理工学図書新刊ニュース　4月号

人工知能の先駆的研究者マーヴィン・ミンスキー博士が子供の教育について綴ったエッセイ集。「数学を学ぶのはなぜ難しいのか」「学年別クラスの弊害」等、独自の洞察を知ることができ、コンピュータの持つ可能性や学びにも言及。各エッセイにはアラン・ケイ、ゲイリー・ステーガーらの解説付き。日本版にはアラン・ケイ氏の未修正版原稿を特別収録。

本書は、理工系の学生にとって基礎がしっかりと身に付く良問を数多く掲載した確率、統計の演習書。高校数学で学んだ内容を起点に、丁寧にわかりやすく解説したうえ、読者が自ら手を動かして確かなスキルが身に付けられるよう、数多くの例題、問題を掲載している。

リーマンの直感ないしイメージングに発した，解析学で非常に重要な「リーマン面」の理論の発展のひとつの方向を解説する。まずイメージがつかめるようリーマン面の構成について，次にリーマン面の古典的な理論，リーマンの周期関係式，リーマン・ロッホの定理などを解説し，最後にリーマン面上の素数定理と最近得られたその進展を紹介する。

欧米で定評のある医薬統計の基礎理論を身につける大学院レベルの教科書。医薬統計家や研究者にとって必須となる統計解析の基本的な概念から最近の手法まで幅広く網羅しており，非常にわかりやすく書かれている。さらに，理論的な背景も付録としてできるだけ詳しく述べられ，医薬統計を専門とする読者に非常に有益な一冊となっている。

ものづくりに必要な技術として，古くは理工系の教養科目として幅広い分野に提供されていた図学。近年では工学部を中心とした分野に提供されている。本書は手描き図学と情報図学のバランスを考慮したテキストであり，平面と立体に関する十分な知識を身につけたうえで，平面と立体の間を相互に行き来できる技術を学べる内容となっている。

常微分方程式は，物理現象や社会現象を記述するためになくてはならない道具である.それ自体が美しい論理構造を持つ分野でもあり，特に線形常微分方程式に対しては緻密な一般論が構築され，固有関数展開を通じて偏微分方程式論や関数空間論の基礎を与えている.本書では，多くの具体例，応用例を示しながら，常微分方程式の多彩な側面を解説する．

強相関電子における軌道自由度についての数少ない解説書。物理学・物理工学・化学・マテリアル工学などを専攻する学生から研究者までを対象とし，孤立イオンにおける電子軌道や電子格子相互作用などの基礎的な項目から，軌道秩序，軌道励起，これらを観測する共鳴X線散乱法や最近の軌道物理の話題まで解説。分野の全体像を見渡せる一冊。

原子炉物理学は，核分裂連鎖反応を発電用エネルギー源や中性子源として利用する原子炉の振る舞いや，そこで起こる現象の制御を取り扱う理論体系である．原子炉解析には，原子炉物理の基本的理解が不可欠な基盤である．本書では，中性子の拡散と減速，原子炉の解析，反応度の変化と制御，短期的な原子炉の動特性を述べる．

量子力学の基礎を簡潔に解説．波動関数，波動方程式による状態と運動の記述をはじめに解説し，演算子や代数などの数学的道具を用いた理解について学ぶ．具体的な事例として，１次元ポテンシャル中の粒子の運動，スピン自由度，磁場中の電子の運動などをまとめている．また，近似計算の手法として，WKB近似，変分法，摂動論について学ぶ．

これからバイオイメージングを行う初学者に，これだけは知っておいて欲しい基礎知識を，蛍光イメージング，発光イメージング，ラマンイメージングの三つに焦点を絞り概説。顕微鏡の基礎知識をまずは学習し，その上でイメージングの応用が実践できるように，原理的側面を中心として平易に解説した。イメージングのイロハを身につけられる。

放射線化学は，放射線が物質に照射されて引き起こされる化学的変化を取り扱う．物質や材料に起こる変化，生体に現れる影響を理解し，産業や医療への応用のために不可欠の基盤である．本書では，短寿命中間活性種の挙動とその観測方法を述べた後，気相，水と水溶液，液体有機物，高分子の放射線化学を解説し，イオンビーム誘起の放射線化学に触れる．

化学，生命科学，医学・生物学から環境，食品など，幅広い分野で用いられるマススペクトロメトリーを、基礎から最新技術，高度な方法論までを体系的に解説した本格的な教科書の最新改訂版．基本原理と応用を種々の実例を通して関連づけ，多数の図版や参考文献をあげながらわかりやすく解説。

