理工学図書新刊ニュース　5月号

現代幾何学の基礎概念と展開を1冊で学ぶ。〔内容〕向き／曲線論と曲面論／面積・体積・測度／多様体：高次元の曲がった空間／時間・空間の幾何学／非ユークリッド幾何／多面体定理からトポロジーへ／測地線・モース理論／微分位相幾何学／群と対称性／三角法・三角関数／微分位相幾何学／次元／折り紙の数学／ベクトル場と微分形式／ポアンカレ予想／ホモロジー／ゲージ理論とヤン--ミルズ接続／代数幾何学／ユークリッド／ギリシャ幾何学の発展／リーマン／小平邦彦／他。

数論の基礎概念、展開、歴史を一冊で学ぶ事典。〔内容〕数と演算／アルゴリズム／素数／素数分布／整数論的関数／原始根／平方剰余／二次形式／無限級数／π／ゼータ関数／ヴェイユ予想／代数方程式の解法／ディオファントス方程式／代数的整数論／p進数／類体論／周期／多重ゼータ値／楕円曲線／アラケロフ幾何／保型形式／モジュラー形式／ラングランズプログラム／古代エジプトの数学／プリンプトン322／オイラー／ディリクレ／リーマン／ラマヌジャン／高木貞治／他。

Excelを利用した統計の入門書。統計学の説明を丁寧に行うことはもちろん、Excelを使ったことがなかったり、操作方法を忘れてしまったりしている人でも取り組めるよう、Excel自体の使い方も丁寧に説明。本書を通読することで理論と実務両方の基礎が身につき、集めたデータを分析して結果をアウトプットできるようになる。

時系列データを上手く調理すると、これらの問に何かしら解を与えることができるが、いくら高精度な予測モデルを手にしても、活用方法がわからないと成果は生まれない。本書は実際のデータを用いて、使い方を重点的に解説。時系列分析の多くの書籍は数式等を用いて解説しているが、実務的な運用には理論よりもPython等コードでの実践が重要。

数学の立場から書かれた、一般相対論の骨子であるアインシュタイン方程式が内包する幾何学への入門書。まず、多様体上における微積分の準備を行い、次に特殊相対論を扱う。アインシュタイン方程式を導出し、非真空アインシュタイン方程式、シュバルツシルト時空などの関係を説明。最後にブラックホールのホーキング・ペンローズ理論を解説。

数学Ⅲ未履修の学生（薬学部・看護学部・農学部など）が専門分野を学ぶ上で必要な微分積分から数学・統計学の入り口までの基礎知識を習得する教科書。「今何をしているのか」がわかるよう書き方を工夫し、数学に苦手意識を持つ学生への配慮をしている。微分の導入から、公式・定理の導出・証明を行い、確率・統計の2項分布までを解説する。

「エンドウ豆を有限個の断片に切り分けて組み合わせることにより、太陽の大きさの球体を再構成できる」というパラドックスを詳細に解説する、唯一の専門書。新版では、逆理に関する多数の新しい結果と証明、未解決の問題を掲載。第9章は、60年以上にわたって未解決であった問題「円の正方形化」の完全な証明に充てられている。

信号解析，スペクトル解析，高速フーリエ変換，制御工学，線形システム理論を学ぶ基礎として必須であるフーリエ解析を易な英文で解説する。重要語には日本語を併記し，解析で使用するMATLABのコードも紹介。

五角形とその近縁種である五芒星は約2,500年間、数学者や哲学者から芸術家や自然科学者など多くの人々にインスピレーションを与えてきた。本書では五角形の幾何学的な性質や様々な分野に与えた影響について、豊富な図版と共に解説していく。

1982年刊行『ザイマン乱れの物理学』を復刻．理論物理だけでなく，材料科学やナノデバイスの設計・評価にも関連する「乱れ」について，ザイマン博士が著した世界的名著．一冊の中に「乱れた系」という難解なテーマを凝縮している．

ザイマン博士の名著を復刻．本書は，完全結晶の基礎理論を中心に，固体物性の基礎理論について丁寧に解説．事実だけでなく，背後にある意味を現象の記述だけでなく，原理の説明まで踏み込んで解説している．数学モデルに基づいて物理現象を記述することにより，読者が事実だけでなくなぜそうなるのか？という根本的な意味を理解することができる．

