知を鐙す11のまなび

第5回 寺島 実郎先生

知の再武装の時代に向けて

異次元の高齢化社会に向かって「知の再武装」が問われている。特に、ヒトゲノム解読を経た生命科学の進歩、AI(人工知能)・ビックデータの時代に向けて、人間として生きる力の再装備が求められる。デジタル化の時代だからこそ人間としてのアナログな知が求められる構造を語ってみたい。

日 時:2019年8月8日(木) 18:00~20:00
会 場:日比谷図書文化館 大ホール

寺島 実郎氏((財)日本総合研究所会長、多摩大学学長、一般社団法人寺島文庫 代表理事)
1973年、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。同年三井物産入社。ワシントン事務所長、三井物産戦略研究所所長、三井物産戦略研究所所長、三井物産常務執行役員を務めた。主な著書は『新・観光立国論』『ジェロントロジー宣言』他、多数。

【寺島 実郎先生 影響を受けた「私の3冊」】

大菩薩峠~都新聞版~<第1巻>

大菩薩峠~都新聞版~<第1巻>

論創社

[理由]
・新聞連載の大衆娯楽時代小説としてスタートした小説が、次第に深い人間観と日本民俗の古層に迫る作品へと深化していく過程に心打たれた。
・この長編を1983年、ワシントンDCのプルッキングス研究所での研修中に読破したことが、記憶に残る。

<第2巻>

<第3巻>

<第4巻>

<第5巻>

<第6巻>

<第7巻>

<第8巻>

<第9巻>

新編 東洋的な見方

新編 東洋的な見方

岩波書店

[理由]
・西洋的見方が「主客分化」の分割した知なのに対して、東洋的見方が「主客未分化」の円融自在の全体知にあるという視界は、海外での生活を積み上げてきた私にとって、極めて示唆的であった。
・1907年の大拙37歳の作品「太政仏教概論」(岩波文庫)も、キリスト教社会に向けた仏教解説として興味深い。

李陵・山月記

李陵・山月記

新潮社

[理由]
・人生の目的とは何かを考えていた高校生の頃、この作品の持つ壮大な空虚さに心打たれた。
・内村鑑三の「後世への最大遺物」とともに、人生を考える起点となる作品だと思う。

【寺島 実郎先生 著書】

ジェロントロジー宣言

全47都道府県幸福度ランキング

脳力のレッスン

ユニオンジャックの矢

シルバー・デモクラシー

中東・エネルギー・地政学

沖縄と本土

沖縄と本土

朝日新聞出版

二十世紀と格闘した先人たち

新・観光立国論

新・観光立国論

NHK出版

なかそね荘

なかそね荘

世界文化社

若き日本の肖像

脳力のレッスン

時代を見つめる「目」

何のために働くのか

大中華圏

大中華圏

NHK出版

世界を知る力

世界を知る力

PHP研究所

脳力のレッスン

民主政治のはじまり

世界を知る力

世界を知る力

PHP研究所

脳力のレッスン

経営革新

経営革新

中央大学出版部

プランB2.0

プランB2.0

ワールドウォッチジャパン

脳力のレッスン

【学問関連書籍】

教養力

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さくら舎

じぶんの学びの見つけ方

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フィルムアート社

「知の技法」入門

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河出書房新社

あらためて学問のすすめ

思考術

思考術

河出書房新社

現代社会を読み解く知

知のデザイン

学際研究

学際研究

九州大学出版会

職業としての学問

〈学問〉の取扱説明書

学問からの手紙

知る・学ぶ

知る・学ぶ

世界思想社

新・学問のすすめ

知のトップランナー149人の美しいセオリー

知識人として生きる

ドーナツを穴だけ残して食べる方法

学問のすすめ

学問のすすめ

致知出版社

教養主義のリハビリテーション

未知へのフィールドワーク

未知へのフィールドワーク

東京外国語大学出版会

科学と文化をつなぐ

科学と文化をつなぐ

東京大学出版会

学問は現実にいかに関わるか

知のオデュッセイア

知のオデュッセイア

東京大学出版会

知はいかにして「再発明」されたか

池上彰の教養のススメ

学問のしくみ事典

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日本実業出版社

メイキング・オブ・勉強の哲学

勉強の哲学

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文藝春秋

知の操縦法

近代学問の起源と編成

諸学の体系

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法政大学出版局

教養主義復権論

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明月堂書店

5人のプロに聞いた!一生モノの学ぶ技術・働く技術

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