理工学図書新刊ニュース　10月号

2次の特殊線形群SL(2, R)を題材に、表現論の考え方や技法を伝える。指標公式をゴールに設定し、それにまつわる表現論の様々な問題を取り扱う。【内容】リー群 SL(2, R)／リー環 sl2 ／既約ウエイト加群の分類／ユニタリ内積の決定／既約ユニタリ表現の指標

群の表現と物理現象【内容】演算のしくみ／群のしくみ／演算を保つ写像／群の作用／巡回群／いくつかの群／自由なアーベル群／位数の小さい群／行列による表現／有限群の表現／表現の指標／エネルギー準位の縮退／分子と点群／正多面体群／巡回群と2面体群の表現／ヤング図形／正多面体群の表現／選択則／分子の振動／振動の量子化

結び目理論は「（端をくっつけて輪状にした）紐の結ばり方」を調べる数学の一分野。多くの人は「数学」に対して「計算」というイメージを持つかもしれないが、結び目理論はそれらのイメージとは異なる側面がある。本書は、結び目理論を、高校までの「計算する数学」とは異なる「絵を描く数学」として、楽しみながら理解できる一冊。

近年、心理学・社会学などにおいて実証研究が重視され始めている。本書は、数学が不得意な読者でも統計学の基盤となる考え方を理解できるデータ分析の入門書。具体的な解析では、この分野で最も使われる統計分析ソフト「SPSS」の導入から活用法まで紹介し、研究に直ちに応用できるような実践的手引きを行う。メタ分析など最新の手法も掲載。

数値シミュレーションと現実の観測データを組み合わせて、システムの状態や時間発展を推定する手法であるデータ同化について、代表的な方法を基礎から解説。比較的単純な事例を取り上げ、理解を深められるように配慮。計算を再現するためのPythonプログラムも配布する。天気予報をはじめ様々な分野で活用されている手法を学ぶことができる。

作用素環論はC* 環論とvon Neumann 環論の2 つの柱から成り立つ。本書では、C*環論とvon Neumann環論を並行して解説し、各々について具体例を多数紹介する。初学者が作用素環論の重要事項を効率的かつ自己充足的に学べるよう、基礎的な事項を収集・整理して丁寧に組み上げており、一冊で作用素環論の基礎を網羅する本格的入門書である。

高校で学習した数学と物理の内容をふまえて、大学で学習する数学と物理学の基礎について、例題・演習を通して理解を深め、計算力と応用力を身につける。多くの大学生が最初に戸惑うような数学の内容を、わかりやすく説明することに重点をおいた。増補第2版では、発展学習A（ベクトル解析の応用）・B（線形計画法）を追加する。

集合論の基礎から位相空間の諸理論まで、高校までの数学の知識を前提とした基礎概念の説明と、自習書としての利用も考慮した豊富な例題と演習問題を提示しながら詳しく解説する。最後に応用例として、「集合と位相」がデータサイエンス分野の中で、如何に活用されているのか紹介する。【目次】「集合と位相」入門／集合の基礎／他

第2版新訂の刊行から12年余りが経過し、デジタル化を始めとする測定装置・実験機器の現代化に対応すべく記述内容の一新を行った。学生にとって読みやすい教科書となることを目的に、初版からの特徴を受け継ぎつつ、より読みやすくなるように、すべての項目にわたって新しく書き直し、記述内容の見直しを行った。

地震発生から支援体制が整うまでを生き延びる力を本書では「究極の地震対策」とし、巨大地震の研究の歴史から大地震の被害を最小限におさえる方法や、いま地震が発生したらどうするかを専門家が丁寧に解説していく。地震の犠牲にならず、生き延びるための知識を身につけるための一冊。

地政学リスクの高まりを背景にエネルギー資源の需給環境が好転しない中、脱炭素社会に向けたGXの取り組みを加速させている。その方策として注目を集める次世代革新炉の開発・建設、既設炉の再稼働、原発の寿命延長、再処理・廃炉・最終処分のプロセス加速化などについて、動向解説を中心に付随する事象や旬な話題にも焦点を当てて詳述する。