乙種４類危険物試験に短期間で合格することを目指す問題集。解説は試験問題の「本質」がわかるように記述。暗記だけでは対応できない問題が出された際に対応できるよう、表面的な知識ではなく、あらゆる問題に応用が利く「その試験問題は、そもそもどのような知識を求めているか」がわかる解説としている。ゆえに小手先ではなく「王道」の問題集。

過渡吸収測定として知られる時間分解電子スペクトル測定の原理や解析法、応用例を概説。現在、過渡吸収測定装置は市販され、専門的知識がなくても、比較的容易に測定を行える。一方、過渡吸収測定のための励起パルスレーザーの出力は高出力の場合も多く、非線形光学過程や吸収の飽和などの留意する点も多い。これらの点についても言及する。

地球はもちろん、広く宇宙に普遍的な可能性も含め、生命の源にせまる。古典論から最新の研究まで、仮説、実証実験、探査などを、約140のキーワードでとりあげ、1-2頁の読み切り形式で完結にわかりやすく解説［内容］基礎知識・用語説明／生き物の仕組みと変遷／宇宙での化学進化／地球での化学進化／物から情報・システムへ。

パーセント（%）、ppm、ppbなどで表される組成データを解析する際の問題点を整理。岩石の化学組成や血液の成分などさまざまな場面で使用されるにもかかわらず、不適切な利用も少なくない。図表を用いてビジュアルに解説、解決方法を提示。Rによる解析方法も紹介。〔内容〕定数和制約／対数比解析／単体解析／絶対量変動。

産業界の実課題を題材に，化学工学モデリングの手法を学べる教科書．本書で扱う機能性材料の製造プロセス，その機能解析と設計を通して，化学工学モデリングのエッセンスを学ぶことができる．また，化学工学の重要な一分野である粉体工学についても，微粒子複合体のハンドリングを通して学ぶことができる．

初学者や計算問題が苦手な受験者のための受験対策書。平成期（30年）に出題された電験三種の過去問題のなかから、基礎固めに最適な良問を選抜し、解答着手の手がかりを示すとともに、数ある解法とその比較、問題の背景などを詳しく解説。解答過程の飛躍や計算過程の省略がないように配慮されており、読者は躓くことなく学習を進めることができる。

公表された候補問題10問を元に寸法・使用材料・施工条件等を予想して問題を作成、解答・解説したもの。使用材料の写真、電線・ケーブルの切断寸法、電気回路図（複線図）、完成施工写真等を掲げ、施工上のポイントも含めて簡潔明瞭に解説。基礎知識から単線図から複線図への書き換え、基本作業の施工手順、欠陥の判断基準についても解説している。

「電気化学」は、多くの自然現象をはじめ、電池や腐食と防食、水の電気分解による水素製造など現代社会の重要な技術と深くかかわっている。本書は、初版を全面改訂し、改めて電気化学の面白さと関わる現象の多様性、そこに潜む自然の原理をわかりやすく解説した。

最新の出題傾向を分析し、掲載問題を全面的に見直し。第一線の著者による解説を充実。計算問題には詳細な計算過程を示し、間違いやすい問題には詳しい解説に加えて解法のポイントやテクニックを記載。重要項目を集中学習することで効率的に実力を養成。

大好評シリーズ「電子戦の技術」待望の第5巻！宇宙における電波伝搬、地上から送信される敵のレーダおよび通信信号の衛星からの傍受・妨害、電子戦に関する各種衛星回線の脆弱性等について例題を用いて解説。衛星回線の理解に必要な球面三角法、軌道力学、SIGINTおよびEW由来の計算式についても記述。

Express／simpy／様々な技巧（simpy，dataclasses，pydantic，defaultdict，map，JSON，Requests，OpenPyXL，Streamlit）／statsmodels

1巻で学んだデータ解析の基盤技術に加えて、実践的なPythonプログラミングをJupyter上でさらに練習。［内容］科学技術計算モジュールSciPy／PyMCによるベイズ推論とProphetによる時系列データの予測／ネットワークモジュールNetworkX／PuLPとGurobiによる最適化モデリング/制約最適化／スケジューリング最適化

