理工学図書新刊ニュース　1月号

文科省が進める“大学におけるデータサイエンス教育の強化”に適した統計データ分析入門テキスト。大学教育で必須となっているデータサイエンスを問題解決という視点から学べるテキスト。統計の考え方を学ぶだけでなく、「問題解決の縦糸・横糸モデル」に基づいて実践的なデータ活用を学べる。

多変量解析や最適化の分野では，行列を用いて考えることが多く，できる限り行列を1つの単位とする行列操作が必要となる。本書では，動機づけを与える疑問を示し，そのうえで議論を進める。内容は実用上で重要なものに絞った。

本書では数論の特定の側面の詳細な研究を通じて，テーマ全般と分野全体での方法論を紹介します．本書を読むために必要な知識はわずかですが，数論における概念や関係を理解し研究する手助けに，コンピュータを使う練習問題や課題をたくさん用意しました． 本書を通じて，数学的に考え，主体的な知的発見のスリルを体験できるよう読者を導きます．

旧版（原書第2版翻訳）時から原書6版翻訳版では新規に13章が追加．既存の章も証明の変更等も行われている．

幾何学的に視覚化可能で容易に理解できるリーマン和を使って構築されたクルツワイル-ヘンストック積分は，リーマン和に基づく積分とルベーグ，ダンジョワ，ペロンらの理論をやさしく直観的に統一した．この積分論を紹介する初心者コースの講義から生まれた本書は，教育的水準を保ちながら不要な数学的テクニックを廃した点にも特徴がある．

物理の各分野について，基礎を十分カバーした新シリーズ。書き出しの敷居を低くし，体系的で丁寧な記述によって，きちんとした積み上げで物理を理解できるよう努めている。第一巻は「力学」の入門書。身近な物体の力学を理解できるように，また楽しめるように，わかりやすく解説する。各章末には関連するコラムと厳選した問題を掲載している。

科学リテラシー向上を目指したテキスト。美しくも不思議な科学写真と共に、身近な素材でできる実験レシピが満載。科学現象の背後にある法則を理解し別の現象に応用する力、次に起こる事を予想する力、数式を用いずとも言葉で科学現象を説明する力、科学現象について議論し検証する力、スマホがなくても物理的危機を回避する力。そんな力を育みます。

2019年5月号をもって休刊した、物理科学雑誌『パリティ』の人気特集「物理科学，この1年」の単行本化。この1年間にあった物理科学の進歩や発展をまとめた一冊。

2019年ノーベル物理学賞を受賞したP. J. E. Peeblesによる量子力学の標準的テキスト。世界的に有名な理論宇宙論学者が、入門者にもわかるよう基礎から丁寧に詳しく解説がなされる。プリンストン大学で20年にわたる講義で培ってきた内容をベースにまとめ、大学院一般試験で使われた問題を随所に配し読者の知識をさらに深める。

本書では初めに量子化学を簡単に解説し，その延長として電子スペクトル，続いて振動スペクトル，回転スペクトル，磁気共鳴の順に解説する。この順序は光の波長に対応している。遷移エネルギーと電磁波の波長の関係についても述べる。

微結晶、大型単結晶、結晶性薄膜を得る技術を紹介。結晶の材料応用に興味を持つ学生や企業研究者を対象に、結晶の育成技術と評価方法を平易に説く。結晶育成の基礎科学と代表的な結晶育成技術、近年研究・開発が進む技術や材料について各専門家が解説する。

2006年に刊行した『リスクってなんだ？』の増補改訂版。化学物質を題材にリスク管理手法を一般背景を含めてわかりやすく全体像が理解できるように丁寧に解説。リスク評価の考え方を理解することにより公表されている情報やデータをどのように解釈するか、答えに近づくには何をすべきか、社会のあらゆる局面の意思決定の一助となる本。

植物の香りは，周辺の様々な動植物に直接的・間接的に作用している。本書は，香りがツールとなって植物とほかの生物がつながり，生物間相互ネットワークを構築していることを，身近な植物を用いて軽快な語り口で説明する。著者ならではのユニークな視点で野外調査での出来事や研究者とのエピソード等が紹介され，研究の面白みも味わえる。

遺伝学は様々な特徴が祖先から子孫へ受け継がれるのは、どのような仕組みなのかをひもとき、なぜ地球上にはこれほど多種多様な生命が存在するのかを解き明かす学問である。つまり、遺伝学は現代の生命科学の根幹をなす学問である。本書は、基礎知識から先端的な研究内容も幅広くまとめ、一冊で遺伝学の重要テーマと、発展の歴史を学ぶことができる。

移植用細胞の効率的培養技術や自動培養技術，非侵襲的細胞品質評価技術を含めたセルプロセッシング工学の基礎から最先端までを解説。増補版では再生医療にも貢献し得る自己組織化をはじめとした新しい基礎技術の解説を加えた。

タンパク質や核酸といった生体高分子のX線結晶構造解析は広く用いられているが、原理に対する理解の不足などにより、データの不備や不都合が生じるケースがしばしばみられる。本書は、生体高分子のX線構造解析を進めるうえで必要な実践的技術や注意点、理論を詳説。構造解析を「正しく」進めたい大学院生・研究者必読の一冊。

異常気象に伴う超大型台風や大地震といった自然災害により、我々の日常生活に甚大な被害がもたらされることが多くなっている．今求められている自然災害の科学と防災研究について、専門家・実務家などによる学際的な研究を推進する日本自然災害学会が総力をあげ、その最先端を見開き構成で具体的にわかりやすく解説する中項目事典。

本書ではビジネスの未来を見据えた設計（デザイン）の視点に基づいた思考を手掛かりに、「体験設計」についての考え方や実践するうえでのマネージメント的な視点などを提示。「ビジョン提案型デザイン手法」の新しいフレームワークを中心に解説し、例題を通じて、ツールなどを紹介。更には、この体験設計を実際に行って生まれた事例を紹介する。

化学工学の有用性を身の回りにある実例を通して解説。化学工学的な問題解決法のアプローチを学び、化学工学と社会のつながりを実感できる内容となっている。実践的な課題を化学工学の知識に基づいて解決できる能力の養成を意識した、化学工学の基礎が身につく教科書。

第一種電気工事士筆記試験のための受験テキスト。合格の鍵となる110のテーマについて、学ぶべきポイントの解説と、多数の練習問題を収録・掲載。最近の試験傾向に併せてテーマや練習問題等を見直しまとめた。効率よく、バランスよく学習できるようになっており、独習者はもちろんのこと、講習会等での筆記試験のテキストとして活用できる一冊。