理工学図書新刊ニュース　12月号

統計学への有用性を切り開いた、非常に高い精度で近似値が得られる鞍点近似法と、Laplace近似法の適用による多変量解析の分布理論の発展をまとめた。　【目次】鞍点近似／Laplace積分／多変量分布の鞍点近似／指数分布族／超幾何関数のLaplace近似／多変量解析／共分散に関する検定／検出力関数

クロス表から、カテゴリカルデータにおけるさまざまなパターンや規則性を読み解くための統計モデルのひとつである、連関モデルの入門書。基礎的なオッズ比や対数線形モデルの説明から始まり、応用的な連関モデルの方法まで幅広いトピックをカバー。豊富な実例を通じて、実際の社会科学的テーマへの応用方法についても学べる。

初版刊行から約40年。ついに原著最新版を刊行！　数学の本の証明を読んで理解し、自分で証明問題を解くための手がかりを提供することを目標として、論理的に整理された思考方法と証明技法を解説する。証明すべき問題文中のキーワードに着目して証明法を分類し、数学者が意識せずに行っている証明のしかたを言語化する。練習問題と解答付き。

本書は，ウィリアム・フルトンとジョー・ハリスによる表現論の世界的名著の翻訳書である．本書の目標としては，リー群とリー代数の有限次元表現を初学者に紹介することである．

一般的な原理から出発し、その帰結を演繹的に導く形で提示することを目指した「現代の量子力学」への本格的教科書。Ⅰ巻は、量子力学の物理的原理（要請）と、それを表現する数学的基礎、時間発展、量子力学における対称性と保存則を扱う。1次元空間での量子力学を具体的な物理系に対して詳しく論じ、Schr?dinger方程式の解法も詳述する。

Ⅱ巻は次元空間の量子力学をさらに調べる。15章までは純粋状態のみを扱うが、16章以降は、混合状態の扱いを可能にする密度演算子を用いた量子力学の定式化から始め、量子もつれ、量子テレポーテーション等を解説し、現在の量子情報へとつながる話題を扱う。本書で取り扱う物理系は、量子論を捉えるのに適した、単純で厳密に解けるものを採用。

初学者が戸惑いやすい、統計力学と熱力学との対応をしっかり解説した「統計力学」の教科書。まず、統計力学の理論的基礎である小正準分布を詳解。そして実用的な正準分布を用いて「局在電子による常磁性」「熱放射」など具体的な問題の熱力学的性質を調べ、大正準分布を用いて「量子気体」である「電子系」「Bose凝縮転移」の性質を議論する。

視覚について、化学的な観点から興味をひく現象や解析方法を中心に解説。視覚研究の全貌に触れてもらうことを狙いとする。まず「視覚の成り立ち」を進化的な観点から概説。続いて、分子レベルでの記述が可能な視覚現象として、視細胞の光応答メカニズムや、色覚のメカニズムなどを詳述。さらには、網膜や脳での視覚情報処理についても解説する。

冷却水系，ボイラー系のような水誘導装置系で多く用いられている腐食抑制剤（腐食インヒビター）について，高分子化合物類を中心に，その作用機構も含めて解説する。また，環境問題の観点から水質と金属腐食の関係についても触れる。

化学に詳しくない人にもわかりやすく読め、実用的な観点から接着の基本が身につく。利点と欠点、原理･原則を知ることで「信頼性･品質に優れた接着」を実現することができる。シリーズ恒例で接着のメカニズムや働き、仕組み、作法をイラストで“超” やさしく図解した。

本書によって，吸着科学の基礎，つまり，主として気体の固体表面への吸着にかかわる科学の基礎を理解することができる．従来の熱力学的な記述を重視してきた吸着科学とは異なり，ナノスケールからみた構造科学的な取り扱いを重視した記述で，最近の進歩も取り入れている．分子が固体表面に吸着される過程を，吸着材の表面構造との関係から理解．

理工系学部の化学科で実施する化学実験を網羅した実験書。予習・復習ポイントや、原理などについての解説も充実。

本書では、植物のどこで昆虫の接触や植物自身が動くことにより支持物体に接触したことを受容するのか，また，そのような機械刺激が受容される仕組みを，単に植物を観察するだけでなく，針や毛を使って感受細胞を探し，顕微鏡切片を作って解明しようとしている．