Pythonにおける機械学習の定番モジュールを理解・活用するための基本から、実務家が実際に使いやすい実践的な手法まで、Jupyter上で具体的な練習問題をときながら身に着ける。［内容］scikit-learnを用いた機械学習／fastaiによる深層学習／PyCaretを用いた自動機械学習

ブロックチェーンの領域でNFTが注目を浴びている。NFTとは「偽造不可な鑑定書＆所有証明書付きのデジタルデータ」のことであり、デジタルデータ（絵画や音楽など）に対して複製されていない唯一無二のものと証明するために利用される。本書はNFTの技術的要素、支える技術、規格、トークンの実装、また開発・発行の仕方などを詳細に解説。

女の子のための、プログラミングが身近になる物語。少し先の未来。小型コンピューターと一緒に生活するのが当たり前の世界。コンピューターと仲良くなれない主人公は「魔法のノート」を譲られる。主人公が魔法のノートに導かれながらプログラミングの考え方を学び、身近な問題を解決していく。挿絵は『メタモルフォーゼの縁側』の鶴谷香央理氏。

ソフトウェアにかかわる人は、常に多くの決断を迫られている。本書は、さまざまなソフトウェアシステムの経験から得た教訓を共有するため、実際の業務システムの開発の中で行われた意思決定、そのトレードオフ、そしてその失敗を深く分析。設計における潜在的な問題や限界をあらかじめ学ぶことで、より良い選択ができるようになる。

計算機科学の流儀による問題解決思考法「コンピュテーショナル・シンキング(CT)」を、身近な例題を題材にして体験的に学習できる演習書。CTの概要、および多くのプログラミング言語に共通する基本的な概念の理解から始めて、初等的な例題による演習を通してCTの基本スタイルを習得できるよう、実践的な構成になっている。

“Theory of Computation”の講義ノートをもとにまとめた、この分野の標準的教科書の第3版。第1巻は、オートマトンと言語について解説する。各章末の豊富な演習・問題により、理解を深めることができる。　【目次】序論／正規言語／文脈自由言語

本書はCGアニメーションにおいてダイナミックで写実的なシーンを生成するためのシミュレーション技術，およびその可視化技術について概説する。また，Houdini上でアルゴリズムを用いて図形形状をデザインする例も紹介した。

低資源・低消費電力で注目される，アナログ回路を用いた機械学習について，基礎的な回路理論から解説。同分野で長年研究を続けてきた著者らが，「回路は工学の言語である」の理念のもと，アナログ回路を用いた脳回路の実現を目指す。

経産省ITパスポート試験シラバスに準拠。要点理解から問題演習まで一気にできる問題集で，巻末に模擬問題(100問)を収録。

冷凍能力が100t未満の製造施設を担当することができる第3種冷凍機械責任者資格を目指す人のための必携書。知識があまりなく、初めて冷凍機の運転、管理を目指す方でも無理なく学習が進められるよう、ポイントを絞った解説とわかりやすい図版を掲載している。もちろん、最近の出題動向についても精査し、その傾向を包含した内容となっている。

（一社）日本機械設計工業会が実施・認定する技術力認定試験（民間の資格）「機械設計技術者試験」1級、2級、3級について、令和4年度（2022年）11月に実施された試験問題の原本を掲載し、機械系各専門分野の執筆者が解答・解説を書き下ろして、（一社）日本機械設計工業会が編者としてまとめた公認問題集。

初めて材料学を学ぶ方向けに，金属，高分子，セラミックス，複合材料のそれぞれの分野を幅広く扱い，基礎的な知識を持ったうえで，専門的に深く追究すべきとの考えに基づいてまとめた。改訂版ではおもにJISの規格の更新を行った。

材料力学の初学者向けの平易な書籍。従来の材料力学に加え，有限要素法を使用する際の基礎知識や材料の非均質性によって生じる破壊現象についても解説。改訂版ではコンセプトはそのままに，演習問題や有限要素法の基礎理論等を追記。