本書「Fusion 360操作ガイド［アドバンス編］」では、ベーシック編で学んだ内容を応用し、より複雑な形状のモデリング、有機的な形のモデリング、複雑なレンダリングの設定などを学習する。本書は［ベーシック編］の知識を前提として構成されている。

技術士第一次試験基礎科目で出題される可能性のある内容を集大成したテキスト構成の受験参考書の第4版。機械工学、電気工学、情報工学など、幅広い分野から基礎的な知識が出題されるが、その内容は毎年少しずつ変化している。本書は、第一次試験突破につながる唯一の基礎科目テキスト。

分析に必要な基本理論はもちろん、加熱や切断、試料の採取など前処理に必要なテクニックや分析機器を正しい状態で使うための管理法など、実務に即した情報を提供。これから分析業務に携わる人に加え、分析業務の依頼者にも有用なノウハウがわかりやすく体得できる。

本書は，いつも出題される重要問題をピックアップし，徹底した過去問題の分析により短期間で合格できるように工夫された問題集である。厳選された過去問題および類題を解きながら重要事項がわかるシステムで構成されている。出題傾向分析は，各章・節ごとに掲載している。

エネルギー管理士試験電気・熱の両分野にまたがる必須基礎課目「エネルギー総合管理及び法規」の受験対策書。各節テキスト、例題の2部構成。テキスト部分は、出題傾向、出題のポイントを解説。例題は実際の問題をベースにしており、合格に必要な力が身につく。平成30年6月改正の「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」（省エネ法）に対応。

理論を極めれば、合格に近づく！本書は、雑誌『OHM』で連載された「電験「理論」を極める！」を書籍化したもの。「わかりにくい電気理論をわかりやすく」をテーマとしており、電験一次の4科目の中で一番難関とされる「理論」の理解が深まるように解説している。

電気技術者試験センターから公表された、2020年度の第二種電気工事士技能試験候補問題13問の施工手順、ポイントを収録したDVD付きの参考書。姉妹書『2020年版 第二種電気工事士技能試験 公表問題の合格解答』で予想した施工条件で施工作業を収録。さまざまな手順や工具で作業を収録しているので、自分にあった施工方法が確認できる。

電験三種の計算問題に欠かせない公式は、何を覚え、どう活用すればよいのかが受験者の悩み。また、論説問題の攻略には用語の理解が大切。本書は、計算問題に高頻度で登場する110テーマの重要公式と、論説問題の学習を無理なく進めるための258の重要用語を収録。コンパクトサイズで持ち運びしやすく、いつでもどこでも学ぶことができる。

Q＆A形式で現場に必要な電気や電気設備の基本を解説するシリーズ。漏電や過電流といった、電気設備でよく起こる基本的なトラブルの対応から、制御盤の冠水や外灯が点灯しないといった、より実務的で役立つトラブル事例まで数多く取りあげ解説。現場の技術者はもちろん、ビル管や電気系の資格取得者で、これから経験を積んでいきたい人にもお勧め。

騒音・振動は，音響学の中でも広汎な学問分野を包含しており，現在もさらなる広がりを見せている。本書は大学院生および社会人向けの教科書として，大きく騒音，振動，低周波音の3分野に分け，それぞれ解説を行った。

既刊「一陸特試験問題集」の第4集。解説の更なる充実と、電波法規などの長文問題も読みやすくした。出題のポイントを絞り込み、問題を項目ごとに分類。計算問題は、式を省くことなく丁寧に解説。試験受験者のために、既往問題を精選して収録。既刊の試験問題と重複しない内容。

2020年の国家試験から適用される新出題基準に準拠したテキストシリーズ。本書では，放射線の細胞に対する作用，人体への影響，生物学的効果と放射線治療について，最新の知見に基づき図表を多く活用して簡潔に解説。章末には対応する試験問題を収録している。
【目次】放射線の細胞に対する作用および細胞応答／他

2020年の国家試験から適用される新出題基準に準拠したテキストシリーズ。診療放射線技師教育用に計画した専門基礎科目に対応している。本書では，放射線と単位，放射線と相互作用，計測装置，防護について最新の知見に基づいて多くの図表を活用して簡潔に解説している。
【目次】放射線計測の基礎／放射線と物質の相互作用／他

本書は、見慣れた穴埋めという手法をPython入門に活用するもので、例題ソースコード中の穴を埋めさせプログラムを完成させる参考書。まわり中がヒントである穴埋め式であるため、少し頭をひねれば答えられるというクイズ的な楽しさによる達成感や楽しさを通して、Pythonの力が身についていく。