地球上の生物のなかでもっとも繁栄しているのは昆虫といわれている。昆虫はその長い進化の過程で驚くべき適応能力を身につけてきた。本書ではその生態、巧みな生存戦略を精緻なイラストとともに見開き完結でわかりやすく紹介している。本書は『人類が滅ぼした動物の図鑑』に続く、大型生物図鑑シリーズの第2弾。

爆発物探知に関する貴重な情報・データとCBRNEテロに対する基礎知識を網羅。本改訂では近年のテロ事例を掲載し、科学技術の発展に伴う新たなテロの脅威への対策を紹介。テロを未然に防ぐ手立てとしての爆発物探知に関して、学術的にわかりやすく解説した。テロ対策全般に関わる方々に必読の一冊。

省エネ、環境負荷軽減を背景に、注目を浴びている外燃機関、スターリングエンジンの技術入門書。スターリングエンジンは外燃機関であるため、多種・多様な熱源を利用することが可能であり、環境汚染、地球温暖化の対策として各方面から引き続き注目を集めている。第2版においては、用途事例にも新たな内容を加え、現状にマッチした構成とした。

第二種電気工事士学科試験の、令和5年度の最新問題から平成29年度の問題まで、過去20回分を収録し、その解答・解説を加えてまとめたもの。第1編には学科試験に必要とされる重要ポイントをまとめた内容を、第3編には電気工事士試験に関連する法令（電気設備技術基準／電気設備技術基準の解釈）を抜粋したものを、それぞれ収録している。

「冷凍空気調和機器施工技能士試験」の1級と2級の学科と実技（計画立案）を対象とした受験対策書。扱う範囲が多いだけでなく、今までは過去問題集しか発行されていなかった。本書は、こういった読者ニーズを踏まえ、機器の図やイラストなどをふんだんに取り入れ、過去問題だけでは理解しにくいところも視覚的にわかりやすく解説している。

前半ではスイッチングによる電磁界ノイズ（EMI）の発生原因とその解決法を電磁気学の理論に基づいて説明する。後半では回路技術の視点から，コイルやトランスに関係する発熱要因とその解決法など，実践的な技術について説明する。

発電設備で電気をつくり、送配電設備で需要家に届ける「安定供給のための電力システム」について、基本原理・知識から構成要素、最新設備、維持管理まで、わかりやすく丁寧に解説する。初版から8年が経って、新しい発電設備や仕組みの改善を盛り込み、品質管理、維持管理などの面での新たな取り組みまでを紹介する第2版。

「陸上無線技術士」試験の定番書として高い評価を受ける本書を全面的に見直し改訂！近年の試験問題動向に準拠した内容に修正。また、過去問題の解説を記載し、試験対策の充実を図った。

「第1種放射線取扱主任者試験」対策書の最新版。最新2023年まで過去5年分の試験問題を、出題分野に沿って整理・分類し、重要度と頻出箇所がすぐにわかるようになっている。各問題には読めばそのまま力になる、詳しく丁寧な解説を掲載。また、索引も付いているので、受験直前にも活用できる。

5つの実践的なケーススタディを通じ、特徴量エンジニアリングの具体的手法を解説。序盤で基本概念や基礎知識を学んだ上で、後続章でCOVID-19の診断や再犯率のモデリングなどの実社会での活用を想定した事例を通じて、特徴量エンジニアリングの実践に取り組む。様々な機械学習ジャンルにおけるパフォーマンス向上のためのヒントが得られる。

バックアップ＆リストアの上位概念であるデータ保護についての解説書。この20年間の新技術も含め、従来のバックアップから最新のIT技術まで、それらに関連するデータ保護を網羅。製品を特定せず各分野の技術とその問題点を語っており、それぞれの特徴、長所、短所を書き記すことで、読者がその項目の概要と本質を理解できるつくりになっている。

eBPFは、ネットワーク、セキュリティ、オブザーバビリティなど、インフラ関連の分野のプラットフォームとして使用され近年最も注目されている。本書ではカーネルの機能を拡張する方法として注目度の高いeBPFについて、どんな技術か、何ができるかを概観することができる。サンプルコードを示して、基本的なeBPFコードの書き方も紹介。