電気工事技術者向けの技術手帳。カレンダー、月間予定表（2024年11月～2026年3月）、週間予定表（2024年12月～2026年1月）、年齢早見表、暦日の知識、関係団体等連絡先一覧のほか、全国鉄道路線図や主要都市の地下鉄路線図なども収録している。日頃現場でも必要とする電気工事技術者向けの技術資料など約150頁も収録。

自家用電気技術者向けの技術手帳。カレンダー、月間予定表（2024年11月～2026年3月）、週間予定表（2024年12月～2026年1月）、年齢早見表、暦日の知識、関係団体等連絡先一覧のほか、全国鉄道路線図や主要都市の地下鉄路線図なども収録している。日頃現場でも必要とする自家用電気技術者向けの技術資料など約150頁も収録。

第一種電気工事士学科試験のための受験テキスト。合格の鍵となる106のテーマについて、学ぶべきポイントの解説と、多数の練習問題を収録・掲載。最近の試験傾向に併せてテーマや練習問題等をまとめた。効率よく、バランスよく学習できる構成で、個人で学習する人はもちろんのこと、講習会等での学科試験のテキストとして活用できる一冊。

モータドライブの専門書。電機、自動車メーカなどのエンジニア、電気系の大学院生・若手研究者を主な対象として、永久磁石同期モータ（PMSM）のセンサレスベクトル制御技術を解説。近年環境への意識が高まり、とくに自動車で電動化の需要が増加。モータについてより詳しい理解が要求されており、本書では回転子位相推定について詳細に記述した。

2012年発行の『照明工学』の改訂版。本書は照明工学に関する基礎的な事柄から各照明器具について、照明環境のデザインや照明の制御、保守管理までを総合的に解説。照明を学ぶ学生はもちろん、照明にかかわる企業の新入社員にも最適な入門書。

「ガッツリ学ぶ」シリーズは、電験二種の一次試験を突破できる力を身につけることができるテキスト（テキスト解説＋問題）。出題傾向を分析し、出題頻度の高い箇所に絞り、多くの図を取り入れ、詳しく丁寧に解説。また、重要用語や解法のポイント、公式の使い方や計算のテクニックなどを盛り込んでおり、初学者や独学者でも学習しやすい構成。

ゲート絶縁膜、メタルゲート技術などが追加された。電子デバイスの開発や研究に携わる技術者、研究者、学生に向けた座右の書。

情報処理技術者試験「ITストラテジスト」の受験対策書。ITストラテジスト（午前Ⅱ、午後Ⅰ・Ⅱ）の合格に必要な勉強方法や資格試験の攻略法を数多く盛り込んだ1冊。特に、午後の記述式・論述式では本書のルールが大いに役立つ。著者は、数多くの資格を持つ資格ソムリエとして、資格取得や勉強方法のアドバイスなど、数多くメディアに出演。

信頼性が高く、効果的で、責任のあるMLを組織内で実行し確立する方法を紹介。本番環境でのモデルモニタリングの方法から、製品開発組織で調整されたモデル開発チームを運営する方法まで学習できる。また、正しく責任を持ったデータの取り扱い、信頼できるモデルの構築、更新時の安全性など、MLのライフサイクル全体に焦点を当てている。

APIの基礎から、最適な構築、運用、バージョン管理、テスト方法まで学べる書籍。APIゲートウェイ、サービスメッシュなどの技術を使用して、外部トラフィックと内部サービスへの接続を適切に行う方法や、APIの脅威モデリング、セキュリティ対策などについても解説。API駆動型アーキテクチャのモダンな解釈の全体像が掴める。

ウェブサイトの信頼性は、いまや企業と組織の信頼性に大きな影響を及ぼしている。そのサイトの信頼性を確保するのが「サイトリライアビリティエンジニア」。本書では、個人がSREになるための、また組織がSREを導入し、発展させるための指針を平易かつコンパクトにまとめた。SREにまつわるさまざまなトピックを幅広く平易に解説。

医療画像解析」、チュートリアル記事「ニュウモンイベントカメラ」、そのほかにマルチタスクをスピーディにこなすためのツールと仕事術を紹介。四コマ漫画、「CVイベントカレンダー」も掲載。

