラウドシステム開発、インフラ開発/管理で存在感を示している。本書は、Linuxの最新動向が知りたい、作業を改善し、より効率的に開発を行い、知識を体系的に整理したい、中上級者向け。Linux開発者として押さえておくべき内容もカバー。

8.1.6で動作確認済み。

ディープラーニングの研究で受賞歴のある3人の著者が、アイデアを人々が使用できるものに変換するプロセスを丁寧に解説。構築するのは、クラウド、モバイル、ブラウザ、エッジデバイス向けの実用的なディープラーニングアプリケーション。一部の章ではそのトピックの専門家をゲスト執筆者に迎えてさまざまな手法を解説している。

3対応。パフォーマンスのボトルネックを測定する方法から、最適なデータ構造の選択方法、CythonやNumbaなどのコンパイラの比較、非同期処理、マルチコアCPUの活用法といった最適化のノウハウを、シンプルなサンプルプログラムを使って効果を確認しながら学ぶ。

1998年刊行以来、情報科学・情報技術のロングセラー教科書。第9版では、社会情勢の変化と技術の進展、および教育現場の実情に沿って内容を改訂した（「文科省数理・データサイエンス・AI教育プログラム」に配慮して加筆）。　【目次】コンピュータとその利用／ビジネスと情報システム／コンピュータの誕生からネットワーク社会へ／他

AI，マテリアルセグメンテーション，データ拡張を解説。チュートリアル記事は，ニューラル3次元復元について解説する。

本書は，数理最適化自体の研究について扱っているのではなく，数理最適化に関するこれまでの研究成果とJuliaの既存パッケージを利用して，身近な問題を実際に解くことに興味のある方を読者対象としている。

経産省ITパスポート試験の新しいシラバスに準拠。要点理解から問題演習まで一気にできるテキスト＆問題集。巻末に模擬問題(100問)を収録。

宇宙はもう遠くない―衛星開発の魅力と始め方がわかる。宇宙工学科出身者もいない普通のサラリーマンたちが、どのようにして人工衛星を飛ばすことに成功したのか、人工衛星の設計・開発の仕方、打ち上げから運用まで開発秘話を織り交ぜながら紹介した本。時系列順に解説しているので、衛星開発の流れが分かる。

本書は，熱力学を一度学んだ後，その知識を実際の機器の設計や運用に生かしたい学生や技術者等を主な対象としている。エネルギー変換の目的である「仕事」および「熱」に注目することで，熱力学の重要性についてあらためて学ぶことが出来る。

設計者が、目標となるコスト内で設計するためには、外注する部品加工や材料の見積書を正しく読み解き、コストダウンにつなげることが必要である。本書では、見積書がどのような計算のもと記載されているか解説し、コストダウンにつながる方法を解説する。

製造業においてデジタル化が普及する中、日本ではシミュレーションツールであるCAEの活用が遅々として進まない。世界の常識であるCAEを「ツール」ではなく「企業戦略」として活用すべき時が来た。

１級土木施工管理技術検定は，令和３年度から新試験制度になった。本書は新試験制度による試験内容・採用基準に対応した問題集である。第一次検定では，施工管理法「応用能力」を問う問題が出題される。過去の出題傾向分析から頻出問題を収録し，丁寧でわかりやすい解説を見開きで掲載してある。

２級土木施工管理技士試験は，令和３年度から新しい試験制度になり，第一次検定と第二次検定となった。本書は新試験制度に対応したテキストである。新制度（第一次検定）では，施工管理を行うための知識を求める問題と基礎的な能力問題が追加された。前年度の問題を検討して，ていねいに内容を見直した。

2023」に対応した書籍。キーワード集公表後の試験では、ほとんどの問題で掲載キーワードに関する問いが出題され、キーワードの把握・理解が重要となってきている。用語の解説だけでなく、主に新規キーワードに関連した択一式問題も追加収録しているので、試験対策はバッチリ。

建設部門第一次試験の過去問題集（過去10年分）の2023年度版。ひたすら過去問題を年度別に大量に解きたい受験者のための試験対策本。体系的な理解に必要な「キーワード700」とあわせて読めば、より確実な準備ができる。

技術士第二次試験「総合技術監理部門」の総合対策本の第2版。過去問題の解説に加えて、勉強法や論文の書き方、さらに論文添削指導を含めて、セミナーを受けているように学習できる。技術士試験としては最難関の試験を突破するため、試験勉強法の流れを紹介し、受験指導と添削を含む論文指導を1冊にまとめた「どうしても合格したい人のための本」。