現在は、人工知能ブームであり、機械学習・進化学習が花盛りである。本書は、生物は進化のなかでどのように知能を発展させてきたか、そして人工知能はどういうものであるかについて、最新の成果をまとめたもの。すぐに実践できる派手さはないが、人工知能が急激に発展している現在、人間の知能がいったいなんであるかを認識しておくことは大切。

大学初年次に学ぶ基礎数学科目の一つである線形代数をPythonを使って学ぶ書籍。線形代数は微分・積分とならび基礎的な数学の一つだが、ベクトル・行列計算が面倒くさく、定義や概念が多く、抽象的な表現も多いため、理解しづらい学問といえる。本書では、Pythonによるプログラミングを用いてよりわかりやすく、学べるようにまとめた。

データエンジニアリングは、データサイエンスを意味のある形にし、実装・運用することを指す。データサイエンスを実応用するには、Pythonスクリプトの高速化や、センサ信号の取得、アクチュエータ制御に必須な通信、インタフェース駆動といった外部デバイスとのデータアクセスの基本と応用の知識が必要。これらの入門的な知識を解説する。

医用画像におけるディープラーニング（Deep Learning）をまとめた本格的なシリーズの最新版。医療関係者が人工知能をはじめて本格的に学ぶことができる一冊。人工知能と医療（主に画像）とのかかわりを詳しく解説。後半の事例編を大幅に増やし、具体的な応用例、研究例を多数掲載。医療AIの今がわかる。

医用画像におけるディープラーニング（Deep Learning）をまとめたシリーズの最新版。プログラミングは一切行わず医用画像に人工知能を導入するための解説書。Neural Network Console（ソニー）とDIGITS（NVIDIA）、MATLABを使って、深層学習と医用画像処理を行う手順とノウハウを詳しく解説。

医用画像の分野では人工知能が組み込まれたAI-PACS（画像保管管理システム）の普及が予想されている。こうした中、Pythonは初学者にも学びやすく、上手く使うことで簡単な実験から臨床研究まで幅広く対応できる。本書は、Pythonの基礎から、画像処理、人工知能研究、アプリケーション開発まで、幅広い内容をまとめている。

医用画像におけるディープラーニングをまとめた本格的なシリーズの最新版。放射線治療と外科治療に関して、最新の内容をコンパクトにまとめた。現在進行形のテーマがほとんどなので、現状と今後の進展について初学者にもわかるように、AI技術の必要性から始めて広くAI技術（機械学習を含む）を使った研究の「手法」（技術的内容を中心）を紹介。

現在のWebテクノロジーの基礎となるHTTPとその関連技術を解説する学習書の改訂版。第1版の刊行後に変更された仕様への追従などの問題点を修正し、またHTTPのレイヤーより低い層の話（DNSやCDNなど）を新章として追加。Webエンジニアとして最低限知っておきたいHTTPに関する知識を、歴史的な経緯を踏まえて解説する書籍。

現在のWebテクノロジーの基礎となるHTTPとその関連技術を解説する学習書の改訂版。第1版の刊行後に変更された仕様への追従などの問題点を修正し、またHTTPのレイヤーより低い層の話（DNSやCDNなど）を新章として追加。Webエンジニアとして最低限知っておきたいHTTPに関する知識を、歴史的な経緯を踏まえて解説する書籍。

人気シリーズ第3弾。今回は「DeZero」というディープラーニングの本書オリジナルフレームワークをゼロから作り、最小限のコードで、フレームワークのモダンな機能を実現。この小さくパワフルなフレームワークを60ステップで完成させ、PyTorch、TensorFlow、Chainerなどのフレームワークに通じる知識を深める。

教師なし学習は、機械学習の3大手法の1つ。教師あり学習が主流だったが、今後は教師なし学習も大きな一角を占めていくと考えられる。本書では、実践的な視点で、データ内に隠れている見つけにくいパターンを特定し、異常を検出し、自動的に特徴量抽出と選択を行う。異なる機械学習手法の長所と短所を比較し、最適な手法の選び方についても示す。

多くの機械学習の書籍が出版されているが，ななめ読みで終わるか，難しすぎて読めないものが多く，「身につける」という視点で書かれたものは非常に少ない。本書は100の問題を解くという演習のスタイルをとりながら，数式を導き，R言語のソースプログラムを追い，具体的に手を動かしてみて，読者が自分のスキルにしていくことを目的としている。

「Pythonのように書けて，Cのように動く」新しいプログラミング言語Juliaの基本的な文法や使い方から，実践的な内容として，標準ライブラリには含まれない数値計算やデータの可視化などのパッケージの活用まで解説する。

経産省ITパスポート試験シラバスに準拠。要点理解から問題演習まで一気にできる問題集で，巻末に模擬問題(100問)を収録。