音のデザインは，視覚デザインに比べ，これまで裏方的な存在であった。本書では異なる分野で音を形作るサウンドデザインに携わる研究者らが，多面的かつ独自の専門性と視点に立ち，テクノロジーとしてのサウンドデザインを解説する。

人間は音を聞き分け，大事な音だけを理解する能力を持つ。技術の進歩に伴い，この能力をコンピュータで実現することが可能になりつつある。本書は音声に関わる多様な分野の研究者に向け，音声技術活用のノウハウを解説する。

初めて機械図面を学ぶ人を対象に、機械図面の基本をやさしく丁寧に解説したロングセラー書籍の改訂版。　今回の改訂3版では、最新のJISに準拠し、内容を改訂したほか、これから活躍する学生、若手エンジニアにとって大切な知識をよりわかりやすく、なるべくシンプルに説明するよう心がけた。機械図面の入門書としておすすめ。

ロボティクスの発展により、これをスポーツに応用する取組みが多方面で進んでいる。本書は、「身体運動の生成と解析」「戦術的行動の生成と解析」「対人競技ロボット」「人間・スポーツの拡張」の4つの視点から、スポーツとロボティクス（ロボット工学）をかけ合わせるスポーツロボティクスの基礎と現状、今後の展開についてわかりやすく解説する。

現在、生産現場で使用される切削工具の約90％は刃先交換式工具であり、刃先交換式チップ（インサートチップ）はバイト、フライス、エンドミル、ドリルなどすべての切削工具に使用されている。刃先交換式チップの形状やチップブレーカの性能を理解し、正しく選択し、100％の性能を引き出す技術が身に付く。

測定はモノづくりの第一歩で、「真の値」を知ることからモノづくりが始めると言っても過言ではない。測定工具を実際の現場で使いこなすために、器具の正しい使い方と正確な記録の読み方を解説。加えてもう一歩先の信頼性を確保するため校正作業を行うための手引きも解説する。

設備管理の現場では、さまざまな事件が起こり、担当者はその解決に日々追われている。空調・給排水・電気などの設備は建物・施設ごとに異なり、まったく同じというのは一つとしてないが、発生する困りごとや悩みごとには類似点がある。本書では、実際にあった困りごと・悩みごとを解決した事例を集約。解決策を見出すヒントとして活用できる。

絵解き解説を徹底した「規矩術」の実技入門書として累計14万部を超えた名著の改訂版。伝統の尺寸法「木の身返し」による墨付け法も掲載し、大工技能士養成用のテキストとして最適。巻末付録「建築大工技能検定（1級／2級）実技試験問題」が、2022年末に新課題に変更されたため、実技試験問題と解説を新課題に対応し「第5版」として発行。

数多くの大学・高専で採用されているロングセラー教科書。『建築生産』発行より10年余りを経て、さらなる生産技術と技術基準の発展、社会背景を踏まえて内容の更新を行うこととした。現在の施工技術の向上や施工管理手法の高度化の実情を紙面に反映させるため、今日的観点から建築生産の全体像と各論的要素とを見詰め直し、改訂2版として発行。

住宅の中の生活行為、食事、休息、団欒など、これら多くの場合、椅子や床等に座って行われる。造り付けのソファ、窓辺、縁側、時に床や階段に直に、さらに屋根や壁を背後に座る場合など居心地の良い場所がある。また、眺め、明るさ、温度、家族との距離感など、「座りたくなる」きっかけがある。40の事例を「座る」という視点からよみとく。

少子高齢化、就業者不足、異常気象の多発など農業が直面する壁を乗り越えるため、デジタル技術の活用「スマート農業」が注目されている。本書ではデジタル技術の具体的な使い方や導入のポイントといった、ユーザー視点からスマート農業を捉える。スマート農業を実践・実証してきた著者の経験を詰め込んだ一冊。

「現代経営のカギを握るのは物流」という時代、製造業も小売業も物流現場改善を推進していくことが求められています。本書では、物流現場改善は何をどのような狙いで実施するのか、工場や倉庫の現場でできる改善、荷姿を工夫することでできる改善からDXの導入まで、物流現場で注目される改善について幅広く解説します。