現代の情報システムが、データ管理とデータ分析という異なるサブシステムからできていることを前提に、データ管理を超えるSQLの新しい側面（機能と応用）、すなわちモダンSQLを紹介し、進化するSQLの姿、あるいはSQLの真の姿を伝える。また、ビッグデータ時代における仮説生成と仮説解釈の基本概念、基本技術についても解説する。

クラウドサーバでのネットワークの設計、構築、運用、保守に携わる、IoT・AI時代の新しいネットワークエンジニアを目指す入門実用書。各種情報処理試験のネットワーク分野の試験に基づく演習問題を各章末に掲載し、IT分野の資格試験を受験する動機づけを担っている。本文二色刷り。　【目次】ネットワーク技術の基礎／他

マネジメントからマーケティング，生物学から工学，神経科学から社会科学まで，幅広い分野で必要となるネットワーク科学の基礎を，最新事例を取り上げながら紹介．Pythonを実際に動かしながら，興味ある分野でネットワークを分析するためのコードを書けるように導く．豊富な演習問題も掲載されており，実践的な技術を身につけることができる．

国家資格（「無人航空機操縦者技能証明」）となったドローン操縦ライセンスの学科試験対策問題集。学科試験（一等・二等両方を含む）について、教則の内容に沿った解説と、実際に出題されるテーマを掘り下げて作成した予想問題とこれに対するポイントをおさえた解説からなる問題集。前提知識がある人や、出題内容を手早く知りたい人におすすめ。

不整地移動ロボットを体系的に扱う書籍。各分野で定義がまちまちだった「不整地」の定義と分類を行い，不整地移動ロボットの代表的な移動形態である「車輪/クローラ型」，「脚型」，「ヘビ型」の機構や力学，制御を広範に解説する。

本書は，国家公務員採用一般職試験で出題された数学と物理の問題を解くことによって，機械工学4力学の基礎力を身につけられる内容である。解答で用いる公式集をはじめ，解答は丁寧な数式展開とし，物理現象のイメージ図も示した。

専門知識をわかりやすく解説したヴィジュアル豊富なテキストシリーズ。機械設計の基礎をもれなく平易に記述した。力学、材料力学は基本的な内容に絞り，機械要素では各要素間の関連が理解できるようにした。

専門知識をわかりやすく解説したヴィジュアル豊富なテキストシリーズ。機械設計の基礎をもれなく平易に記述した。歯車では平歯車に，巻掛け電動ではVベルトに重点を置いて記述し，機械要素では各要素間の関連が理解できるようにした。

「わかりやすーい！」と好評のシリーズ第３弾。「品質の８割は段階で決まる」。機械設計者のために、製品や部品の品質向上のための設計ルールをコンパクトに解説「（設計者のための）品質向上便利帳」も巻末に掲載。限られたページ内に、これでもか！と詰め込む実務のため基礎知識集。

機械保全は機械を長く使用するための基本となる仕事。保全が正しく行われていないことは機械の故障に直結し、生産性の低下につながる。逆に考えると、機械を正しく保全することが利益に結びつくともいえる。本書は、機械保全について部品ごとにフォーカスし、カラー写真でわかりやすく解説していく書籍。

設備の日常点検＆修復の要点がカラー写真で一目瞭然！　治工具・測定器・潤滑/シール・電気/油圧/空気圧ユニット復旧の加減がつかめる。異常を逃さず察知でき､再調整して不具合の再発を防ぐプロセスを指南。技能者養成のプロが「決定的瞬間」を切り出して解説する。

本書は，フェーズフィールド法の基礎理論から説明し，いくつかのフェーズフィールドモデルを提示しながら，それらのモデルをどのように数値計算するのか，Pythonのサンプルコードを例にできる限り丁寧に解説した．また，近年ではデータ科学的な手法が注目を集めているが，本書でも，データ同化の基礎と応用もあわせて紹介する．

さまざまな分野の最先端の問題で材料力学を活用する橋渡しとして，非線形解析における応力とひずみ，材料非線形，幾何学的非線形と座屈，動的状態，非定常熱応力，境界非線形，材料強度論について，より詳しく説明した．さらに，さまざまな構造用材料（金属材料，セラミックス，高分子材料，複合材料，コンクリート，地盤材料）の特性を説明する．